この記事をまとめると
■輸入車にしかほとんど乗ってこなかったライターが国産ミニバンを購入
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
■バイクを運べるトランスポーターとしてだけでなく使い勝手のよさに感激
■走りも燃費もよいことでミニバンの魅力を再発見した
ミニバンを生まれて初めて買ってみました
長い間、クルマのライター稼業を続けてきた筆者ですが、プライベートなクルマ選びとなると紆余曲折を経てきたこと、皆さまと同様です。ただ、出身編集部が輸入車専門誌だったこともあり、これまでの愛車はほとんどが輸入車。スポーツカーやファミリーセダン、はたまたスモールクラスまでさまざまなモデルを選んで、そのときどきの仕事に役立てたものです。
そんな筆者が必要に駆られてゲットしたのが、国産のミニバン。ちょっと前なら「ミニバン? ご冗談でしょう」とハナもひっかけなかったクルマに乗って、正直なところ目からうろこが200枚くらい落ちたという次第です。
筆者はバイクの記事も書いているのですが、つい最近サーキット走行に目覚めてしまい、バイクを運べるトランスポーターがほしくなったのです。バイクのトランポといえばハイエースやキャラバンが一般的でしょうが、ご承知のとおり納車待ち&中古のタマ数少なめ、しかも値段だってそこそこなもの。
早い段階でこれら2モデルは候補から外し、次点のメルセデス・ベンツの商用バンを探すことに。が、208Dや410Dといったガチ勢もまたタマ数が少ない上に、お値段もそこそこ。Vクラスという手もないではありませんが、230は遅すぎ、350は中古車価格が経済合理性に反する(要するに過走行にもかかわらず強気な値付け)ということで除外。
途方に暮れかけたところ、サーキット仲間から「トランポには国産のミニバンが最強だよ」と教えられ、そうかねぇと半笑いを浮かべながらトヨタ・ヴォクシーを乗り出し40万円ほどでゲット。2009年モデル、走行距離16万kmと筆者の心中は「鉄くずにならなきゃいいけど」と半ばあきらめモードだったことも事実です。
しかしながらこのヴォクシー、何から何まで予想を裏切って「もしかしてこれまで乗ったクルマのなかでベストかも」と目頭が熱くなって仕方ありません。なにをオーバーな、と思われるのはきっと輸入車フリークな方々でしょう。そんな方々にお伝えしたいのは、ヴォクシー(やそのほかの国産ミニバン)は輸入車やハイパーカーでは得られないような便利さ、実用性、あえていわせてもらえば上質な乗り心地まで手に入るのです。
やっぱり日本のミニバンってすげぇ!
たとえば、コクピットとはとうてい呼べない広々で楽ちんなドライバースペース。シートだってミニバン特有の天高によって視点が高く、しかもアップライトな姿勢でドライブできるのです。これなら、延々と渋滞にはまってしまったパパさんだって少しは救われるはず。
また、運転席まわりに小物入れがたくさんあるのも驚きです。ちょっと前の輸入車はドリンクホルダーすら装備していなかったわけですから、至れり尽くせりなおもてなしには喜びどころか「あれ、どこにしまったっけ?」みたいな戸惑いまで感じることに(笑)。
もちろん、後席スペースの広さや使い勝手も文句なし。バイクを載せるために2列目シートは取り外さないとならんかな、と考えていましたが2:1に分割できるシートだったために1席分を残すこともできました。また、3列目のシートはミニバンらしく跳ね上げて畳めるため、積載の邪魔にはなりません。バイクを積んで、しかも3人は余裕で乗れるというのはこのシートアレンジあってこそ。とはいえ、リヤの開口部や天高の関係で、オフ車のように車高が高いバイクはフロントホイールの取り外しなどといった工夫が必要かと思いますが、それにしたってバイク乗りからしたらささいな手間に過ぎません。
また、地上から荷室床までの高さがわりと低いのも便利なポイント。ラダーの角度が低くなるため、バイクを手押しで積み込むのも楽になりました。
さらに驚いたのが走行安定性! ミニバンは真っすぐ走っていても、前後左右に加え上下動までかすかにユサユサしているイメージかと思いますが、我がヴォクシーは18インチにタイヤをサイズアップしているからか、ユサユサはさほど感じません。フロントのサスペンション、マクファーソンストラットってそんな高性能だったっけ、と首をかしげたほど。加えて、床からの振動もじつによく制御されており、このあたりキャブオーバーの商用バンや、設計の古いメルセデスでは得難い快適性かと。
それでも、スピードレンジは100km/hほどが最適でしょう。それ以上となるとどうしてもユサユサや揺り返しを感じることもありますが、あくまでトランポだと割り切れる十分なスピードではないでしょうか。
ところで、車高の低いスポーツカーはいくら小型でライトウエイトだろうと、慣れないと駐車場での取りまわしに苦労することも。この点、ミニバンの四隅を限界まで広げたボクシーなスタイルならば見切りもよく、バックモニターの助けも加わればスイスイ一発で決められそう。国内専用の設計だけあって、サイズ感は絶妙といっても過言ではありません。
極めつけはファミリー想いの燃費でしょう。筆者はヴォクシーを手に入れるまで、ホンダ・アクティというフルタイム4WDの軽トラでバイクを運んでいたのですが、どんなにエコランしてもリッター13km程度。ところが、ヴォクシーはバイクを積んで大人2人(おおよそ350kg)が乗っても15kmは走ります。これが純正のタイヤホイールならさらに向上することは明らかなわけで、さすがファミリーに喜ばれるだけのことはあります。
ミニバンの大柄な車体にひとりで乗っていると、どうしても無駄な空気を運んでいるという罪悪感すら抱いていましたが、この燃費にはなぐさめられることしきり。なんなら、普段のアシにしたいとまで(笑)。
ここまで筆者のミニバン=エモいにお付き合いいただきましたが、すでにお乗りの方や国産車に詳しい方々からしたら「なにをいまさら」と笑われてしまいそう。こういうのを「紺屋の白袴」というのかと、いまさらになって反省しつつ、ミニバンライフを心から楽しんでいるわけです。
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