■「車中泊が気になる」ユーザーにど真ん中な「キャラバン マルチベッド」
2024年5月15日、日産は商用バンシリーズ「キャラバン」を一部改良しました。同時に、関連会社の日産モータースポーツ&カスタマイズが手がける純正カスタムカーシリーズも一部改良をおこなっています。
そんな新型キャラバンの純正カスタムカーシリーズのなかでも、「車中泊」をしてみたいユーザーにオススメなのが「キャラバン マルチベッド」です。どのような特徴があるのでしょうか。
【画像】めちゃ広い! 日産「新型“お手軽”車中泊バン」を画像で見る(30枚以上)
1973年に発売を開始したワンボックス型の商用車であるキャラバンは、2012年登場の現行型で5代目(E26型)となります。
従来以上に荷室の使い勝手に配慮し、ライバルのトヨタ「ハイエース」をしのぐクラスNo.1の広さを誇るほか、堂々としたスタイリングや、いち早く搭載された先進安全機能なども特徴です。
当初は「NV350キャラバン」の車名に変更されていましたが、2021年に実施されたマイナーチェンジで再びキャラバンの車名に戻り、デビューからおよそ50年が経過しています。
そんなキャラバンは、業務用途の法人ユーザーに加え、趣味のツールなどをたくさん積む個人ユーザーからも幅広く支持を集めており、なかでも近年は、広い室内を活用し「車中泊」を楽しむユーザーも増えているといいます。
日産はこうした需要にいち早く対応し、2020年に標準幅・標準ルーフの上級グレードをベースにした「キャラバン マルチベッド」を設定しました。
4ナンバーサイズの扱いやすいボディや広大な荷室部の積載性はそのままに、左右跳ね上げ式のベッドシステムと硬質なフロアパネルを備えた車中泊仕様です。
後席(2列目シート)を起こした状態のベッドサイズは長さ1760mm×幅1510mm(最大)で、ベッドマットの厚みは50mmとなっています。
大人2名が就寝可能で、後席を前倒しすればさらに荷室長は広がるので、長身の人でも安心です。
またベッド下はおよそ350mmの高さがあり、大きな荷物も収納できるので、就寝時にわざわざ荷物を移動する手間もいりません。
今回の一部改良では、法規の変更に伴う適合を図るとともに、ルームミラーへ投影されるバックビューモニターを一部グレードに設定したほか、「インテリジェント ルームミラー」を通常のミラーモードで使う際にも、後方の映像がミラー左側に映し出されるようにしたことで、後方の状況を確認しやすくしました。
加えて、ボディカラーに新色「ディープフォレスト」「ディープオーシャンブルー」を設定しています。
新型キャラバン マルチベッドの販売価格(消費税込み)は、373万8900円から490万6000円です。
■新型キャラバンの次なる「車中泊」モデルはまるで「お部屋」!?
日産は2024年夏、新たな車中泊のカタチを提案する新ラインナップとして、大型ベッドやテーブルなどを搭載する「キャラバン MYROOM(マイルーム)」を発売する予定です。
自分のお気に入りの部屋(マイルーム)ごと自然の中に持ち込み「リラックス(憩うこと)」ができるクルマを目指した特別なモデルです。
木目をふんだんに使用するなどして「クルマの内装感」を徹底的に消し込んだ効果もあって、極めて豪華で特別な仕上がりとなりました。
先行して特別仕様車「ローンチエディション」が2024年春に発売されていますが、価格は595万8700円から714万100円と、ベース車(「GRAND プレミアムGX」)に対し262万8000円から283万8000円高と、非常に贅沢な仕様であることがわかります。
これに比べるとキャラバン マルチベッドは非常にシンプルな仕様で、その分価格もリーズナブルに映ります。
2024年夏に登場する予定のキャラバン マイルーム(通常仕様)について、まだ価格や仕様などの詳しい情報は発表されていませんが、いずれにせよ対照的な存在といえます。
このように“豪華版”と“お手軽版”の2仕様を純正で設定し、幅広い選択肢を用意するキャラバンは、全方位で最強な「車中泊バン」といえるでしょう。
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みんなのコメント
工夫がないよね。
それをヨイショする雑誌記者。
金を取る商売するなら、コテコテではなく、ワクワクする車を造ってよ。