「レースは技術の実験室」という信念のもとアウディはモータースポーツに挑戦し続けている。そこから市販車へフィードバックされたのがアウディスポーツのRやRSモデルである。今回はそんなアウディのスポーツモデルたちを富士スピードウェイ本コースで走らせる機会を得た。(Motor Magazine2021年2月号より)
アウディスポーツのDNAを大いに感じた
R8やRSモデルなどハイパワーを誇るアウディスポーツモデルは、公道ではそのパフォーマンスのほんのわずかしか引き出すことができない。その高性能を開放することができるのは、やはりサーキットのようなクローズドコースである。アウディは当然、それは理解していて、新型モデルが投入されると顧客や我々メディアにサーキットでRSモデルの試乗機会を与えてくれるのである。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
今回も顧客向け「アウディエクスペリエンスディ」の翌日、「アウディスポーツ サーキット テストドライブ」として富士スピードウェイでの走行機会があった。
走行用に揃えられたのは、R8、RS5クーペ、TT RS、RS3セダン、RS Q3である。さらに特別にeトロン55スポーツバッククワトロ、そして同乗走行用に、GT300参戦マシンのR8やTCR参戦マシンのRS3にも乗る機会が与えられた。
GT300マシンへの同乗はとても貴重な体験だった。ドライバーはヒトツヤマレーシングの川端選手。特別に設置した助手席にシートベルトで固定されると、「縁石も使って攻めてもいいですか」と聞かれ、つい「はい」と答えてしまった。もちろん走行中は会話をする余裕もないほど攻めてくれたが、正直に告白すると、昼食の後でなくてよかったと思った。
鍛えられたサーキットこそRSモデルの独壇場である
ピュアEVのeトロンの試乗では、その圧倒的な加速力を味わった。実にBEVらしいものだが、サーキットも走りやすいということも新発見だ。独特のeトロンサウンドを奏でて走る経験は、なんとも不思議だった。さすがにR8のようにコーナリング最高! というわけではなかったがそれでも十分に高い実力を実感することができた。
どのRSモデルに試乗してもクワトロの安定感、ハイパフォーマンスを味わえた。開発のために鍛えられたサーキットがやはりとても似合うなと改めで感じた。
中でも今回の試乗車では、R8の印象が強く残った。5.2L V10自然吸気エンジンの持てる性能を解き放つ気持ち良さは格別。至福とも言えるひとときだった。背後から聞こえてくるエキゾーストノートも実に痛快だ。一番長いストレートでは、アクセルペダルを床まで踏み込み全開、そこから減速して1コーナーへ。相当な高速域であり、かなりエキサイティングな経験だったが、R8にとっては、それほど難しいことではなかったようだ。ピットに戻ったら、すぐに次のドライバーを乗せてコースインして行った。
やはりR8やRSモデルでサーキットを走るのがとても楽しい。まさにこれこそがアウディスポーツのDNAなのだろう。(文:千葉知充/写真:井上雅行)
試乗モデル主要諸元
■RS Q3=エンジン型式 DNW型、エンジン 2.5L直5ターボ、最高出力400ps、最大トルク 480Nm、全長×全幅×全高 4505×1855×1605mm、価格 8,380,000円
■RS3セダン=エンジン型式 DAZ型、エンジン 2.5L直5ターボ、最高出力400ps、最大トルク 480Nm、全長×全幅×全高 4480×1800×1380mm、価格 8,690,000円
■RS5クーペ=エンジン型式 DEC型、エンジン 2.9L V6ツインターボ、最高出力450ps、最大トルク 600Nm、全長×全幅×全高 4715×1860×1365mm、価格 13,400,000円
■TT RS=エンジン型式 DAZ型、エンジン 2.5L直5ターボ、最高出力400ps、最大トルク 480Nm、全長×全幅×全高4200×1830×1370mm、価格 10,260,000円
■R8クーペV10パフォーマンス5.2FSIクワトロ Sトロニック=エンジン型式DMW型、エンジン 5.2L V10、最高出力620ps、最大トルク 580NNm、全長×全幅×全高 4430×1940×1240mm、価格 30,310,000円
■eトロン スポーツバック 55 クワトロ=モーター型式EAS-EAW型、定格出力 165kW(224ps)、最大出力 300kW(408ps)、最大トルク 664Nm、一充電走行距離(WLTCモード) 405km、交流電力量消費率(WLTCモード) 245Wh/km、総電圧 397V、総電力量 95kWh、全長×全幅×全高 4900×1935×1615mm、価格 13,270,000円
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
約360万円から! 日産が豪華な「新型3列シートSUV」発表! めちゃ「上質インテリア」採用した“高級ブロンズ仕様”仕上げに「カッコいい」と反響あり!
車についてる「謎のぐるぐる」ボタン何に使う!? 使ったら「ダメ」な状況も? 知っているようで知らない「正しい」使い方とは
マツダ新型「“NE”ロードスター」!? パカッと開くリトラ復活!? 美しすぎる流麗デザインがカッコイイ「次期型モデル」の予想CGに反響も
トヨタ新型「プリウス“セリカ”」!? まさかの「2ドアクーペ仕様」が超カッコイイ! “待望の復活”予想CGがスゴイ
「クルマが驚いてる!?」 メーター内に“ピカッ”と光る「謎のビックリマーク」はどんな意味? 光ったまま走るのは「絶対NG」な理由とは
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
650馬力の「ハイパフォーマンスモデル」発売! ドリフトも余裕な「IONIQ 5 N」とは? 今秋には専用パーツも展開へ
「クルマが驚いてる!?」 メーター内に“ピカッ”と光る「謎のビックリマーク」はどんな意味? 光ったまま走るのは「絶対NG」な理由とは
人気国産ミニバン激似!? そっくり過ぎ! 全長5m級「超高級ミニバン」発売! ド迫力の“ギラギラ顔”&斬新ルームランプ! 豪華7人乗りのGAC「M8」クウェートで発売
5速MTあり! ダイハツ「小型ハッチバック」実車公開! 全長3.8m以下ボディ&アンダー140万円! 精悍「アイラ」インドネシアで実車展示
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?