ジムニーのウィークポイントとその解決方法とは
現行モデルのJB64は言わずもがな、旧型のJB23もまだまだ人気のジムニー。アウトドアの大流行に後押しされ新型の生産が追い付かず、その影響を受けて中古車の価格まで高騰している状況だ。しかし優れた悪路走破性や日本の林道にマッチしたサイズはともかく、ジムニーを手に入れたユーザーがほぼ確実に頭を悩ませることがある。それは軽自動車がゆえの少ない荷物の積載量だ。
最強ジムニーの唯一の弱点!? オーナーを悩ます「ドリンクホルダー問題」とは
アウトドア向きのクルマとはいえ得意とするのはオフロード走行であり、フル乗車したうえ家族や仲間の分までキャンプ道具を積んで出かける、なんてシチュエーションは苦手というよりほとんど不可能に近い。でも好きで買った愛車を荷物が積めないからといって、あっさり乗り換えてしまうのも非現実的すぎる。
そこで巷のジムニー乗りたちが知恵を絞って編み出した、積載量アップもしくは効率のいい積み方を調べてみたい。
気になる弱点もカスタマイズ次第で解消することができる
まずは定番中の定番といえるアイテムをふたつ。アイデア次第で使い道が広がるのはルーフラックだ。屋根の全体をカバーする大きさやハーフサイズなどがあり、価格は安いモノであれば1万円くらいから見つけられる(※ルーフラックの取り付けにはベースキャリアが必要)。さまざまな道具を積んだコンテナをいくつか、さらにクーラーボックスにテントやチェアなど搭載でき、汎用性の高さはダントツと言っても差し支えない。
ただし確実に固定しないと脱落して大きな事故に繋がったり、位置が高く載せ下ろしが大変という難点も少なからずある。荷物を積んだらタイダウンベルトでシッカリと締め付け、落下防止のネットを取り付けるなど念には念を入れよう。
ルーフボックスなら荷物脱落の心配は少ないが盲点も……
ふたつ目はフタ付きで手軽なルーフボックス。本体の取り付けさえ間違えなければ荷物が落ちる心配はなく、ある程度は無造作に放り込んでも大丈夫なので初心者も安心だ。積載量はボックスのサイズによりけりだが、大きいほど走行時の空気の抵抗が増えるのも忘れずに(※空力を考慮したエアロ形状のタイプもある)。加えて荷物を満載すれば重心が上に偏って、直進安定性が悪化するだけじゃなく、燃費も多少なり落ちてしまう。
またジムニーに限らずルーフラックやルーフボックスを装着した際の注意点として、天井が低いトンネルなどを通れない可能性があることも頭に入れておきたい。ちょっと大技なら『ヒッチカーゴ』を使う手もある。リヤに牽引するためのヒッチメンバーを取り付け、それと組み合わせる積載用のカゴのことだ。
高い位置にあるルーフキャリアやルーフボックスより使い勝手がよく、車外なので汚れたモノも気にせずラフに積むことができ、全高が変わらないのでトンネルなども気にしないで済む。ただしボディの幅を超える(車幅から突出する)荷物は積めないし、ナンバープレートや灯火類を遮蔽するのもNG。そして搭載できる荷物の重量は50kgまで、という規定があるので十分に気を付けたい。
それでも積載性が向上した現行型のアドバンテージは高い
車内で使えるアイテムとしては積載量こそ増えないものの、ホームセンターで売っている汎用のコンテナが意外と便利だ。ジムニー乗りのSNSを見るとバックドアと干渉しない製品やシートの下に収納できる製品、倒したリヤシートとフラットになり快適に車中泊できる製品が実例と一緒に紹介されている。
なおJB64は荷室が従来モデルより拡大しただけじゃなく、リヤシートがフラットになるうえタイヤハウスの突出もなくなり、フタ付きのラゲッジボックスを備えるなど大きく改良。ルーフボックスやヒッチキャリアで積載量を増やすにせよ、スタートの段階で相当に大きなアドバンテージがあることは否めない。ソロキャンプ以外や道具を多く持ち運ぶなら、最適解は思い切ってJB64を購入することかも⁉︎
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みんなのコメント
あんな危ないもんいつまでもグレーにしとくから司法がナメられるんですよ。