ホンダからようやく小さめSUVが誕生する! と期待しつつ待っていたモデルはWR-V。「おや? ヴェゼルと同じくらいのサイズじゃね?」と思ったとおり、ほぼ同サイズ。似たサイズのSUVをホンダがラインナップする狙いを取材してみたら、「そうだったのかぁ!」という納得の理由が! レポートしましょう。
文・写真:ベストカーWEB編集部
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■まず言わせてください。「WR-Vが売れる勝算はあるんですよね、ホンダさん?」
インドから日本導入はわかるけど、このヴェゼルとほぼ同サイズのWR-V。売る際の棲み分けはどうすんの?
インドで製造&販売中のエレベイトを日本仕様にしたのがWR-V。「自信あふれる逞しさ」というデザインコンセプトどおり、塊感があり、分厚いボディ造形にマッチョさと格好よさが漂うスタイリング。担当、このデザイン、好きです!
でもね……。「ヴェゼルとほぼ同サイズだから、両車をうまく棲み分けしないと売るのも難しいんじゃないの?」と、いらぬお世話もわいてくる。
ここで、両モデルのサイズを……。ヴェゼル(e:HEV プレイ)は全長4330×全幅1790×全高1590mmで、WR-Vは全長4325×全幅1790×全高1650mmというサイズ。
WR-Vはヴェゼルより全長が5mm短く、全高が60mm高いわけだが、サイズ感はほぼ同じといっていい。ちなみにWR-Vのホイールベースはヴェゼルより40mm長い2650mm。
そして、WR-Vのパワートレーンは1.5L、直4ガソリンのみで、駆動はFFのみ。
同じSUVでサイズもほぼ同じ。「WR-Vが売れるという勝算はあるんですか、ホンダさん?」とツッコミたくもなるが、結論をいうとそれはやはり……「いらぬお世話」でした(汗)。続けて下へスクロールして読んでほしいっス。
■250万円以下のSUVでバカ売れしているのはガソリン車。「ここに商機あり!」
うおおおおお! カクカクして重厚感ありますな~。グリルも男まさりじゃ(写真は純正アクセサリー装着車)
市場全体を見て、乗用車カテゴリーで過去10年、一番成長したのはやはりSUV。2014年は年間6%(25万台)だったが、2023年は24%(92万台)という数字。この4倍の伸びは凄い!
このなかでスモール&コンパクトSUVの販売台数は7割超。ここでいうスモールSUVはロッキー/ライズなどで、コンパクトSUVはヴェゼルやヤリスクロスなどになる。
そして2019年以降に販売されたスモール&コンパクトSUVのなかで、250万円以下の価格帯のクルマは7割超が「ガソリン車」なんです~!! 「ここに商機あり!」とホンダは狙いを定め、2020年にWR-Vの開発をスタートさせた、というワケ。
■N-BOXの最上級グレードにしますか? それともWR-Vを買いますか?
分厚いボディ、高さのあるフードに逞しさを感じますね~。写真は中級グレードのZで、価格は230円と予測する。コスパ最強じゃ!
さらにスモール&コンパクトSUVに対するお客のニーズもホンダは徹底調査。購入する際に重視する部分を挙げると……。
■スモールSUVで重視する部分=価格の安さ/小回りの効きやすさ/燃費のよさ。
■コンパクトSUVで重視する部分=内装の質感・デザイン/品質や仕上げのよさ/乗り心地のよさ/外観デザイン。
……なるほどと思える調査結果だが、WR-Vは上記で挙げたすべての「重視する部分」を取り入れたクルマなんです! もちろん、価格は圧倒的シェアの250万円以下の価格帯で!
つまり「スモールSUVの価格帯で、コンパクトSUVの品質と車格」。それがWR-Vというクルマの立ち位置なのであるッ。
WR-Vの中級グレードは(あくまで予測だが)230万円ほどと見る。これはN-BOXの最上級グレードとほぼ同じ価格なのですよ。軽自動車界でバカ売れのN-BOXはもちろんいいクルマだが、230万円ほどでヴェゼルと同サイズのSUVに乗れるなら、いい話ですよね~!
まさにコスパ最強。それがWR-Vの強みなのです。
■パワートレーン・価格帯・デザイン(キャラ付け)の違いで、棲み分ける!
ワイド感あるリアビューもステキです。こちらも純正アクセサリー装着車。格好よさマシマシ
そして、肝心のヴェゼルとの棲み分けは……? という点だが、まずは「WR-Vの価格帯は200万円台前半から250万円を切る」と高らかにホンダが宣言したように、価格帯でヴェゼルと棲み分けができている。
なにせ、ヴェゼルの販売のメインはe:HEVモデル。その価格帯は約280万円以上となるので差別化は明らか。
さらに、都市型SUVのテイストがあるヴェゼルのデザインに対して、WR-Vは力強さや無骨さが滲み出るデザイン。イメージ的にアウトドアが似合う雰囲気に仕立てたという(FFのみしかないですが……汗)。
デザインからくるキャラの棲み分けもできている、というワケ。
……ということで結論!! WR-Vとヴェゼルの棲み分けは、「パワートレーンの違い/それによる価格帯の大きな違い/デザインが醸すイメージの違い」でできており、両車にはちゃんとした立ち位置があるというワケ。
「ヴェゼルもいいけど、もっと安く気軽に乗れる格好いい相棒が欲しいなぁ」。そんな人にストライクなSUVなんですよ、ホンダWR-Vは。
ホンダWR-V 主要諸元(公開されたデータ)
■全長4325×全幅1790×全高1650mm
■フロントトレッド、リアトレッド:1540mm
■ホイールベース:2650mm
■最低地上高:195mm
■パワートレーン:1.5L、直4ガソリンエンジン
■駆動方式:2WD(FF)
■ベストカーWEB編集部 予想価格帯:210万~240万円
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みんなのコメント
本来のホンダらしさにとても好感がもてる。SUVとて街乗りしかしないのなら、これで充分且つ家庭内財務大臣に受けが良さそう。