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ハイブリッド全盛時にエンジンのみで売れている男気全開のクルマ5選

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ハイブリッド全盛時にエンジンのみで売れている男気全開のクルマ5選

 ハイブリッドしか売れないというわけではない

 2018年上半期の登録車(軽自動車、輸入車を除く)の販売ランキングにおいてトップになったのは日産ノート、以下トヨタ・アクア、トヨタ・プリウス、日産セレナ、ホンダ・フィットというトップ5になっている。アクアとプリウスはハイブリッド専用車であり、その他のモデルもハイブリッドパワートレインを有している。

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 とくにノートとセレナは日産が「e-POWER」と呼ぶ3気筒エンジン+モーターのシリーズハイブリッドを登場させたことでセールスを伸ばした。いまや、日本の登録車市場においてはハイブリッドでなければ(用意していなければ)売れないというのが定説となっている。だからといって、エンジン車だけをラインアップしたクルマが売れていないわけではない。

※以下の台数は2018年上半期の販売台数(自販連調べ)

 1)トヨタ・ルーミー(44,923台)/タンク(38,001台)

 その筆頭格といえるのはトヨタ・ルーミー/タンクの兄弟モデルだ。2018年上半期のセールスランキングではハイブリッドを持たないクルマとしてトップとなる8位となったルーミー、13位につけるタンクは、ダイハツが生産するスライドドアのコンパクトカー。

 上半期に売れたルーミーとタンクの合計は8万台オーバーで、これはプリウスやアクアをラクに上まわっている。つまり販売網を同条件で比べれば、ハイブリッドカーよりも支持されるだけの商品力を持っているといえる。

 その理由はいくつもあるだろうが、やはりスライドドアの利便性が身に染みているユーザーにとって、取り回しやすいサイズで、なおかつ後席やラゲッジスペースが軽自動車よりも広いという部分が魅力といえるだろう。

 とくに自転車を載せるようなケースでは、登録車であるメリットが実感できる。また、荷物を満載してアクティブに走り回りたいというユーザーにとっては、トルクフルな1.0リッターターボが用意されているのもポイントだ。

 2)スバル・インプレッサ(30,554台)

 同じく、2018年上半期における登録車セールランキングで16位、非ハイブリッドカーでは3位となっているのがスバル・インプレッサ。スバルの新世代プラットフォームによる走りは同社のラインアップ全体で比べても別格で、レガシィやレヴォーグまで含めたスバル現行ラインアップにおいてベスト・ハンドリングモデルといえるほど、走りのレベルは高い。

 さらにスバルのコアテクノロジーといえるAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)&ADAS(運転支援システム)機構である「アイサイト」も最新バージョンとなり、安全性と快適性の両面において国産トップレベルにあるのも高い商品力につながっている。

 インプレッサという車名で合算されているが、セダン(G4)、ハッチバック(SPORT)、そしてクロスオーバーSUV(XV)とボディバリエーションが豊富なこともセールスを稼ぐことにつながっている。

 なお、スバルでは「e-BOXER」と呼ぶ新世代ハイブリッドシステムは、新型フォレスターから採用されているが、将来的にはインプレッサ系まで水平展開されることも予想されるところだ。

 3)マツダ・デミオ(26,975台)

 2014年秋のデビュー時には日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を受けている「デミオ」は、ハイブリッドを持たないが、1.5リッターの小型クリーンディーゼルを搭載することで独自のキャラクターを確立したコンパクトカー。2018年上半期の登録車セールスランキングでは20位(非ハイブリッドでは4位)につけている。

 一年を置かずに商品改良を繰り返すことで、常に商品力をアップデートしてきたことで新鮮さを失っていな いことが、こうした人気を支えている。また、コンパクトカーとしては異例といえるロングノーズのスタイルは、ラゲッジスペースにおいてはライバルに対して不利な面も否めないが、スタイルコンシャスであることは間違いなく、デビューから4年を経てもフレッシュであり続けているのも見逃せない。

 4)トヨタ・パッソ(24,810台)

 トヨタのラインアップでは最小クラス(軽自動車を除く)といえるパッソは、3気筒1.0リッターエンジンだけを設定する文字どおりの「リッターカー」。2018年上半期の登録車セールスランキングでは21位(非ハイブリッドでは5位)とデミオと好勝負を繰り広げている。

 ちなみに、2017年度のランキングではデミオを上まわる順位につけていた。典型的なベーシックモデルであり、個性をアピールするタイプではないが、性能と価格のバランスに優れていること、「どうしても軽自動車は嫌」というユーザー層から一定の支持を集めていることが安定したセールスにつながっている。

 別格! ホンダN-BOX(127,548台)

 とはいえ、登録車のセールスランキング全体のイメージとしてはハイブリッドでなければクルマにあらず、といった印象を強めるが、日本市場はハイブリッドを最優先で求めているわけではない。その証拠といえるのが、軽自動車の絶対王者であり、登録車と合わせたランキングでもトップに君臨するホンダN-BOXは、純粋なガソリンエンジン車であることだ。

 台数からもわかるように月平均で2万台以上が売れている。もちろん軽自動車と登録車ではユーザーマインドも異なるので、ハイブリッドという記号が持つ商品力が異なるのは当然だが、それにしてもハイブリッドありきのクルマ選びをしていないユーザー層もかなり多いことはN-BOXの売り上げから容易に想像できる。世界的な電動化の流れを先行してきた日本市場だが、けっして電動化一辺倒というわけではない。違う価値観も育っている。

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