■セリカから独立したA70系スープラの魅力に迫る!
北米市場でリードしていた日産「フェアレディZ」の牙城を崩すべく、トヨタ「セリカ」をロングノーズ化して6気筒エンジンを搭載した「セリカXX(海外名:スープラ)」でしたが、1985年8月にセリカがフルモデルチェンジを果たしたタイミングで前輪駆動化されたことで、セリカとは全く異なる車種として再出発をすることとなりました。
世界に1台のトヨタ新型「スープラ」が2億3000万円 市販モデルの約40倍の価格で落札
それが1986年2月に登場したA70系の「スープラ」です。
このモデルから、日本国内でも海外仕様で使われていたスープラの名前となり、プラットフォームはセリカ系ではなく「ソアラ」系のものを使用しました。
実質的な先代モデルである2代目セリカXXと同じく、ラグジュアリーなソアラに対して、スポーティなスープラという位置づけとなっています。
搭載されるエンジンは引き続き全て直列6気筒エンジンで、もっとも廉価なグレードには2リッターSOHCで105馬力の「1G-EU型」エンジンが搭載される一方で、トップグレードには3リッターDOHCインタークーラーターボで230馬力を発生する「7M-GTEU型」エンジンが搭載され、同一車種ながら最高出力が倍以上異なるというラインナップとなっていました。
ただし、デビュー当初は3リッターターボモデルにはMT仕様がなく、MTにこだわると2リッターDOHCツインターボの「1G-GTEU型」エンジン搭載グレードがトップグレードとなります。
外観のデザインは、2代目セリカXXの面影を色濃く残し、引き続きリトラクタブルヘッドライトを採用。
輸出仕様のスープラにはブリスターフェンダーを採用したワイドボディが与えられていましたが、日本仕様はすべて5ナンバーサイズのナローボディとなっていました。
1986年6月にはエアロトップ仕様が追加。これはルーフ部分を取り外すことができるものでしたが、ルーフ部分はソフトトップではなくメタルトップ(鉄板)であり、10kg以上とかなりの重量がありました。
なお、ルーフを取り外すには、車載の専用工具を使用して4本のボルトを外す必要があり、取り外したルーフはトランク部分にすっぽり収まるようになっていましたが、ルーフを収納するとほぼ荷物が積めなくなるという弱点がありました。
■待望のワイドボディ追加など、さまざまなラインナップを展開
1987年1月には、3リッターターボモデルにも5速MTが追加されたほか、待望の輸出仕様と同じワイドボディを持った「3.0GTリミテッド」が追加されます。
1988年8月のマイナーチェンジ時には内外装の変更とともに、3リッターエンジン搭載グレードはすべてワイドボディとなっています。
また、このマイナーチェンジのタイミングで、全日本ツーリングカー選手権のホモロゲーションモデルとして、3リッターの7M-GTEU型エンジンに専用のタービンや専用インタークーラー、専用のサスペンションなどを備えた「ターボA」を500台限定でリリース。
外観上のもっとも大きな識別点は、フロントバンパー中央に備わる3連ダクトで、通称「ターボAダクト」と呼ばれていました。
実戦では初戦で優勝を飾るなど華々しいデビューを果たしますが、その後のレギュレーション変更のあおりを受けて苦戦続きとなり、モデル途中で参戦を終了しています。
1990年8月におこなわれたマイナーチェンジでは、トップグレードの7M-GTEU型エンジンに代わって2.5リッターツインターボの「1JZ-GTE型」エンジンが登場しました。
いまだに世界中からチューニングベースのエンジンとして愛される1JZ-GTE型エンジンですが、初めて搭載されたのがこのスープラと、同じタイミングでマイナーチェンジを受けた「マークII」3兄弟だったのです。
この1JZ-GTE型エンジンを搭載したモデルは日本国内専売モデルであり、輸出仕様には引き続き3リッターの7M-GTEU型エンジンが搭載されていました。
その後、A70系スープラは1993年5月に新型へとバトンタッチを果たして販売を終了。新型はよりスポーツ性を高めたモデルへ進化し、人気を博すことになります。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
2.0ツインターボ、TEMS、デジパネ仕様。クソ重くてドッカンターボではありませんでした。
カーブでは雨漏りが酷く、それでも憧れの車だったので毎日眺めてはウットリ、と懐かしい車です。
自動車ガラスの仕事をしてますが、当時スープラのエアロトップのフロントガラスが割れる事例が何度かあった
事故や飛び石でなく原因不明
表面上に傷はないのに下部から亀裂が入る
ノーマルボディは問題なくエアロトップだけ
私は同じ事例を3台見た
剛性が低いのとガラス取り付け面にも問題があったと思う
エアロトップやカプチーノ等オープンボディはガラスの不具合がけっこうある