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いま最も優れている中国製EV 7選 走りが良く高品質? 欧州車・日本車に匹敵も

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いま最も優れている中国製EV 7選 走りが良く高品質? 欧州車・日本車に匹敵も

欧州で高く評価されている中国のEV

中国車は前例のない速さで進歩している。25年前、中国はルバオCA6410のようなモデルを世に送り出していた。基本的には、オースチン・モンテゴのフロントエンドにオースチン・マエストロのリアエンドを組み合わせ、トヨタのエンジンを載せたものだ。

【画像】欧州車・日本車の強力なライバルとなる中国EV【日本未導入のMG、シャオペン、アイウェイズ、オラの最新モデルを写真で見る】 全70枚

しかし今日、数十年にわたる経済成長、模倣的な創造、そしてEV(電気自動車)への集中を経て、中国のモデルは業界でもトップクラスのものとなっている。

中国製の最新EVは安価だが信頼性も向上しつつあり、効率性の高さや航続距離においても上位にランクインしている。

また、価格主導の実利主義ばかりだとも思わないでほしい。インテリアの質感やドライビングの楽しさという点でも、欧州や日本、韓国に追いつきつつある。

今回は、EV競争が激しさを増す欧州(英国)市場で販売中、または間もなく発売される中国企業の注目製品をご紹介しよう。

MG 4

英国由来の自動車ブランド、MGの状況を一変させたモデル。このMG 4は、SAIC傘下のMGブランドを、安いが退屈だった輸送機器の製造業者から、(再び)注目すべき自動車メーカーへとシャッフルした。

MG 4は修飾語や説明を必要としないクルマであり、それだけで素晴らしい。鍵はドライビングにある。力強く安心感のあるブレーキと後輪駆動プラットフォームで、追い込むとちょっと楽しい。

インテリアも理にかなったレイアウトだ。クライメートコントロールはフォルクスワーゲンID.3よりも使いやすく、1回の充電での航続距離は、編集部による実走行テストでも非常に優秀な成績を残した。

MG 4 Xパワーと呼ばれるデュアルモーター四輪駆動のホットハッチ仕様もある。トラクションとパワーが増したとはいえ、標準車ほど楽しくはない。しかし、4万ポンド(約730万円)以下で435psを発揮するクルマは他にほとんどなくなってしまった。

シャオペンP7

テスラ・モデル3に対する中国流の回答。2021年に静かに欧州に進出し、近い将来、右ハンドルの英国への進出も計画しているシャオペン(Xpeng)による主力セダンである。

シャオペンP7は、シリコンバレーの作法から多くを学んでいる。後輪駆動と四輪駆動のバリエーションを持ち、複数のバッテリーサイズとパワートレインがある。トップグレードは、最高出力472psと576kmの航続距離を誇る「パフォーマンス」だ。

しかし、このクルマが優れているのは数字だけではない。ステアリングは、他の新興ブランドにはない流麗さがあり、ハンマーのようなトルクのおかげで簡単に加速することができる。

室内空間(特にリア)は十分すぎるほど広く、インフォテインメント・システムのソフトウェアは業界最高水準にある。

MG 5

EVのステーションワゴンはあまり多くない。もちろん、ポルシェはタイカン・クロスツーリスモを販売してくれるが、決して安くない値札が付いているし、とにかくステーションワゴンとは呼ばれたくないらしい。

MG 5は今のところ、独自のクラスに位置している。そして、479Lの大容量トランクと公称航続距離400km(ロングレンジ仕様)のおかげで、常識的で実用的、かつ平凡な乗用車のツボを確実についている。

MG 5は常に販売ランキングの上位に出たり入ったりを繰り返しており、ロンドン中心部を歩いていると、その効率性とコストパフォーマンスを利用してお金を稼ぐUberドライバーを見かけることも多い。

BYDアット3

もしかしたら、ご年配の方はBYD(Build Your Dreams)を知らないかもしれない。しかし、ある程度インターネットに詳しい人ならおそらく知っているはずだ。

同社は革新性と販売台数でトップに立っているが、欧州に進出したのはごく最近のことだ。

アット3は同社最新のクロスオーバーである。ソーシャルメディア・ユーザーは、タッチスクリーンが縦向きから横向きに切り替わるインフォテインメント・システムと、機能的ではないギター弦スピーカーに目を奪われた。

ギミックの先には、広々としてよく考えられた電動クロスオーバーが見えてくる。実走行で320kmは楽に走れるだろうし、4年/7万4500マイルの保証と8年/12万4000マイルのバッテリー保証は心強い。

アイウェイズU5

こちらのブランドもあまり馴染みがないかもしれない。しかし、アイウェイズは2017年に設立して以来、飛躍的に成長している。

アイウェイズはクルマ作りにおける「クリーン・シート」アプローチを誇りとしており、その作りは実にシンプルだ。

例えば、このクルマにはナビゲーションが内蔵されていない。最新のソフトウェアを使うスマートフォンとのミラーリング機能を搭載しているためだ。

ドライビングは、少し地味だがリラックスできる。ソフトなスプリングのサスペンションは路面の凹凸によく対応するが、204ps程度のパワーではテスラファンをモデルYから引き離すことはできないだろう。

BYDドルフィン

BYDは、アット3に続くドルフィンが、電動ハッチバック市場で大きな波紋を呼ぶことを期待している。

サイズ的には、オペル・コルサ・エレクトリックとフォルクスワーゲンID.3の中間に位置するが、両者よりもかなり安い。

エントリーグレードの「アクティブ」は最高出力95psだが、小さなバッテリーから340km(公称値)を稼ぎ出す。ミドルグレードの「ブースト」は176psにパワーアップし、「コンフォート」と「デザイン」は204psのモーターと60.4kWhバッテリーを搭載し、公称航続距離は最大426kmとなる。言い換えれば、ほとんどすべての人のためにあらゆる仕様が用意されているのだ。

ドルフィンはアット3と構造の大部分を共有しており、予想通り、この2台の走りはよく似ている。快適ではあるが、靴下に火がつくようなことはないだろう。

オラ・ファンキーキャット

欧州に住んでいる人であれば、この変わった名前のクルマの広告は何度か見たことがあるかもしれない。しかし、どの広告にも、オラ・ファンキーキャットが長城汽車製であることが説明されていない。

そう、以前はスティードというピックアップトラックを生産していた長城汽車が、乗用車開発に本格的に乗り出し、小型EVハッチバックを販売しているのだ。そのためにオラという新ブランドを立ち上げた。

ファンキーキャットは、フィアット500やプジョーe-208などに対抗するために設計されており、48kWhのバッテリーを搭載し、実走行でも240kmを走行できる。

フィアットにもプジョーにも及ばないが、安い値段でより広い空間を提供してくれる。

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みんなのコメント

45件
  • マスメディアによる誘導。
    なんかもらってんじゃないの?
  • 中国製に限らずテスラーでさえ問題が発生して居るのでは? NYの知り合いは
    最近テスラーを見なく成ったと云って来た。
    日本は、落ち着いて 本当に使用可能なEVを市場に出せば良い 慌てる必要は
    無いと思う。
    SDG'sとか騒いて居るが 再生不可能なごみをEVで生産して居るのでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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