三菱自動車工業はクロスオーバーSUV『アウトランダーPHEV』を大幅改良し、10月31日に全国で販売を開始した。発売に先駆けて先行注文を受け付ており、月販台数計画1000台に対し10月30日までに約3400台の注文があったという。
三菱自動車の加藤隆雄社長は11月1日に東京都内で開催されたプレゼンテーションで、「カーボンニュートラルの実現に向け、PHEVは有力な選択肢としてグローバルで注目が高まっている。他社に先鞭をつけたアウトランダーPHEVが熟成を図った。EV航続は100kmを超え、力強いステアリングフィールに磨きをかけた」とコメント。
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アウトランダーPHEVは、世界初のSUVタイプで4WDのPHEVとして2013年より販売され、PHEVカテゴリーをリードしてきた三菱自動車のフラッグシップモデルだ。「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトのもと、電動車ならではの力強く滑らかで静かな走り、様々な天候や路面でのドライブを安心・安全に楽しめる電動SUVだ。
現行世代のアウトランダーPHEVは、三菱自動車の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、2021年12月にフルモデルチェンジした。「威風堂々」をコンセプトとしたフラッグシップモデルであり、三菱自動車によると、力強く存在感のある外観と上質な内装、PHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性などが評価されている。
今回の大幅改良では「洗練」と「上質」がテーマだ。駆動用バッテリーの刷新によるEV航続の伸長や加速性能の向上、内外装デザインの変更や機能追加による質感の向上、ヤマハと共同開発したオーディオシステムを全グレードに採用するなど、進化を遂げた。
三菱自動車商品戦略本部の五味淳史チーフ・プロダクト・スペシャリストは「改良新型の開発コンセプトを“威風堂々フェイズ2”として、重点項目を洗練と上質と2点に決め、従来モデルの正常進化をめざした。アウトランダーの競合になり始めているプレミアムブランドや上位の車格の車に対し、頼もしさ、上質感、EVらしさをもう一度徹底的に追求して、歴代最高のアウトランダーに進化させる戦略」と明かす。
三菱自動車によると先行注文では、全体の約半数の顧客が最上級グレード「P Executive Package」を選択しており、Pグレード以上を選択した顧客が85%となった。P Executive Package専用装備である、セミアニリンレザーシートや「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」が好評だそうだ。
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