この記事をまとめると
■スイスのマイクロリーノ・カーズ社からは超小型モビリティ「マイクロリーノ」が販売されている
もうクルマというよりペットだろ! ウーパールーパー顔のフランス産のマイクロカー「シャンテクレール」が可愛すぎてヤバイ
■「マイクロリーノ」はBMWイセッタにインスパイアされたデザインで有名になった
■速度を45km/hまで抑えた「マイクロリーノ・ライト」なら国によっては14歳から運転することができる
激カワな電動マイクロモビリティ
ヨーロッパには、「クワドリシクル」と呼ばれるセグメントの小型自動車が存在する。これは一般的な乗用車よりコンパクトでかつ軽量な超小型モビリティ。現在、「ライト・クワドリシクル L6」と「ヘビー・クワドリシクル L7」の両型式が認定されており、BEVの場合にも「同L6e」、同「L7e」の両モデルが規定されている。
ここで紹介するスイスのマイクロリーノ・カーズ社も、このクワドリシクルを開発、生産するメーカーのひとつ。彼らがこのクワドリシル、L7e規格の「マイクロリーノ」を初公開したのは2016年のジュネーブショーでのことで、1950年代のBMW(イソ)イセッタにインスパイアされたそのキュートなスタイルが、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。
彼らがそれからつい最近まで、デザインを模倣する多くのメーカーに対する訴訟を開始しなければならなかったことを知れば、その魅力も想像できようというものだ。
そのマイクロリーノ・カーズが、さらに魅力的なバリエーションを今年のジュネーブショーで披露した。2024年の初夏にはデリバリーを開始する予定だというそのモデルは、「マイクロリーノ・ライト」と呼ばれるもの。
これは、これまでのマイクロリーノをベースとしたL6e規格のモデル。L7e規格との大きな違いは、最高速が45km/hに制限され、車体重量や設計速度、動力源の出力などで区分されているが、車体の大きさに対する規定はない。したがってスリーサイズで2519×1473×1501mmというマイクロリーノは、基本的にL6eのライトでもそのままそれを流用できることになる。
L6e規格で生産されるニューモデルの最大のメリットは、それをドライブするために自動車のドライビングライセンスを必要としないことだろう。必要なのはモペットなどのもっとも取得しやすいライセンスで、国によっては14歳でL6eライセンスを手にすることができる。
スイスなら月額2万5000円からのサブスクもある
それによって自動車の運転免許証を持たない人でも、完全な安全性と風雨から保護され、さらには持続可能なモビリティ・ソリューションにアクセスできるようになる。その意義は大きい。
マイクロリーノ・ライトの構造は、L7e規格のマイクロリーノと同様に、高強度スチール製の自立型ボディを持つものだ。トランクには最大で230リットルのラゲッジを搭載することが可能。かつてのイセッタと同様にドアはフロントに設けられており、キャビンにはふたり乗りのスペースが広がっている。サンルーフやシートヒーターの選択など、装備面でも魅力的なメニューが揃う。
搭載されるリチウムイオンバッテリーは、スタンダードな仕様で5.5kWh、オプションでは11kWh分を搭載することができる。ちなみにバッテリーを除いた車重は420kg。バッテリー搭載時には前者が571kg、後者では600kgといいう数字となる。
気になる最大巡航距離はスタンダード・モデルで100km、バッテリー増量モデルでは180kmとされているから、日常的なライフスタイルのなかでそれを使用するには十分な足の長さを確保しているといえるだろう。
エレクトリックモーターの最高出力はノーマルで8馬力、ピークモードでは12馬力を発揮する。チャージング・タイムは標準バッテリーで0~80%が2時間、増量バッテリーでは同様の条件で4時間が必要になる。
地元スイスでは、月に149スイスフラン(約2万5000円)でのリースプランも用意されているというマイクロリーノ・ライト。日本にもそれが導入されれば、かなりの人気を呼びそうな予感がするのだが。
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みんなのコメント
責任も取れない未成年のドライバーが増えたら怖くて仕方ない。
自分の子供が14歳で運転したいと言っても、絶対運転させない。
こんな無責任な記事を書かないでもらいたい。
BMWのはライセンス品。