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新型「IS」は何が変わった? レクサス渾身の超絶進化の中身とは

掲載 更新 20
新型「IS」は何が変わった? レクサス渾身の超絶進化の中身とは

■新型「IS」爆誕!? 何がどう進化したのか

 昨今では、FRスポーツが減少傾向にあるといわれ、その希少性からフルモデルチェンジ、マイナーチェンジする度に多くのクルマ好きの脚光を浴びます。
 
 2020年6月16日に世界初公開されたレクサスのコンパクトFRスポーツセダン新型「IS」もその1台です。

【詳細画像】カッコ良すぎ! 進化を新旧ISで比較する(54枚)

 当初、新型ISは発表前のティザーやまことしやかに広まる噂話によって「フルモデルチェンジするのではないか」といわれていましたが、実際にはマイナーチェンジというものでした。

 また、外観や内装においてパッと見たところでは大きな変更が見られなかったこともあり、「従来モデルからさほど進化していないのでは」という声も散見されていました。
 
 しかし、実際には外観デザインとFRスポーツとして重要な「走り」の部分で大きく手を加えられていたのです。

 外観全体のパッケージでは、「気持ちの良い走りを予感させるワイドで低重心なプロモーション」をテーマにヘッドランプ上端を大きく下げて重心の低さを表現しています。

 サイドからリアにかけては、緩やかに傾斜したリアクォーターピラーがサイドから回り込む引き締まったシルエットを実現。

 さらにタイヤを大径化したことで片側15mm増の部分を利用してフレアを貼り出し、よりワイドで低重心なスタイルとなりました。

 新型ISのボディサイズは、従来モデルと比べて全長4710mm(+30mm)×全幅1840mm(+30mm)、全高1435(+5mm)とプロポーションを重視したサイズアップが図られています。

 全長の部分では、フロントタイヤの中心部からフロントバンパー先端部分のボディ先端部分のみで+30mmとなっているため、従来モデルよりロングノーズ化されました。

 新型ISのデザインについて、プロジェクトチーフデザイナーの平井健一氏は次のように話します。

「新型ISで、とくに重視したのは『足回り』の表現です。従来型よりワイドになり、タイヤのサイズも大きくなった足回りの特長を最大限に活かすために、ドア全幅は従来型と同じ位置にしたままフレアの部分をグッと広げることで、足回りを強調。これにより、グラマラスで低重心なフォルムを創造しました」

※ ※ ※

 また、レクサスを象徴するアイコンでもある「スピンドルグリル」にも手を加えられています。新型ISでは、スポーティさを徹底的に追求するため、グリルの先端部分(レクサスエンブレム部)を起点に立体的な多面構造とすることで押し出し感を強調。

 さらに、スピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせ、スポーティな印象としているほか、スピンドルグリルの両端枠をメッキ加飾することで、軽快さと若々しさを表現したといいます。

 発表前のティザーイメージで強いインパクトを与えたリアランプには、「フルLEDリヤコンビネーションランプ」を採用。コンパクトSUV「UX」と同様に左右のL字形状を結ぶ一文字を用いることで、ワイド感が強調されました。

 内装は、外装デザインほど見た目上の変化は薄いものの、実際には従来モデルよりスポーティさと質感の高さを表現するために、インパネ、センターディスプレイ、センターコンソールなどの形状を変更しています。

 新型ISではセンターディスプレイに、画面を直接タッチして操作可能なタッチディスプレイと遠隔で画面操作がおこなえるタッチパッド式を同時に採用し、ドライバーの目線移動を少なく、直感的に操作できるものに変更されました。

 また、新型ISの“F SPORT”でも外装、内装ともに従来モデルからブラッシュアップされた専用デザインやパーツが採用されたことで、ISが追求するスポーティな走りのイメージを強化しています。

■FRスポーツの進化。 見た目では分かりづらい「走り」の変更点とは

 新型ISでは、「上質な乗り心地、スポーティな走り、クルマを操れるハンドリングやブレーキング」という部分を重視した改良がおこなわれたといいます。

 新型ISには異なる3つのパワートレインが採用されています。IS350には、パワーと環境性能で同排気量クラストップレベルを追求した最高出力318馬力の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。

 リアエンジンマウントのたわみ特性を最適化し、交差点での右左折や高速道路での追い越しなど幅広い場面で優れた操縦応答性能を実現しています。

 IS300には、過給圧制御の最適化により、最高出力発生回転数領域の拡大させた最高出力245馬力の2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、意のままの加速がクセになるパフォーマンスを発揮します。

 なお、ターボ車にはアダプティブ制御という車両にかかる前後Gや横G、車速から走行シーンに応じた最適なギヤを選択する制御システムを採用。これにより、Dレンジでもマニュアル操作をしたようなギヤ選択を実現しました。

 IS300hには、エンジンを高トルクモーターと融合させることで豊かなトルクを引き出し、力強く胸のすくドライビングフィールをもたらす2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせを搭載しています。

 新型ISでは、アクセル操作に対する駆動力の出力制御を変更することによりレスポンスが良く、加速の伸びが気持ちの良いスポーティな走りを実現しました。

 また、従来モデルと比べて、アクセルペダルを50%踏み込んだ際の「40km/h → 80km/h」の加速タイムを約2秒短縮しています。

 足回りの部分では、タイヤの大径化による性能の向上、フロントアッパーアームのアルミ化などによる軽量化、サスペンションのセッティング最適化などにより、上質な乗り心地と高い旋回G領域での舵の効きを高めたといいます。

 また、一部グレードにはフロント部に「パフォーマンスダンパー」を採用。走行中に生じるボディのたわみや微振動を吸収し、ハンドリング特性をシャープにするとともに、乗り心地も向上させました。

 安全機能においては、最新の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を搭載。従来の「プリクラッシュセーフティ」では、対歩行者[昼夜]と自転車[昼]も対応可能になったほか、交差点右左折支援や低速時加速抑制などが追加されています。

 また、「レーダークルーズコントロール」は全車速追従機能付きに変更されたことでより快適な移動が可能となりました。

 このように、通常のマイナーチェンジレベルを超えた改良が施された新型ISは、希少となったFRスポーツのなかでも際立つ存在として注目され、日本での発売は2020年秋頃の予定です。

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みんなのコメント

20件
  • いい車だと思います。
    でもコンパクトFRスポーツセダンではない。

    コンパクトFRスポーティセダンです。
  • かっこいい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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