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GLEでは味わえない魅力とは? 新型メルセデス・ベンツGLEクーペ試乗記

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GLEでは味わえない魅力とは? 新型メルセデス・ベンツGLEクーペ試乗記

メルセデス・ベンツの新型「GLEクーペ」にサトータケシが試乗した。印象はいかに?

完成度の高いディーゼル・エンジン

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メルセデス・ベンツGLEクーペは、読んで字のごとくGLEのクーペ版だ。GLEのホイールベースを60mm短くすることで、キュキュッと引き締まったフォルムと、軽快な身のこなしを狙ったモデルだ。そして、ボディ後方に向かってなだらかに落ちるエレガントなルーフラインを手に入れた代わりに、GLEには備わる3列目シートを失った。

いやいや、1000万円クラスの大型SUVを手に入れるのだから、いざというときのために3列目シートが備わるGLEを選ぶほうが賢い買い物だ、という意見はごくまっとうだ。

実のところ、GLEの3列目シートは大人2人が長距離移動するにはちょっと狭いけれど、定員7名はやっぱり便利だ。たとえばサザエさん一家のような大家族でも、運転席と助手席にサザエさんとマスオさん、2列目にフネさんと波平さんとタラちゃん、3列目にカツオくんとワカメちゃんを座らせるというフォーメーションで、今日は楽しいハイキングだ。

そんなことを考えながら、メルセデス・ベンツGLE 400d 4マティッククーペの3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンを始動する。最新鋭ディーゼルだけに、車体が身震いすることなく「シュン」と火が入り、粛々とアイドリングする。

アクセルペダルを踏み込めば、「トゥルルルルル」という滑らかな感触とともに、豊かなトルクが湧いてくる。このクルマのトルク感には、「芳醇な」という形容を用いたい。力強いことは間違いないけれど、「ドスン」と下っ腹にくるほど下品ではない。ただ力があってよく走るだけでなく、気持ちよさ、品のよさにまで踏み込んでチューニングしている。

ディーゼルエンジンの出来がよいことはもちろん、アクセル操作に素直に反応する心地よさは、ツインターボが寄与しているとお見受けする。発進直後は小さなタービンが一所懸命に働き、高速域では大きなタービンがゆったりと力を出す。おかげで速度域を問わず、ドライバーは2.3tの巨体を意のままに加速させることができる。

“エモいSUV”

古くから、クルマの乗り心地のよさを表現するのにはさまざまな形容が使われてきた。「路面にビロード絨毯を敷き詰めたような」とか、「大船に乗ったような」とか、あるいは「タイヤと地面の間に隙間があるような浮遊感」などなど。

このクルマも乗り心地がいいことは間違いないけれど、ビロード絨毯とも大船とも浮遊感ともちょっと違う。

まず、4本のタイヤがしっかりと地面をつかんでいる感じがする。だから舗装の荒れたところや段差を突破すると、ちゃんとショックが伝わってくる。でもそのショックの角は乗員が不快に感じないように、ちゃんと丸められている。

「段差を突破した」とか「舗装が悪い」という情報はしっかりと伝わってくるのに、それを不快には感じないというあまり経験したことのない乗り心地のよさだ。

「ビロード絨毯」とか「大船」のようにとか、情報を遮断する方向のふわんふわんの乗り心地のよさではなくて、タイヤと路面がどういう関係にあるのかを実感できる。ハンドルを握る身からすると、こっちのほうが長距離になるほど疲れないように思う。

大柄なボディでありながらコーナリングは得意で、素直にノーズが向きを変え、狙い通りのラインを通過する。そしてよく曲がるだけでなく、タイヤと路面の関係がハンドルを通じて伝わってくる。タイヤがどこを向いているのか、路面はどんなコンディションなのか、などなど。

ちなみにエアサスは標準装備で、カメラで路面の凸凹を検知して足まわりのセッティングを調整する「E-ACTIVE BODY CONTROL」というオプションが備わっている。税込みで77万円というなかなかのお値段のオプションであるけれど、乗り心地がいいのにしっかりと情報は伝わってくるという独特のライドフィールに寄与していると感じた。

総じて、動力性能にしても乗り心地にしてもハンドリングにしても、「よい」のもう一歩先を狙ったモデルだという印象だ。ただ加速するだけでなく、感心するほどの滑らかさと気持ちよさで加速する。乗り心地やハンドリングにしてもしかりで、「こんな世界があるんだ」と、感じさせてくれる体験を提供する。

ありきたりの言葉になるけれど感性に訴える贅沢品で、最近の若い方の言葉を借りれば「エモいクルマ」ということになる。で、GLEにもおなじような能力があるはずだけれど、エエかっこしぃのGLEクーペのほうがエモさは倍増する。クルマで非日常を経験するという、魔法の力が強まる。

だからGLEクーペは、サザエさん一家より魔法の国からやって来たサリーちゃん一家に似合うのでは? と、思うのだった。

文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.)

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