移動オフィスは当たり前になる？ 日産やソフトバンクがエルグランドベースのVIPな「移動会議室」を提案

クルマを使ったリモートワークが、近い将来、ビジネスとして展開されるかもしれない。そんな期待を抱かせるニュースが5月25日、日産からリリースされた。

このたび大日本印刷（以下：DNP）、日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラの5社が手を組み、リモートワークの事業化を目指して実証実験を開始。日産の高級ミニバン「エルグランド」をベースとした「移動会議室」サービスを模索する。コロナ禍で、自宅やカフェで仕事をするビジネスマンは増えたが、このサービスは移動中の車内で本格的なミーティングを可能にしようという試みだ。

実証実験に使用されるのは、室内空間の広さに定評のある「エルグランドVIP 2列シート」。後部座席全面にWeb会議用の32インチディスプレイを設置。データ通信はソフトバンクの5Gを含む回線サービスを使うと発表されており、ストレスのないやりとりができそうだ。また、機密情報を扱うことも多いエグゼクティブのため、前席との間には遮音壁が設置され、安心してミーティングができる配慮もされている。

もちろん、ドライバーとのコミュニケーションが必要な場面にも対応する。DNPが開発する専用ツールが用意され、これを使えば、会議中に目的地に着いてしまっても場所を指示して駐車が可能とのこと。またゼンリンが提供する住宅地レベルの詳細な地図で現在位置を確認できるという。

車両の運行サービスを担うクワハラは、従来高級ワンボックスタクシー・ハイヤー事業を展開してきた企業で、ホスピタリティも万全。この実証実験でサービスの価値と需要の検証を行い、その結果次第で事業化が視野に入る模様だ。はたして移動会議室ビジネスは成立するのか。経過を見守りたい。

Comments

日産はこんなことしてる暇があるならさっさとFMCしろと...

酔いそう。。。。