■RAV4のオフロードスタイル!「RAV-road」ってどういうクルマ?
グローバルで高い人気を誇るトヨタ「RAV4」。とくに北米市場では年間で約40万台という販売台数を誇っています。
そうしたなかで、トヨタ東京自動車大学校は「RAV4ピックアップ」を2023年1月にお披露目しました。
【画像】トヨタ校がRAV4トラックを初公開! 屋根切ったすげぇ仕様の実車を見る!(35枚)
1994年に登場した初代RAV4は、フレーム付4WDがオフロードを走行するためのクルマと位置付けられていた時代に発売され、乗用車タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓。その後も多くのSUVが登場したことで、いまやSUVは定番のボディタイプとなっています。
現行型のRAV4は、2019年に登場した5代目となり、SUVらしい力強いデザインとオンロード・オフロード両方の走行性能を格段に向上。
当初はガソリン車とハイブリッド車の設定でしたが、2020年にはプラグインハイブリッド車を追加することで幅広いユーザーから支持されています。
そんななか、2023年1月13日から3日間にかけて開催された「東京オートサロン2023」にて、トヨタ東京自動車大学校は、RAV4をピックアップトラック化した「RAV-road」をお披露目しました。
トヨタ東京自動車大学校は東京都八王子市に構える専門学校で、「クルマが好き」で「逞しい」人材育成を目標に「学士取得」や「次世代技術も学べる」という特徴をもつトヨタ自動車直営の大学校です。
また、「技術を磨け、そして人間性も」というスローガンを掲げ、自動車社会に信頼される技術者を輩出しているというトヨタ東京自動車大学校では、最新設備の「スマートモビリティ棟」や「モータースポーツ活動」も充実しています。
今回出展されたRAV-roadは、現行型RAV4をオフロード仕様のピックアップに改造したクルマです。
ハイブリッド4WDのトルクフルな走りに加え、最低地上高を2インチアップすることによって、オフロードの走行性能を高めています。
さらに、フロントやリアに大型のバンパーガードを装着することによって、見た目もワイルドな仕上がりとなるほか、従来リアに備わるマフラーは右リアタイヤ部分に移設されています。
また従来のピックアップトラックはキャビン部分と荷台部分が分かれますが、RAV-roadでは前席がキャビン内に収まっているものの、後席は屋根がないオープンな空間と、斬新な構造となっているのが特徴です。
さらに、ブースに掲示されていた紹介文には「左ハンドルであることに注目!」という 文言も見られるように、このRAV-roadは左ハンドル仕様となっています。
トヨタ東京自動車大学校の担当者によると「実際には、トヨタから提供していただいたのがたまたま左ハンドル仕様であっただけ」といいますが、RAV-roadの大きな特徴のひとつとなっています。
また、サスペンションには「NEXUS Japan リフトアップキット」が採用されており、ホイールには「LEHRMEISTER GEAR モンタグナ」、タイヤはYOKOHAMAタイヤの「GEOLANAR M/TG003」が装備されています。
■学生たちが3か月で制作? 苦労したのはドコ?
では、制作するうえで苦労した点はあるのでしょうか。担当者は以下のように話します。
「こちらのRAV-roadの制作において、ベース車両であるRAV4のボディを切って繋げてパテで整えるという作業に非常に苦労しました。
また、外装の全塗装も大変だった点のひとつです。
関西ペイントの水性塗料を使用していますが、パーツひとつひとつをゴールド色に丁寧に塗装し、磨く作業は時間がかかりました」
そうした苦労の甲斐もあり、白色だったベース車両に対して、RAV-roadはきれいなゴールド色に変化しています。
このように塗装やリフトアップなどさまざまなこだわりが伺えるRAV-roadですが、2022年9月から制作を開始し、約3か月もの期間をかけて完成したといい、携わった学生はおよそ40人に及んだそうです。
ちなみに、今回のRAV-roadは公道走行は不可となっていますが、担当者によると「トヨタ東京自動車大学校の校内での走行は何度か実施しています」と話すように、走行自体はできるものとなっているようです。
※ ※ ※
トヨタ東京自動車大学校では「RAV-road」以外にも、トヨタ「マークII」をベースにし、ジェット機のコックピットをイメージしたドリ車「Jジェット90」。
1978年のトヨタ「チェイサー」をレストアした「美しい野生」など、さまざまなクルマを展示していました。
未来ある学生たちが制作する個性豊かなクルマは、多くのクルマ好きに感動を与えるきっかけになっていること間違いなしといえるでしょう。
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あほくさ。。。