時には根本的な再発明も必要
筆者は以前、「旧型より良くなっている」というのは、この業界ではあまり使われない怠慢な表現だと考えていた。
【画像】「4気筒ハイブリッド」は受け入れられるのか?【メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンスの内外装・走りをチェック】 全18枚
「改善された」などという書き方からは記者たちも離れていくだろう。ある企業が10億ドルを投じて最新技術を駆使した新型車を開発したとして、それが10年前のクルマよりも優れていなければ、かなり悲惨なことになるからだ。
ごく少数の例外(日産の2010年型マイクラなど)を除けば、そのようなことは起こらないのが普通だった。
しかし先週のAUTOCARの特集記事では、最新のメルセデスAMG C 63について「珍しい」セリフが表紙を飾った……「旧型には及ばない」。がっくり。
これは、ドライバーズカーとして変わらない魅力を維持しながら、新しいパワートレインに切り替えなければならない企業にとっては懸念すべきだ。
旧型C 63の愛すべきV8エンジンは、シリンダー数が半分になり、カリスマ性が低下し、重量が増加したものに切り替えられた。それから、筆者はまだ新型BMW M5には乗っていないが(本稿執筆時点)、これも車重2400kgを超えている。
我々はこうしたクルマに慣れてしまっていて、将来も良いことだけをやってくれるという保証はないと思っている。
そこで、今週試乗した新型ヒョンデ・アイオニック5 Nのようなクルマを考えてみたい。
i20 Nやi30 Nのような以前の成功作よりも上を目指しているわけではない。それはもはや不可能だからだ。その代わりに、まったく新しいことに挑戦し、やり遂げた。
必ずしも改善できないのであれば、再発明する必要があるのかもしれない。
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みんなのコメント
国産ヒョーロンカになるとガイシャ様のヨイショしかできなくて、現に4気筒C63もノーズが軽快とか新しい価値観とかいう記事ばかり。それで二世代くらい後になって、オレにはちゃんとわかってたけどV8のほうが良かったとかしれっと書く。