参加費は1万8000円とエントリーしやすいのも嬉しい!
2023年7月28日(土)、愛知県にある美浜サーキットでシリーズ第3戦が開催された「BRIG Driving Challenge Series(ドライビング・チャレンジ・シリーズ)」。2023年も年間5戦のシリーズとし、ジムカーナ、ヒルクライム&ダウンヒル、林道トライアル、サーキットトライアルといった競技でそれぞれのポイントによりタイトルが決定する。
7万円のダイハツ「エッセ」で悲願の初優勝! 軽カーレース「東北660選手権」は激戦で苦難の連続でした
エッセだけで13台がエントリー
当初はダイハツ「エッセ」を使用したワンメイク・シリーズ「ALL JAPAN ESSE CUP(AJEC)」として2020年にスタートした。「エッセ」以外でもエントリーは可能だったが、2022年シリーズから名称を「ドライビング・チャレンジ・シリーズ」に変更し、エッセ以外にコンパクトカーでも参戦が可能であることを明確化し、門戸を広げた形で開催している。
今シーズンのクラス分けとしては、エッセを中心とした新規格軽自動車2WDモデルの「エッセ」カップ、新規格軽自動車のLSD非装着車による「くるま相談室」カップ、さらには日産マーチのワンメイクとなる「マーチ」カップ、1.5Lクラスのコンパクトカー(1.6Lのスズキ スイフトも参加可能)で争う「コンパクト」カップ、BMW MINIワンメイクとなる「MINI」カップ、GRヤリスワンメイクの「YARIS」カップなどとなる。とはいえ、そのルーツにはエッセがあるので、現在もエッセのエントリーが異様に多いシリーズである。
ダイハツ エッセといえば、2005年から2011年まで販売された5ドアハッチモデル。6代目「ミラ」をベースにしたシンプルな実用車として、最高出力58ps/最大トルク6.6kgmを発揮するKF-VE型エンジンに、車重700kg台の軽量なボディで、軽快に走る1台として登場した。すでに販売は終了しているが、比較的リーズナブルに中古車が入手でき、維持費も安いためモータースポーツを手軽に楽しむのにも最適である。
この日の美浜サーキットは、早朝から好天に恵まれた。シリーズ第3戦の美浜でのステージは、ラリーのSS(スペシャルステージ)風に4パターンのコースでのタイムアタックを行う新しい競技スタイルとなる。
「Mihama Special Stage」はSS1とSS4が5分間の走行時間内でのベストタイムで競い、SS2およびSS3はワンカーアタックで2本を走行する。午後1時からスタートし午後4時に終了という極めてコンパクトに競技を行うサーキットトライアルは、一部予定よりもスケジュールが遅れたものの、最後は挽回して無事に大きな事故もなく終了した。
「BRIG Driving Challenge Series」、続く第4戦は10月1日(日)に長野県伊那地方で林道トライアル、第5戦(最終戦)は、12月16日(土)にスパ西浦モーターパークでのサーキットトライアルが開催され、日本一のダイハツ「エッセ」使いが決定となる。
参加費は1戦につき1万8000円(弁当付き)に統一されており、気軽に参加ができるものとなっている。興味があれば一度参戦してみてはいかがだろうか。
参加者をチェック!
武藤功二選手(#5 K’s BRIG BILSエッセ)
AJEC開催初年度から参戦をしている武藤さんは、第1戦が仕事の都合で参戦できず、今シーズンは出遅れているが、エッセカップの2022年シーズンエッセのE1クラスを制している。
第3戦では4つのSSがあり、SS1、SS3、SS4の3つのSSでクラス2番手のタイムで、クラス2位。今年は、暑さ対策で遮熱フィルムを貼ったようだが、武藤選手のエッセは補強をした程度で4年間しっかり使えていて、維持費が圧倒的に格安だという。
鈴木博司選手(#4 MAC TOOLS MOTULエッセ)
2021年シーズンのE2クラスの覇者である鈴木選手。同じ車両で2022年はE1クラスに参戦。武藤選手に一歩及ばず、ということでタイトルを獲得できなかったものの、この日の走行ではSS1、SS2、さらにSS4でトップタイムをマークし、第3戦を勝利した。
少し前に体調を崩しており「まだ体重が元に戻ってなくてきつい。とくに今日は暑くて暑くてそれどころじゃない」と言いながらも「昔からよく走っているコースなので頑張りました」とトップタイムを残し、このエッセの上位クラスで初優勝となった。
酒井秀康選手(#24 ウエストファーム7號車)
今シーズンからこの「BRIG Driving Challenge」に参戦を開始した酒井選手。若いころはダートラやラリーに出場していたが、子育てでいったん競技を休止。人生の中でやり残したことのひとつがモータースポーツだった。
5年前からGDBインプレッサでヒルクライム競技に参戦し始めたものの、もう少しいい成績を残したい、ということで、その練習の意味も込めて、「初心に返って、踏み切れるマシンで壊れるまで乗ろう」とジムカーナ仕様シビックを入手して参戦している。「歳をとって乗れなくなるのが先か、速く走れるようになるのが先か」と言いながらも、速さも出てきて、この日の自己評価も80点だという。
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みんなのコメント
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