2023年3月1日、ついにプリウスPHEVが発表された。同月15日に発売開始する。どのようなモデルなのか、くわしくみていこう。
文/ベストカーWeb編集部
写真/TOYOTA、西尾タクト(アイキャッチ写真/プロトタイプ試乗会)
新型プリウスPHEV発表発売!! 補助金込みならHV仕様と価格差35万円ってマジか!!! あるぞPHEV旋風到来!!
■ついに新型プリウスのPHEVモデルが発売!!
2023年3月1日、新型プリウスPHEVが発表された。3月15日から販売開始される
トヨタプリウスは、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーとして誕生し、進化をし続けた。2022年11月には、「Hybrid Reborn」というコンセプトをもとに新型(5代目)プリウスが誕生した。新型プリウスが世界初公開されたときには、2023年春頃にプラグインハイブリッドモデルの発売を公表していた。
そして、ついに2023年3月に新型プリウスPHEVが発表された。販売開始は3月15日からの予定とのことだ。
トヨタプリウスにプラグインハイブリッドモデルが搭載されたのが、2011年のことだった。フルモデルチェンジを経て、この度、新型(3代目)プリウスPHEVが発表された。今回のモデルから、PHVからPHEVへと表記が変更となった。
新型プリウスPHEVには、上級Zグレードに設定された。コンパクトかつ大容量な駆動バッテリー、高出力の駆動用モーターや高効率ガソリンエンジンを組み合わせており、システム最高出力164KW(223PS)という高い動力性能を達成させた。
また、山道などのアクセルとブレーキの踏み替えが多い場合に活躍する回生ブースト機能を搭載。設定に応じて、Bレンジ以上に相当する強い回生ブレーキを発生させたことにより、ドライバーの意のままの走りを実現させた。
燃費においては、19インチタイヤ装着車では26.0km/L、17インチタイヤでは30.1km/hを実現させた。また、PHEVならではのEV走行距離は、19インチの場合で87kmを達成させた。17インチにおいては、従来モデルよりも75%の向上を実現し、105kmまで走行が可能となった。
■ソーラーパネルがメーカーオプションで選べる!? 最新装備がすごすぎ!
ドアガラスを閉じたままで、外部給電できるアタッチメントを標準装備させた。それにより、雨天時においての使用や、外部からの室内への虫などの侵入を防ぐ
すでに販売開始されているハイブリットモデルとは、細部の造形と配色を変更することで、PHEVの個性を表現した。主にPHEV専用のアルミホイール、グレースモークカラーのテールランプや、金属調シルバー塗装のロアグリルが採用された。
PHEVの機能として、外部に給電できるEV給電モードに加え、災害時に使用できるHEV給電モードを設定した。HEV給電モードは、まずバッテリーのみで給電を開始する。その後、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかることで、給電を継続するシステムになっている。
そして、ドアガラスを閉じたままで、外部給電できるアタッチメントを標準装備させた。付属コネクターを使用することで、100V/1500Wの外部給電コンセントとしても使用することができる。
トヨタの公式プレスリリースによると、バッテリーとガソリンが満タンの状態から、一般家庭の消費電力の約5日分を供給することができるという。
メーカーオプションとして、ソーラーパネルを車両ルーフに搭載した。それにより、充電スタンドのない駐車場や、災害時での停電した場合でも、太陽光があれば充電が可能とした。駐車中には駆動用バッテリーへ充電し、走行だけではなくエアコンなどさまざまな機能に電力を供給する。
また走行中においては、補機バッテリー系統に給電を行う。それにより、駆動用のバッテリーの消費を低減させる。
新型プリウスPHEVの車両本体価格はワングレードの460万円。HV仕様の同等グレードと比べると90万円高となるが、国からの補助金(CEV補助金)が昨年度と同程度出る(55万円)と考えると、その差は35万円まで縮まる。
トヨタが発表したプリウスPHEVの月販基準台数は450台/月で、プリウス全体(4300台/月)の約1割がPHEV仕様となる計算ではあるが、この価格差とこの性能差を考えると…もっと売れる…のでは???
走る楽しさと環境性能を両立させたモデルとして誕生した「愛されるクルマ」プリウスPHEVの今後の活躍が楽しみだ。
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みんなのコメント
もうプリウス2年待ちと聞きましたが?