この記事をまとめると
■タイにて「第44回バンコク・モーターショー」が開催
外国人が羨ましい! 日本で売ってない国産メーカーの激熱クルマ5選
■中国メーカーの出展が増えた
■BEVのイメージが強い中国メーカーだが、HEVもラインアップ
BYDもバンコクモーターショーに出展
タイの首都バンコク近郊にある、インパクトチャレンジャーにおいて『第44回バンコク・モーターショー』が、3月20日のVIPデーを皮切りに事実上開幕した(21日がプレスデーとなり開幕式が行われ、22日から一般公開開始)。
筆者は昨年行われた第43回の時も訪れたが、当時はまだ新型コロナウイルスの感染拡大がいまほど落ち着きを見せておらず、タイ入国時には事前PCR検査や検疫アプリの事前ダウンロード及び入力、そして入国してから宿泊先でのPCR検査及び検査結果が出るまでの隔離義務、さらには滞在日数に応じて再度PCR検査の義務付けなどが行われていた。
そして今回再びバンコクのスワンナプーム国際空港を訪れると、事前のPCR検査や検疫アプリのダウンロードなどが必要なく、さらに入国カードの記載もなくなり、時間帯も良かったのかもしれないが、15分で入国審査は終了した。いまだにワクチン接種有無などの事前入力が入国時に求められている日本とは大違いである。しかも、日本よりも明らかに欧米からと思われる白人が多い。日本がもたもたしている間に、タイはすでに観光誘致ではリードしているように見えた。
そのようななか開催された第44回バンコク・モーターショーだが、昨年に比べてさらに中国・比亜迪(BYD)汽車が新たに展示ブースを構え、これで中国系メーカーはMG(上海汽車)、GWM(長城汽車)を加え3つになった。タイ国内の新車販売ではまだまだ圧倒的な販売シェアを誇る日本車だが、ことモーターショー会場では「ゲームチェンジ」が進んでいるようにも見える。
中国メーカーは日本車を意識したHEVもラインアップ
中国メーカーはBEV(バッテリー電気自動車)かと思いがちだが、タイではPHEV(プラグインハイブリッド車)だけでなく、日本車の十八番ともいえるHEV(ハイブリッド車)もラインアップしているのである。本国中国ではあまりお目にかからない中国車のHEVあたりをラインアップしているところを見ると、純内燃機関車に比べると物品税率が軽減されていることもあるが、日本車をターゲットにしているのも間違いないだろう。価格も昨年夏にデビューしたMG VS HEVの上級グレードで99万1900バーツ(約353万円)となっており、現地で販売している同クラスと判断できるホンダHR-V(日本でのヴェゼル)のエントリーグレードの97万9000バーツより買い得な価格設定となっている。
日本への興味の深いタイのひとたちなので、『HEV=日本車』という意識が強いようにも見えるが、やはりBEVをラインアップしながら、HEVもラインアップしている中国メーカーに先進性を感じるひとも少なくないだろうから、「うまくやっているな」と筆者は見ている。とくに若い層のひとたちは年配のひとほど、こと工業製品に関しては日本に強い思い入れはないように感じる。
また圧倒的な販売シェアを誇る日本車ゆえに、「ほかにはないのか?」というニーズも都市部を中心に増えてきており、そのようなニーズを中国や韓国メーカー車などが吸収しているように見えるし、日本車にはないプロダクトを意識しているようにも見える。
仕方のないことともいわれるが、追われる側(日本メーカー)よりも、追う側(中国や韓国メーカー)のほうの勢いをショー会場で感じてしまう。日本メーカーがBEVに積極的な動きを見せないような現状について、タイで日本車販売に従事しているひとはジリジリとした思いを抱いていることは否定できないだろう。筆者個人もタイがいますぐBEVだらけになるとは思っていないが、『BEVがほとんどない』という状況を、ICE(内燃エンジン車)を希望する人であっても、どう感じるのかに筆者個人も一抹の不安を覚えている。それは、これから一般公開日に会場を訪れると、来場者の動きを見てさらに不安が増すことになりそうだ。
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