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【R360がモチーフ】マツダ3 100th アニバーサリーへ試乗 マツダ・ファンに捧げる1台

掲載 更新 4
【R360がモチーフ】マツダ3 100th アニバーサリーへ試乗 マツダ・ファンに捧げる1台

100周年記念ロゴと特別色でコーディネート

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

【画像】マツダ3 カローラ 競合モデル 全122枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


東洋工業時代から数えて、マツダは2020年に創立100周年を迎える。そこで100周年記念仕様、100th アニバーサリー・エディションが、マツダ3に設定された。

マツダ初の四輪乗用車といえば、1960年のスバルR360。トップ・トリムグレードをベースに、R360からインスピレーションを受けたという小さなデザイン変更が施されている。この100周年仕様は、MX-5(ロードスター)やCX-30などにも設定された。

英国へ導入されるマツダ3 100th アニバーサリーは、100台のみ。バーガンディ(ワインレッド)の内装に、パールホワイトのボディがコーディネートされる。

100周年を記念したロゴが、フロアマットやキー、ヘッドレストなどにあしらわれる。ボディ側面やホイール・センターキャップにも、専用エンブレムが控えめに光る。

基本的に、100thアニバーサリーの違いはこの程度。メカニズムは通常の3と同等だ。火花点火制御圧縮着火と呼ばれる技術を採用した、2.0L 4気筒ガソリンのスカイアクティブXエンジンを搭載し、電圧24Vのマイルド・ハイブリッドが組み合わされる。

英国のマツダによれば、マツダ3の売上の半数をスカイアクティブXが占めているという。ガソリンエンジンのスムーズさと、ディーゼルエンジン並みの燃費を両立させたと聞けば、多くの人が惹かれるのもうなずける。

純EVも視野に入れつつ、内燃エンジンの効率を最大限に高めようとしているマツダ。その努力で誕生したのが、マツダ3にも搭載される180psのスカイアクティブXユニットだといえる。

マツダ3は秀でたドライバーズカー

エンジンの始動時は、ガソリンユニットのように目覚める。中回転域ではディーゼルユニットのようなカラカラという音が耳に届くが、4500rpmを超える頃には、またガソリンユニットのようなサウンドに戻る。

音質は全体的に少しザラついている。それでも、多くのドライバーが気にするほどのレベルではないだろう。

スカイアクティブXが導く燃費とCO2の排出量は、100th アニバーサリー仕様の18インチホイールで、17.1km/Lと131g/km。充分悪くない数字だ。

加速力はリニアで、不足は感じないものの、特に活発と呼べるほどではない。排気量の小さいフォルクスワーゲン・ゴルフやフォード・フォーカスのガソリン・ターボほどの勢いはない。0-100km/h加速8.2秒。最高速度215km/hとうたわれている。

スカイアクティブXは少し期待はずれながら、マツダ3は同クラスのハッチバックの中でも、秀でたドライバーズカーの1台。超えられるのは、フォード・フォーカスくらいだと思う。

精度の高いステアリングと、素早く好感触で決まる変速。爽快なコーナリングマナーで、ルートを選ばず運転が楽しい。機敏な動的性能と引き換えに、乗り心地はやや硬い。しかし、姿勢制御はライバルより優れている。

インテリアは、一昔前のマツダとは隔世のでき。ドイツのプレミアム・ブランドに迫る水準にありながら、日本車的な使いやすさも残されている。

インフォテインメント・システム用のロータリー・コントローラーも、使いやすい。物理的なインターフェイスが消え、タッチモニターに集約されゆく中で、うれしい存在だ。

少し特別なマツダが欲しいファンへ

センターモニターの大きさは8.8インチ。システムの反応も良く、扱いやすい。表示位置が適切な、ヘッドアップ・ディスプレイも装備する。

マツダ3のスタイリッシュなインテリアに、100th アニバーサリーの専用カラーがよく映える。バーガンディのカーペットやレザーシートに包まれ、快適な空間に身をおいているという感覚に浸れる。

ただし、リアシートの空間と後方視界は、ライバルに劣る。その点を気にするなら、ほかのハッチバックを検討した方が良いだろう。

マツダ3 100th アニバーサリーの英国価格は、GTスポーツ・グレードがベースで2万8940ポンド(390万円)から。ボーズ社製の12スピーカー・サウンドシステムに、ヒーター内蔵ステアリングホイールとフロントシート、バックカメラなどが標準装備となる。

さらに360度カメラや、ドライバーの疲労度を監視する機能、運転支援システムも搭載される。少しのお金を追加して、少し特別なマツダが欲しいというファンのためのモデルが、100th アニバーサリーだといる。

特別仕様の装いと、追加の装備、100台限定というプレミアムが付いたマツダ3。以前からマツダが気になっていたドライバーにとっては、魅力的な提案といえそうだ。

マツダ3 2.0 100th アニバーサリー・エディション(英国仕様)のスペック

価格:2万9995ポンド(404万円)
全長:4460mm
全幅:1795mm
全高:1440mm
最高速度:215km/h
0-100km/h加速:8.2秒
燃費:17.1km/L
CO2排出量:131g/km
乾燥重量:1486kg
パワートレイン:直列4気筒1998cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:180ps/6000rpm
最大トルク:22.7kg-m/3000rpm
ギアボックス:6速マニュアル

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みんなのコメント

4件
  • この赤レザー、いいんだよねえ。

    因みに色目も質感も、現行ベンツCクラスでオプション設定できる赤レザー内装とクリソツ!

  • マツダ初が何でスバル360なんだ。オイオイ、確かめないのかな?マツダR360クーペやぞ、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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