トヨタは6月13日、「トヨタ、クルマの未来を変える新技術を公開~バッテリーEVの革新技術、水素事業の確立を柱に、技術の力で未来を切り拓く~」という題名のプレスリリースを発行。それに先立ち、6月8日に東富士研究所(静岡県裾野市)に報道陣を集め、新技術を説明・体感するテクニカルワークショップを開催した。陣頭指揮を執ったのは、副社長であり、チーフテクノロジーオフィサーの中嶋裕樹氏。社内では「ジャイアン」と呼ばれる氏は、過去iQのチーフエンジニアも務めるなど、いわゆるエンジニア出身である。
「今回みなさんに説明する技術屋には、90%まではしゃべってもいいよと伝えています。みなさんからの質問によっては90を超えちゃうかもしれませんが(笑)」(中嶋氏)。写真撮影、録音は禁じられ、しかもメモを取るヒマもないほどの情報量。ひとまず今回は、頭の中に残ったものから厳選してお伝えする。
豊田会長「パフォーマンスや興奮を犠牲にしない」…新たなる水素エンジン車を発表
■全固体電池は2027~28年に実用化…航続距離は約1200km!?
やはり注目はBEVにまつわる話。特にバッテリーに関しては、いくつも革新技術が提示された。そのなかには、もちろん全固体電池の実用化についての説明もあった。
BEVの進化に欠かせないとされる全固体電池の実用化。トヨタも開発に取り組んでいたが、今回新情報が提示された。全固体電池は電解質が固体となるため、イオンの動きが速く、高電圧・高温への耐性がある。これにより、高出力化、航続距離の延長、充電時間の短縮などが期待されるが、一方で電池寿命の短さが課題であるという。
電池の充放電で固体電解質が膨張と収縮を繰り返すなかで亀裂が生じ、イオンが正極と負極の間を通りにくくなることがあるからだ。トヨタはこの課題を克服する新技術を発見。どんな方法かは明らかにされなかったが…。今後はコストの課題を解決するべく開発に取り組んでいくという。
どんな性能をもたらすのか? まず2026年に次世代BEVをレクサスから投入すると公言しているトヨタだが、その車両には航続距離1000kmを実現する次世代のパフォーマンス版リチウムイオン電池が搭載される。1000kmでもかなりのインパクトだが、全固体電池ではそのパフォーマンス版電池と比較して航続距離20%向上を実現! つまり、単純計算で1200kmを達成する見込みだ。さらに、急速充電時間は10分以下(充電率10%→80%)を目標に開発を進めている。
それだけにとどまらず、先を見据えてもう一段レベルアップした全固体電池も同時に研究開発中。それは、パフォーマンス版電池と比べてなんと航続距離50%向上するという。もちろんこれらの進化は、電池のコンパクト化による車体側の空力アップや軽量化など電池の進化分以外の効率向上を含んでいる。
なお、2021年に「全固体電池導入はHVから」と説明していたトヨタ。今回その計画が見直され、BEV用電池として2027~28年の実用化にチャレンジしていくという。早くて2027年。日産の全固体電池「2028年度までに市場投入」という計画を意識した?
いずれにせよ、遠くない未来に全固体電池がやってくる。各社がどんなBEVを開発して市場投入するのかワクワクしてきた!
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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