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ラグジュアリーSUV電気自動車のメルセデス・ベンツEQS SUVが日本上陸。車両価格は1542~1999万円に設定

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ラグジュアリーSUV電気自動車のメルセデス・ベンツEQS SUVが日本上陸。車両価格は1542~1999万円に設定

 メルセデス・ベンツ日本は2023年5月29日、ラグジュアリーSUVの電気自動車「EQS SUV」を発表し、同日より発売した。

車種展開は以下の通り。

メルセデスAMG A35 4MATIC/A45S 4MATIC+の改良モデルが日本発売

EQS450 4MATIC SUV:1542万円

EQS580 4MATIC SUVスポーツ:1999万円

 EQS SUVは、メルセデス・ベンツが長年培ってきたラグジュアリーと快適性の理想を実現したラグジュアリー電気自動車のEQSに、大人7名が快適に過ごせる質感の高い室内空間と、SUVならではの使い勝手の良さを加えたことが特徴である。

 まずエクステリアは、メルセデス・ベンツの造形の基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を反映した新進のSUVデザインを採用する。基本フォルムは内燃機関モデルよりも前方に位置するAピラーと前後のショートオーバーハングによりゆったりとしたキャビンスペースを確保したキャブフォワードデザインや、高い位置を走るベルトライン、3210mmのロングホイールベースなどでシームレスかつ伸びやかなシルエットを構築。各部のデザインにもこだわり、フロントビューは超音波センサーやカメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムの様々なデバイスを組み込んだスターパターンのブラックパネルグリル、3つの小さな三角形でアレンジしたデイタイムランニングライトとバックライト付きの光モジュールの表面構造を導入したウルトラハイビーム付きDIGITALライト、パワードムを配したオーバーラップ型のボンネットなどを採用して、エレガントで印象的なマスクを創出する。一方、サイドビューは丸みを帯びたフロントエンドから立ち上がり、緩やかな傾斜を持つAピラーとルーフの輪郭を経てリアスポイラーへと至る流麗なアピアランスや、立体的なクロームストリップをあしらったサイドウィンドウフレーム、豊かな造形のフェンダーアーチ、格納式のシームレスドアハンドル、滑りにくいラバースタッド付きのサイドボードなど配して、ダイナミックかつ空力特性に優れるスタイリングを実現。トップ部にはパノラミックスライディングルーフを組み込む。また、足もとにはEQS450が20インチ5ツインスポークアルミホイール+265/50R20タイヤを、EQS580に21インチAMGマルチスポークアルミホイール+275/45R21タイヤを装着した。そしてリアビューは、曲線的な螺旋構造で仕立てたLEDコンビネーションランプと伸びやかなライトバンド、バンパーと統一感を持たせたうえでホイールアーチライナーからブラックの色が下側部分へと連続して流れ込むテールゲート、ディフューザールックのクロームパネル、エアロダイナミクスを最適化したスポイラーリップなどを配備して、美しく力強い躍動があふれる後ろ姿を具現化する。エアロダイナミクス性能も重視し、新設計のアンダーボディやスポイラーリップを設けたディフューザー、F1マシンから着想を得たランニングボード、整流効果に配慮したデザインのホイールなどを採用して、空気抵抗係数(Cd値)はクラス最上レベルの0.26を達成した。

 内包するインテリアは、広くてゆったりとしたキャビンスペースを実現したキャブフォワードデザインを基調に、大面積のディスプレイによってデジタル化を図りながら、ジェットエンジンのタービンを模したエアアウトレットやフローティングパターンのセンターコンソール、同じくフローティングパターンで構成したうえでアームレスト、ドアグリップ、ドアポケット等を機能的に組み込んだドアトリム、周囲が暗くなると自動的に点灯するアンビエントライトなどによってモダンかつ先進的な造形を演出する。ディスプレイの表示は複数のスタイルからカスタマイズすることが可能で、スポーティ、クラシック、ジェントル、ナビ、アシスト、サービス、オフロードの7スタイルを用意。また、12.3インチのコックピットディスプレイ、17.7インチの有機ELメディアディスプレイ、12.3インチの助手席側有機ELフロントディスプレイという3枚の高精細ディスプレイを一体化した「MBUXハイパースクリーン」をEQS580に標準、EQS450にオプションで設定した。さらに、フロアからセンターコンソールまでの間隔がセダンのEQSに比べて大きくなったことから、上質なトレーを備えるセンターコンソール下収納スペースもより拡大。インテリアトリムにはアンスラサイトライトウッドトリムを配し、オプションでブラウンマグノリアウッドトリムやシップデッキオープンポアウォールナットウッドトリムを用意する。快適装備として、Burmester 3Dサラウンドサウンドシステムや、浮遊汚染物質を効果的に除去する新開発の大型HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air)なども組み込んだ。

 シートについては2/3/2名乗車の3列式で構成したうえで、表皮には上質なナッパレザーを採用する。また、40:20:40分割可倒式の2列目は前後130mmの電動スライド機能とバックレストの電動リクライニング機能(前へ14度、後ろへ4度)を内蔵して、乗員の体格や好みに合わせた着座姿勢を実現。調整機能のスイッチは、使い勝手を考慮して左右のドア部に配した。さらに、3列目は2名がしっかりと座れるスペースを確保するとともに、2列目と同様にヒーター機構を組み込んで快適性をアップ。合わせて2列目にイージーエントリー機能を配備して、3列目への優れた乗降性を成し遂げた。オプションとして2列目にMBUXリアタブレットやMBUXリアエンターテインメントシステム、MBUXインテリアアシスタンス、ワイヤレスチャージング、コンフォートアームレストなどを配したEQS SUV専用ショーファーパッケージも用意する。一方でラゲッジルームは、フロアとフラットな面で格納できる3列目、スライド機構を配した2列目などを活用することで、多様なアレンジが可能。容量としては、全席使用時で195リットル、3列目格納時で645~880リットル、2/3列目格納時で2020~2100リットルを確保した。

 パワートレインに関しては、EQS450がフロントアクスルに最高出力88kW/3206~1万3874rpm、最大トルク260Nm/0~3206rpmを発生する六相式の電気モーターと、リアアクスルに最高出力178kW/3183~1万3772rpm、最大トルク540Nm/0~3183rpmを発生する六相式の電気モーターを配し、前後合わせて総出力265kW(360ps)/800Nmを発生する電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動(4MATIC)。一方でEQS580はフロントアクスルに最高出力135kW/5344~8851rpm、最大トルク290Nm/0~4285rpmを発生する六相式の電気モーターと、リアアクスルに最高出力265kW/5198~8786rpm、最大トルク568Nm/0~4340rpmを発生する六相式の電気モーターを配し、前後合わせて総出力400kW(544ps)/858Nmを発生する電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動(4MATIC)する。2ユニットともに、前後アクスル間のフロア部に総電力量107.8kWhのリチウムイオン電池を配備。一充電航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードでEQS450が593km、221Wh/kmを、EQS580が589km、225Wh/kmを成し遂げた。

 充電に関しては、6.0kW(200V・30A)までの交流普通充電と、50/90/150kWタイプの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。充電に要する時間は、CHAdeMO規格による50/90/150kWの充電で0→80%までを約100/53/49分でこなす。また、航続距離を延ばす目的で効率的な回生制御を導入。回生ブレーキの強度は、コースティングのD+、軽度の回生ブレーキのD、中程度の回生ブレーキのD-、前走車との車間距離や登坂・降坂などの道路状況などを加味して最適な強度の回生ブレーキを発生するD Autoの選択が可能で、ステアリングホイールに配したシフトパドルで切り替える。さらに、ECOアシストでは状況に応じて回生ブレーキの最適化を実行し、最も効率的な運転スタイルとなるように減速の強弱を自動調整する仕組みとした。日本仕様の特別な機能としてEQS SUVから車外へ電力を供給できる双方向充電、いわゆるV2H/V2Lを採用したこともトピックだ。

 基本骨格については、セダンのEQSと同様に新設計の電気自動車専用プラットフォームで構成する。また、バッテリー周囲を強固なフレームで囲み、フレームとバッテリーの間には側面衝突時の衝撃を効果的に吸収する衝撃吸収素材を配置。さらに、バッテリー前部のプロテクションシールドによって衝突時の他の車両や部品などの侵入による損傷を防止し、高電圧システムの損傷によるショート等の二次災害を防止した。

 懸架機構は前4リンク式/後マルチリンク式で構成。ここに連続可変ダンピングシステムのADS+とエアサスペンションを組み合わせた専用セッティングのAIRMATICサスペンションを標準で装備する。また、操舵機構にはリアアクスルステアリング(最大10度)を導入。約60km/h以下の走行時は前輪と逆方向に後輪が切れ、駐車時などの取り回しやすさを向上させ、一方で約60km/h以上での走行時は前輪と同じ方向に後輪が切れ、安定性の高い高速コーナリングやレーンチェンジを実現した。さらに、パワートレインやESP、サスペンション、ステアリングの特性をドライバーが好みに合わせて変更できるダイナミックセレクトを採用。モードの切り替えはメディアディスプレイの下端にあるスイッチで行い、標準設定のComfortのほか、Sports、Eco、Individual、そしてOFFROADの選択を可能とした。

 先進安全運転支援システムの充実化もEQS SUVの訴求点である。高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより周囲の交通状況をより的確に把握することができる最新のインテリジェントドライブを標準装備。機能としては、ふいに現れた渋滞最後尾への衝突回避を図る渋滞時緊急ブレーキや、後方からの衝突被害を軽減するPRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)、ウインカーを点滅させるだけで車線変更できるアクティブレーンチェンジングアシスト、歩行者や自転車に自車の接近を知らせる車両接近通報装置、もしもの場合にクルマを安全に停止させるアクティブエマージェンシーストップアシストなどを組み込む。また、テレマティクスやMercedes me connectにMercedes-EQ専用のプログラムを導入。具体的には、Electric Intelligenceナビゲーション、充電ステーション情報、出発時刻に合わせたプリエントリークライメートコントロールの設定、エネルギーフローの表示、最大充電電流の設定などを採用する。さらに、自然対話式音声認識機能を備えた対話型インフォテインメントシステムのMBUXは、従来の会話のほか、「充電ステーションを探して」など電気自動車固有の機能にも対応。合わせて、安心のEVカーライフと充電サービスを提供する「Mercedes me Charge」も設定した。

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みんなのコメント

3件
  • ミニバンみたいになっちゃったな。
    テスラのモデルXのようなモッサリ感。
  • これカッコいいよね、デザインのバランスが良くてとても綺麗なカタチしてる。
    ただ、あまりにデカすぎる、日本ではね。
    EQシリーズは代車で借りたけど、ガソリン車乗りでも違和感なく乗れるし、さすがメルセデスとは思ったね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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