NX350“F SPORT”(ヒートブルーコントラストレイヤリング)<オプション装着車>
LEXUSは、カーボンニュートラル社会の実現と、多様化するオーナーのニーズやライフスタイルに寄り添うクルマづくりを推進する次世代LEXUSの第1弾モデルとして新型「NX」を発表した。なお発売は、11月以降を予定している。
シリーズ最高のダウンフォースレベルを実現!サーキット性能を強化したホンダ「シビック TYPE R」
LEXUSは、1989年の創業以来、常にイノベーションの精神を貫き、オーナーに新たな技術や価値を提供することに挑戦し続けてきた。1998年に初代RXを発売し、ラグジュアリークロスオーバーSUVというカテゴリーを新たに創出し、同カテゴリーを牽引。
2014年にはNXを発売し、「Premium Urban Sports Gear」をコンセプトに、都会を機敏に駆け抜ける高い走行性能と、SUVらしい力強いデザインがオーナーから好評を得て、2021年8月末時点で90以上の国と地域で累計約105万台を販売し、RXと共にLEXUSのグローバルコアモデルへと成長した。
NX450h+“version L”(ソニッククォーツ)<オプション装着車>
NX450h+“version L”(ソニッククォーツ)<オプション装着車>
新型NXは、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital x Tech Gear」を開発コンセプトとし、走り、デザイン、先進技術を全面刷新した次世代LEXUSの幕開けを象徴する第1弾モデル。電動化ビジョン「Lexus Electrified」 に基づき、LEXUS初のPHEVをグローバルコアモデルであるNXに設定し、HEVとともに電動車の普及を加速させていく。
また、今後の電動車においてもLEXUSならではのドライビング体験をご提供すべく、駆動力コントロール、空力、軽量化等の基本性能を徹底的に磨き上げ、「Lexus Driving Signature」を継承・深化させた。更に、2.5L自然吸気、2.4Lターボなど多様なパワートレーンラインアップを揃えていくことで、多様化するニーズに対応。
なお、実用化に向けて開発中のジオフェンス技術の導入に先立ち、ハイブリッド制御の賢い切りかえを行う先読みエコドライブ(先読みEV/HVモード切りかえ制御)を日本市場に導入。駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じてEV走行とHV走行を自動で切りかえ、高効率な走行を実現する。また、G-Link機能の拡充や新たなスマートフォンアプリ「My LEXUS」を提供するなど数多くの先進技術を採用している。
電動車の普及を加速させるLEXUS初のPHEV
LEXUSは、2019年に発表した電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づき、車両の基本性能を大幅に進化させることで、モビリティ社会が変化し続ける時代においても、クルマがもたらす楽しさ・喜びを提供し続けることを目指している。新型NXでは、LEXUS初のPHEVを導入し、グローバルコアモデルとして実用的なEV航続距離、力強い加速性能、高い静粛性を実現することで、HEVとともに電動車の普及を加速させていくという。
PHEV システム
PHEV バッテリー
〈プラグインハイブリッドシステム〉
高熱効率な2.5L直4エンジン、大容量・高出力リチウムイオンバッテリー、フロント・リヤモーターを搭載。リチウムイオンバッテリーは高い総電力量18.1kWhを備え、クラストップレベルのEV走行可能距離約90kmと十分なパワーを両立している。走行モードはスイッチ操作で4つ(EVモード、AUTO EV/HVモード、HVモード、セルフチャージモード)から任意で選択が可能。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により高い加速性能を実現。
また、AUTO EV/HVモード選択時には、LEXUS初採用の「先読みエコドライブ(先読みEV/HVモード切りかえ制御)」により、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じて自動的にEV走行とHV走行を切りかえることでエネルギー効率の良い走りを実現している。
具体的には、高速道路などにおいては自動的にHV走行への切りかえを行うなど、エネルギー効率の良い走りに寄与します。加えてエアコン冷媒を利用した電池冷却システムや、低温時に作動する電池昇温システムにより、電費、燃費を向上させている。さらに、電池パックの搭載位置を車室外床下とすることで、広い室内空間の確保と車両の低重心化に貢献している。
〈充電システム〉
PHEV向けに高効率な充電システムを開発。より少ない電力で充電することで、ランニングコストを低減する。充電ポートは車両右に設定。充電リッドを指で容易に開けられるプッシュオープンの開閉方式や、充電インレットを照らす照明を採用するなど、使い勝手の良さにも配慮した。
また、駐車時にオーナー以外の第三者に充電リッドを開けられないようにする充電リッドロックシステム、充電中または充電終了後にオーナー以外の第三者による充電コネクターの取り外しなどを防ぐ充電コネクターロックシステムも採用。使用時の安心感も高めている。
PHEVにおいてタイマー充電スケジュールを登録することで、「希望の時刻に普通充電を開始する」「出発時刻までに普通充電を完了させる」など、ユーザーの好みに合わせたタイマー充電が可能。
PHEVに、外部からの給電によってエアコンやオーディオなどを使用できる機能、「マイルームモード」を設定。バッテリー上がりを気にすることなく、車内で快適に過ごせる。
〈給電システム〉
PHEV、HEVはアクセサリーコンセントを使用した非常時給電システムで、クルマから外部に給電できます。加えてPHEVでは、ヴィークルパワーコネクターを使用したAC外部給電システム(EV給電モード/HV給電モード)でクルマから外部に給電できる。
リニアな操舵感と駆動力のバランスをSUVでも実現したLexus Driving Signature
新型NXでは、GA-Kプラットフォームを採用・改良し、軽量で高剛性なボディと低重心化したパッケージとした。車両の基本性能を大幅に向上させ、LEXUS独自の乗り味であるドライバーの意図に忠実でリニアな応答を継承。またLEXUS初のPHEVを含む6つのパワートレーンを導入、駆動力をコントロールし、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さと、接地感、力感、安心感のある走りを実現。「Lexus Driving Signature」をさらに深化させた。
NX350 2.4L直4ターボエンジン
2.4Lターボシステム
〈6種のパワートレーン〉
●2.5L PHEV E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSIIPlug-in+リヤモーター)
LEXUS初のPHEVは、AWD(E-Four)の前後駆動力を100:0から20:80の間で最適にコントロール。大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りを実現。
●2.5L HEV E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSII+リヤモーター)
2.5L HEV FF(「A25A-FXS」エンジン+THSII)
HEVも、高効率な2.5L直4エンジンと高出力モーターを組み合わせつつ、専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立させた。E-Fourは、前後駆動力配分を100:0から20:80で最適にコントロール。また、FFも導入することで多様化するニーズに対応。
●2.4L-T AWD(「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御フルタイムAWD)
新開発の2.4L直4ターボエンジンと新開発の高トルク対応型Direct Shift-8AT、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用。エンジンはTNGAの高速燃焼システムに加え、LEXUS初のセンター直噴システムやターボと触媒の近接配置等により、年々厳しくなる世界各地の排気・燃費規制への対応を図りつつ、カーボンニュートラルを意識した取り組みを実施。
トランスミッションは、低回転から高トルクを発生できる過給エンジンの特長に合わせて最適化した、新開発のシフト制御技術、最適なシフトスケジュールによってドライバーの意図に忠実で気持ちの良い加減速を実現。また、電子制御フルタイムAWDは、前後駆動力配分を75:25から50:50の間でシーンに応じて最適にコントロールし、高い接地感とリニアなステアリングフィールを独自の技術で両立している。
●2.5L AWD(「A25A-FKS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御スタンバイAWD)
2.5L FF(「A25A-FKS」エンジン+Direct Shift-8AT)
高効率な2.5L直4エンジンとDirect Shift-8ATを採用。2.4Lターボエンジンと同じ独自の制御技術と最適化したファイナルギア比にて十分な駆動力と、シーンに応じた最適でリズミカルなシフトスケジュールによる走りの気持ち良さを両立。AWDは、前後駆動力配分を100:0から50:50の間で最適にコントロール。すべりやすい路面におけると走行安定性と低燃費の両立に寄与します。また多様化するニーズに応えるべく、AWD以外にもFFのモデルも導入。
〈高剛性・軽量ボディ〉
駆動力をしっかりと受け止めるために、サスペンションメンバーなどに補強ブレースや補強パネルを追加。カウル形状を見直し、板厚を上げるなどGA-Kプラットフォームを進化させた。アッパーボディにおいても構造から見直し、エンジンフードにはLEXUS初となるツインフードロック構造を採用。
また、リヤのラゲージ開口部のマッチ箱変形を抑えるために、環状構造に加え、高剛性発泡剤をCAE解析により最も効果的に配置。骨格の接合においては、レーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤に加え、レーザーピニング溶接技術を新開発。それらを適材適所に使用し、従来型に比べ約35%接着長を伸ばすことで接合強度を高めた。
さらに、独自の生産技術による軽量化にも取り組み、ロッカーアウターリインフォースメントに1180材の差厚接合(Tailor Welded Blank)による従来構造比約1.6kgの軽量化、またルーフセンターリインフォースメントに1,470MPaの引っ張り強さを持つ冷間圧延鋼板を採用(ノーマルルーフのみ)することによる従来構造比約0.3kgの軽量化で、重心高低減を図り、操縦安定性の向上に寄与。
〈サスペンション、ブレーキ、タイヤ〉
LEXUSのすっきりとした乗り味を深化させるためにサスペンションを新開発した。フロントはマクファーソンストラット式、リヤはトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンを採用。アブソーバーは、摺動部品の変更により微低速の減衰力を確保。F SPORTには最新AVSを標準装備し、操安性・乗り心地を高次元で両立させている。
フロントサスペンション
リヤサスペンション
ホイールとの締結構造は、スタッドボルトとハブナット締結からハブボルトによる締結に変更。高剛性化とばね下の軽量化(ハブナット締結時比約0.7kg減)により、すっきりとした手応えのある操舵フィールと質感の高い乗り心地に貢献する。
20インチタイヤにはExtended Mobility Tire(EMT)を採用し、万が一のパンクの際も一定距離を走ることができる性能を確保しながら、上質な乗心地を提供。ブレーキは、人間工学に基づいて新形状のブレーキペダルパッドを開発し、踏み変え/踏み込み操作のしやすさを追求した。
〈ステアリングシステム〉
ラックアシスト式EPSを採用。新開発のバリアブルラックギヤ(PHEVを除く)は高速域の安定性を保ちつつ、コーナリングでのクイックなレスポンスを両立している。また、低速域での取り回しの良さにも寄与。
〈空力性能〉
空力操安技術にも徹底的にこだわった。ドア意匠面からベルトモールまでの段差を最小化したフラッシュベルトモールを採用し、風流れを整流することで、操縦安定性を向上。床下においては、エンジンアンダーカバーにディンプル形状を設け、微小渦を床下に発生させることで接地感を高めるとともに、高速域の走行安定性に寄与。フロントバンパーは風流れの整流とダウンフォースに考慮した形状とし、リヤバンパーには開口を設け、ばね上の上下運動を低減した。
空力イメージ
〈静粛性〉
LEXUSに相応しい静粛性を目指し、車室内に侵入するノイズを低減するために車両各部の吸音材、遮音材の最適配置に加えて、ボディの気密性を飛躍的に向上した(従来音圧レベル比約15%低減)。更に、高速域での静粛性にこだわり、LEXUS初採用となるオープニングウェザーストリップとフロントドアガラスラン形状を新開発し、ドアのシール性を向上。フロントドアガラスには、高遮音タイプを採用した。
エンジンフードには、LEXUS初採用となるツインロック構造を用いることで、空気の乱れによるエンジンフードの振動を抑制し、静粛性向上に寄与。2.4LターボモデルにはActive Noise Control/Engine Sound Enhancementを採用することで、4気筒ターボ特有のノイズを除去しつつLEXUSらしい調和の取れたサウンドで気持ちいい走りを演出している。
躍動感と先進技術が融合した、次世代LEXUSを切り開くデザイン
新型NXでは、次世代LEXUSのデザインランゲージ確立に向けた挑戦として、運動性能や機能に寄与するプロポーションに根差した「独自性」と、テクノロジーに根差した「シンプリシティ」の追求を目指している。「プロポーションに根差した独自性の追求」とは、動的性能に基づく独創的なパッケージに艶のあるフォルムとLEXUSならではの切れ味の両立を目指すとともに、今回の新型NXのエクステリアではプラットフォームの変更による骨太なダイナミックさと艶やかな造形の表現を指す。
NX350h“version L”(ソニッククロム)<オプション装着車>
NX350h“version L”(ソニッククロム)<オプション装着車>
「テクノロジーに根差したシンプリシティの追求」とは、イノベーティブな機能や技術をシンプルな意匠によって表現すること。それをもとに、インテリアは、それぞれの乗員をもてなす空間づくりをベースに、クルマとドライバーがより直感的につながり、より運転操作に集中できる新たなコックピット思想「Tazuna Concept」を初めて取り入れた。
インテリアカラー:ブラック&リッチクリーム
コックピット
より高次元な走行性能を実現したF SPORT
エクステリアは20インチ専用アルミホイール、バンパーロアのスポイラー、存在感のあるフロントサイドガーニッシュなどを設定。インテリアは、新開発の専用ステアリングホイールに加え、フロントシート、アルミペダル、シフトレバーなどを専用設定し、走りのイメージを強化した。また、最新AVSを標準装備し、操縦安定性・乗り心地を高次元で両立している。
NX350h“F SPORT”(ヒートブルーコントラストレイヤリング)<オプション装着車>
NX350h“F SPORT”(ヒートブルーコントラストレイヤリング)<オプション装着車>
“F SPORT”コックピット
インテリアカラー: “F SPORT”専用ホワイト
フロントのパフォーマンスダンパー
リアのパフォーマンスダンパー
人間中心の考え方に基づいた、最新の予防安全技術の搭載と利便性向上
モビリティ社会の究極の願い「交通事故死傷者ゼロ」の実現に向けて、新型NXでは、進化したLexus Safety System +を採用。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。事故の防止や交通事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指している。
アドバンスト パーク[Lexus Teammate Advanced Park](リモート機能付き)
また、人とクルマが気持ちを通わせながらお互いを高め合い、仲間のように共に走るというトヨタ独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Park」を搭載し、安全/安心でスムーズな駐車を支援する。
さらにスマートフォンにより、リモートで駐車できる機能を新たに搭載。加えて、ドアのアンラッチを電子制御で行うe-ラッチシステムとブラインドスポットモニターセンサーを連動させた安心降車アシスト(ドアオープン制御付)が、安全/安心な降車をサポートする。その他にもスマートフォンによるクルマの操作を可能とするデジタルキーを採用し、利便性を向上している。
NX350h(ソニッククォーツ)<オプション装着車>
NX350h(ソニッククォーツ)<オプション装着車>
【新型NX 主要諸元】
【メーカー希望小売価格】
*北海道地区のみ価格が異なる。リサイクル料金は含まれない
関連情報:https://lexus.jp/models/nx/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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みんなのコメント
カーテシランプの有無とか、気になるところです。
あまりRXとの差別化は考えずに良いものをつくって欲しいです。
12月ぐらいに入ってくるとか…