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【第0回】長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:永遠のアマチュアイズム

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【第0回】長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:永遠のアマチュアイズム

まだ"カンパチ"が未開通の頃の話

1962年寅年の生まれ。出版社に勤務していた時代は長らくクルマの模型専門誌と趣味の自動車専門誌の編集に携わってきました。定年退職後は気ままなフリー家業となりまして、こちらのコラムではさまざまなクルマのミニチュア、モデルカーの話題を掘り下げていければと存じます。

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さて、わたくしが住んでいるのは昔も今もずっと環状8号線のちょっと外側、23区の外れですが、そもそも私が小学生の頃は”カンパチ”は未開通でしたね。近所にはまだ養鶏場があり山羊や牛などもいる、のどかな郊外。そう言えば下宿屋を営んでいた祖母も鶏を飼っていたっけ。

そんな時代と環境ですから、自家用車を所有するご家庭などはまだまだ少数派。駅前のお医者さんがボルボ・アマゾン、近所のお医者さんはVWビートル、そしてお隣の地主さんが日野コンテッサ。身近な乗用車といえばそんなもんで、あとは八百屋のナオさんの二代目トヨエース初期型とかいすゞBXDの小田急バスとか、商用車ばかり。

同じ昭和30年代でもこれがもっと都心の商業地域だったり、逆に機械化が進みつつあった農村部であれば、かえってクルマの普及は早かったのかもしれませんが、まぁ電車の駅もバス停も自宅からは徒歩圏内でしたので、自家用車がなくても特に困らない。わたしの自宅界隈は、あるいは都内で最もモータリゼーションが遅れていたエリアだったのかも。

モデルカーを介してインプットされた興味と知識

と、そんな時代、場所での幼少期でしたので、”本物のクルマ”はいつも珍しい憧れの存在でした。だから昔からオトナに買ってもらう、そして自分で買うオモチャも本も、クルマにまつわるモノが多かった。

自分ではまだうまく組み立てられずに親に作ってもらったプラモデル『ヤマダのびっくり分解自動車シリーズ』とか、お誕生日やクリスマスにしか買ってもらえなかったコーギーやディンキーの高価なミニカーとか、自分のクルマに対する興味と知識はほとんどがモデルカーを介してインプットされたモノ。

クルマ好きの少年はやがて年齢を重ねるごとに趣味が深化し、収集がメインのミニカー・コレクターになったり、クルマのプラモデルを作るカー・モデラーになったり、あるいはミニチュアを”卒業”して実車との付き合いがメインとなっていったりするものですが、さて自分の場合は一体。

実はわたくし、この歳になっても幼少期の気持ちのままあまり成長していないので、いまだに実車もミニカーもプラモもノンジャンルで好き。「世界的なミニカー・コレクターになった」とか「趣味が嵩じてプロの模型制作作家になった」とか「ホンモノのレーサー、メカニックになった」というような、趣味を突き詰めていった結果プロフェッショナルになったような方々から見れば、まぁ単なるクルマ好きなアマチュアなわけです。

そんな「永遠のアマチュア」としての視点で古今東西のモデルカーを語っていこうというのが、本コラム。次回からは1台のモデルカー、あるいはひとつのテーマにフォーカスして、素晴らしきモデルカーの魅力を語っていければと存じます。

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