現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る(2)「4代目から6代目」

ここから本文です

【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る(2)「4代目から6代目」

掲載 更新
【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る(2)「4代目から6代目」

ケンメリから鉄仮面まで! 3台を振り返る

スカイラインの60周年を記念して歴代モデルを振り返る本企画。初代から3代目までを扱った第1弾に続き、第2弾をお届けしたい。

【ニッポンの名車】これぞ究極の1台! 日産スカイラインR34GT-R

(4)4代目 C110型系 1972年-1977年

スカイラインヒストリー第2弾は、4代目「ケンメリ」スカイラインから始めることにしよう。Cピラーが極端に太く、車体全体がかなりウエッジシェイプにデザインされたスタイリッシュな4代目スカイラインは、1972年2月に登場。

2ドアハードトップと4ドアの「GT」のみ丸目4灯テールランプを採用。以後10代目のR34まで、基本的にスカイラインの象徴、丸目4灯テールランプは、「GT」モデルにだけ継承され、アイデンティティとして認知されている。シャーシは、C130型ローレルとほぼ共用と考えていい。

本格的なマイカー時代の到来に合わせ、若者を強く意識した商品作りで、モータースポーツよりもファッション性を重視。スポーティーな高性能乗用車として支持されている。ケンとメリーという若いカップルが、スカイラインに乗って各地をドライブするという広告展開を行い、社会現象になるほど人気を博したことから、通称「ケンメリ」と呼ばれるようになった。

ケンメリグッズも大ヒットし、そのTシャツは57万枚も売れ、ニセモノも多く出回ったほど。相合傘をモチーフにした「愛のアンブレラ」ステッカーも売れに売れ、オリジナルCMソングのレコードまで30万枚売れたという。

ケンとメリーが旅するCMに登場した、北海道美瑛町にあるポプラの木、「ケンとメリーの木」は、観光名所にもなっている。

1973年1月、S20エンジンを積んだケンメリGT-R=KPGC110型が追加。その前年の第19回東京モーターショーに「ハードトップ2000GT-Rレーシング仕様」が出品されたが、サーキットデビューは実現せず、幻に終わった。

エンジン自体のスペックは、ハコスカ時代と変わらず、車重だけが20kgも重くなったケンメリGT-Rでは、ハコスカを破り新王者となったサバンナ、カペリのロータリー勢には勝ち目がなかったからだろう……。

1973年のオイルショック、そして排ガス規制の高まりもあり、ケンメリGT-Rはわずか197台で生産終了。ハコスカと合わせ、S20エンジン搭載車は、通算2142台でストップ。FRP製のオーバーフェンダーやリヤスポイラーがオプションで用意され、イメージはダントツだった。

日本の名車を表す愛称はその名も「ジャパン」

(5)5代目 C210型系 1977年-1981年

5代目スカイラインは、通称「ジャパン」。「日本の風土が生んだ名車」=「SKYLINEJAPAN」というキャッチコピーからそう呼ばれている。

ケンメリをより洗練させたようなデザインで、評価も高く、人気もあった。例によってプラットフォームは、C230型ローレルと共用。

エンジンは直6のL20型(GTモデル)を踏襲したが、排ガス規制の真っただなかで、まったくパンチのないインジェクション仕様だった……。かといって、新エンジンを開発する余地もない日産は、急場しのぎ的な苦肉の策として、L20エンジンにターボチャージャーを装着!

ドッカンターボといっても、NA130馬力に対し、15馬力アップの145馬力、トルクは17.0kg-mから、21.0kg-mになっただけだが、これで販売台数が低迷してきたスカイライン人気が息を吹き返す。

のちにスポーツカーから高級車、軽自動車まで広がる、国産車のターボチャージャー時代は、GTらしさを蘇らせたスカイラインジャパンの存在なくしては語れないだろう。

ドラマ西部警察でもお馴染みの6代目

(6)6代目 R30型系 1981年-1990年

CMキャラクターに、ポール・ニューマンを起用したことから、通称「ニューマン・スカイライン」という。ジャパンには用意されなかった、DOHC4バルブエンジンが、このニューマン・スカイラインで復活。

GT-Rの名こそつかなかったが、ターボとは違うドライバビリティのいい、2リッター4気筒のFJ20エンジン(150馬力)はレスポンスに優れた日産の自信作で、搭載車はレーシングスポーツ=2000RSという名称が与えられた。

この2000RSが登場したことで、国産スポーツは、NAのDOHCが見直されていくのだが、1983年2月、FJ20にターボをプラスした「2000ターボRS」が加わる。190馬力の高出力を誇り、「史上最強のスカイライン」というコピーでデビュー。

さらに1983年にラジエーターグリルレスのいわゆる「鉄仮面」にマイナーチェンジ。翌年、ターボモデルにインタークーラーが装備された「2000ターボインタークーラーRS/RS-X」が登場。グロスながら、ついにノーマルで200馬力オーバーの205馬力を達成する。

モータースポーツでは、このR30スカイラインをベースに、シルエットフォーミュラに参戦。ハコスカ以来のニッサンワークス活動の復活で、ドライバーは名手・長谷見昌弘。その雄姿を見るために、多くの人がサーキットに足を運んだほど、シルエットフォーミュラのスカイラインは大人気だった。1985年からはグループAレースにも参戦し、1986年には鈴木亜久里がスカイラインでチャンピオンになっている。

また、80年代の人気刑事ドラマ「西部警察」でも、劇中車としてR30スカイラインが登場。マシンRS-1、RS-2、RS- 3というネーミングで、情報分析車・走る司令室の役割を担っていて夢中になった人も多いはず。

その他、スカイラインでは初めてのハッチバック車があったり、「2000ターボGT-E・S ポール・ニューマン・バージョン」や、日産自動車50周年記念限定車「50アニバーサリーバージョン」が用意されたのも、このR30スカイラインだった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
motorsport.com 日本版
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
ベストカーWeb
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
Auto Messe Web
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
モーサイ
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
Webモーターマガジン
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村