この記事をまとめると
■筆者が選ぶ印象的なキャッチコピーが付いた懐かしの名車を5台紹介
歴代でもっとも売れた! GT-Rはたった200台程度しか作られなかった! 「ケンメリ」と呼ばれる4代目スカイラインの伝説
■当時活躍していたレーシングドライバーや人気アーティストの曲を使ったCMが多かった
■ライバルをほぼ名指しするような痛烈なキャッチコピーを使ったクルマも多かった
キャッチコピーに惹かれて買った人も!?
ホンの一瞬で見る人の気持ちを惹きつけ、記憶に刻ませる名キャッチコピー。実際にクルマを見に行くキッカケを作り、購入に至るにはそれ相応のインパクトと強い引力が必要不可欠です。
忘れかけていたけれど「あっ、そういえば……」と当時の記憶とともによみがえる、ちょっと懐かしいクルマの名キャッチコピーを5つ集めてみました。
1)「右京、レビンす」/トヨタ・カローラレビン(7代目)
1991年デビューの7代目カローラレビン(AE101)、いわゆる「トイチのレビン」のキャッチコピーといえば、1993年マイナーチェンジ時の「右京、レビンす。」でしょう。この「右京」とは、当時現役のF1ドライバーだった片山右京のこと。キャッチコピー、オンエアされたCM、イメージキャラクターと「カミカゼウキョウ」を強力にアピールしていたのが印象的です。
撮影場所は当時のMINEサーキット(現在はマツダの美祢自動車試験場)、CM曲はB’zの「裸足の女神」。じつはこの曲、もう30年も前なんですね。世代を問わず、この曲のイントロを聴くだけで胸熱! 走らずにはいられないクルマ好きも多いのでは? 右京といえば、”令和の右京”ともいえるスーパーGTで活躍する笹原右京選手にも頑張ってほしいですね!
2)「モノより思い出」/日産セレナ(2代目)
1999年にデビューした2代目セレナのキャッチコピーといえば「モノより思い出。」。デビュー当時のCM曲はジョン・レノンの「Give Peace A Chance」でした。子どもたちが大きくなったとき、両親と出かけたクルマの名前は忘れてしまっても、目的地で起こったハプニングや移動中の車窓から見える風景、移動中に聴いていた音楽など、意外と覚えていたりするんですよね。
クルマというモノ(商品)をアピールするキャッチコピーでありながら、クルマよりも思い出作りのほうが大事とも解釈できる、このクルマ、そしてあらゆるミニバンを象徴する表現といえるかもしれません。クルマ好きであるかは関係なく、多くの子育て世代のパパ&ママの心の琴線に触れる名コピーです。
ライバルを揶揄するようなキャッチコピーもあった!
3)「人生とやらを、愉しむクルマです」/マツダ・センティア(初代)
1991年にデビューした、事実上、ルーチェの後継モデルにあたるマツダ・センティア(ロータリーエンジン搭載車は設定されず)。キャッチコピーは「人生とやらを、愉しむクルマです。」、CM曲はエルトン・ジョンの「Goodbye Yellow Brick Road」。マツダディーラーではセンティアとして販売され、アンフィニチャンネルでは姉妹車である「MS-9」が併売されていた時期もありました。
搭載されるエンジンも2.5リッターと3リッターの豪華2本立て。ボディサイズは全長×全幅×全高:4925×1795×1380mmという、トヨタ・セルシオ(初代)と並んでも見劣りしない、流麗かつ堂々としたフォルムが魅力的な3ナンバー専用ボディを持つ、マツダのフラッグシップセダンでした。いま見ても美しいフォルムです。
4)「あのクルマとは違う」/ 三菱ディアマンテ(初代)
1990年にデビューした三菱ディアマンテ(初代)。3ナンバー車は高級車・お金持ちの象徴から、1989年の改正よりグッと身近になったタイミングでデビュー。3ナンバー車アピール度会いが現代とは比較にならないくらい強かった時代、できるだけ他人とは被りたくないけれど、人に自慢できて、価格も手頃な高級セダンが欲しいというニーズに見事に合致したのがディアマンテ(初代)でした。
デビュー時のキャッチコピーは「あのクルマとは違う。ファースト・ミディアムカー宣言」。果たして「あのクルマ」とは……。答えは言わずもがなではありますが、結果的に初代ディアマンテも売れに売れて、街なかで頻繁に見かけましたね。あれから30年。果たしてどのくらいの個体が現存しているのでしょうか。
5)「クルマより楽しいクルマ」/スズキ・ワゴンR(初代)
1993年にデビューしたスズキ・ワゴンR(初代)。男性が乗ってもサマになる(乗ってみたいと思わせる)内外装のデザイン、そして色使い。さらには軽トールワゴンという使い勝手の良さ。一部のスポーツモデルを除き、まだまだ女性が乗るイメージが強かった当時の軽自動車に革命を起こしたクルマといえる存在でしょう。
デビュー当時のキャッチコピーは「クルマより楽しいクルマ」。速さでも、パワーでも、ましてや高級感のアピールでもない、新しくて楽しいクルマのカタチ。デビューから早30年。メーカーを問わず、ルーツをたどると初代ワゴンRに行き着くような軽自動車が増えましたね。
まとめ
簡単なようでじつはものすごく難しいキャッチコピー。ここにいたるまで、それこそ何百通りものキャッチコピーが生まれ、ボツになり、最後に選ばれたものが採用されます。その「生みの苦しみ」の末に、ときにはそのクルマを代表する名キャッチコピーが誕生します。
クルマにまつわる仕事はそれこそ多種多様ですが、いま、この記事を読んでくださっている読者の方が10代だったとしたら、コピーライターという仕事を目指すのもありかもしれませんよ!
いまから10年後くらいに、この記事を読んでクルマのコピーライターになりました! なんて方が現れてくれたら本望です。
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みんなのコメント
これに勝るものはないw
↓
「好きだったら、乗ってみな」
「行くぜ、ル・マン」
いろいろあったな
33スカイライン