1992年9月1日、ユーノスブランド3周年を記念した追加モデルとして登場した「Sスペシャル」。エンジンやパワートレーン系には手を加えず、ハンドリング向上を目的としたサスペンションチューニングやスポーツ性を高めるアイテムを装備した新グレードとして追加された。
ビルシュタイン、BBS、ナルディ、世界の名門とコラボ
Sスペシャル専用の装備内容は実に豪華で、世界で活躍する名門メーカーと共同開発したパーツを採用している。足回りでは、黄色いサスペンションで有名なビルシュタイン社と共同開発した専用ダンパーをはじめ、軽量化と高剛性で定評のあるBBS製のアルミホイールと、完璧とも言えるメーカーで固められている。
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さらに左右フロントサス上部を連結して剛性高めるタワーバーを装着したことで、走りの性能を磨く工夫が施されていた。エクステリアでは、フローティングタイプのリアスポイラーもSスペシャルの特徴的な新装備だった。
インテリアでは、VスペシャルやJリミテッドでおなじみのナルディ製の本革巻きステアリングとシフトノブを採用。さらにステンレス製スカッフプレートと光沢のあるステンレス製キックプレートも標準装備された。
Sスペシャル専用にチューニングされた足回り
高い次元の走りを追求したSスペシャルの足まわりは、ノーマルとは大きく異なるセッティングになっている。フロントのトー干渉をアンダーサイドに設定し、ダンパーはピストンの微低速域を中心に伸び側が強化された。スプリングはリアバネ定数を1.4から1.6へと強めているが、リアスタビライザーは、φ12mmからφ11mmへとサイズダウンしている。
これにより、ダンピングがうまくコントロールされ、且つ絶妙なリアサスのロール感が質の高いFRの走りを上手く演出していた。さらにバンプストップラバーも強化され、フロントサスタワーバー装備による限界性能の向上と前後バランスの最適化が図られた。
この他にパイオニアと共同開発した人気オプション「センソリーサウンドシステム」も選択することができた。このサウンドシステムの特徴は、ヘッドレストに内蔵した振動体が低音域をカバーし、ドアに配置したツイーターが高音域を強調して音場を作り出した。
これによりフルオープンにしても、しっかりと音場を感じることができ、エキサイティングなエンジンサウンドとは異なるリアルミュージックを楽しむことができた。また運転席SRSエアバッグがハードトップや音響システムとともに選べるようになった点も新しかった。
新車価格(当時)
●Sスペシャル 5速MT 203.0万円
Sスペシャル装備リスト
●Sスペシャル装備リスト
●パワーステアリング
●パワーウインドウ
●BBS社製アルミホイール
●専用サスペンション(ビルシュタイン社製ダンパー)
●フロントサスタワーバー
●ステンレス製スカッフプレート
●キックプレート
●ナルディ社製本革巻きステアリング&シフトノブ(MTのみ)
●リアスポイラー
●運転席SRSエアバッグ(DHT、センソリーサウンドシステムとセットオプション)
マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:960kg
●エンジン型式・種類:B6・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:120ps/6500rpm
●最大トルク:14.0kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT、4速AT
●タイヤサイズ:185/60R14
[ アルバム : ロードスター Sスペシャル はオリジナルサイトでご覧ください ]
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