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初見でぶっ飛んだ衝撃デザイン! 日本人の美意識に「挑戦状」を叩きつけた見た目のクルマ4台

掲載 更新 47
初見でぶっ飛んだ衝撃デザイン! 日本人の美意識に「挑戦状」を叩きつけた見た目のクルマ4台

 この記事をまとめると

■デザインがぶっ飛んでいた国産車を紹介

一度見たら忘れられない! 歴史に残る「変顔」クルマ5選

■かなり攻めたデザインにもかかわらずセールスは好調だったモデルもある

■マイナーチェンジで無難なデザインになってしまった残念な車種も登場

 やっぱりホンダは凄かった!? デザインがピカイチなクルマ

 長い自動車史において、さまざまなスタイルのクルマが誕生しているが、そのなかにはどうにも理解し難いフォルムのクルマも少なからず存在している。そこで今回は、果敢にも日本人の美意識に挑戦したぶっ飛んだデザインの日本車を紹介したい。

 ホンダ・インスパイア(初代)

 “ぶっ飛んだデザイン”と聞いて、どうにも奇抜なものばかり連想したくなるが、トールボーイから一転、ペッタンコデザインなどで時代を牽引(翻弄?)した、ホンダ車のなかでも、随一のラディカルなデザインを誇る1台として初代インスパイアを挙げたい。

 センセーショナル初代シティ、2代目のサイバーCR-X、FF車なのに信じられないくらいボンネット高が低かった3代目プレリュードなどを差し置いてでも。まあ、何が凄いかといえば、縦置きの5気筒(!)エンジンをFFミッドシップマウント(!!)した異色の塊だというのに、何食わぬ顔でミスターオーソドックスのトヨタ・ハイソカー3兄弟に挑もうとする、デザインの妙たるやぶっ飛び級である。

 と、言っても、当時の日本車として異色に短いフロントオーバーハング、そしてやたら長いバルクヘッドからフロントホイールセンターまでの距離、今にして思えば、何でこれをスポーツカーに仕立てなかったのかという疑問しかないが、申し分程度(本当に後席は狭かった)に後席とリヤドアを付けて、ハイソカーを装って爆発的に売ったホンダのセンスが飛びぬけている。

 兄弟車のビガーに至っては、さらにデザインが過激で、新車当時、初めて街中で見かけた時、“ライトが前から走ってきた”と思ったほどだった。

 個性的なデザインが魅力なのに普通に戻してしまったのはナゼだ

 ホンダ・アコード (3代目セダン)

 正直、こちらは初代インスパイアと違ってそれほど”深くはない”が、やはり、特定の世代には”隠しライト”=スーパーカーという刷り込みみたいなものがあって、その登場時のインパクトは計り知れないものがあった。この頃のホンダ車はモデルチェンジの際に、何世代かを飛び越えてしまったような異次元レベル(笑)での進化というか変化を遂げることがままあり、3代目アコード、3代目ワンダーシビック、2代目バラード(スポーツ)、2代目クイント(インテグラ)がその筆頭だった。

 しかし、隠しライトを備えた4ドアセダンなどかつてあっただろうか(と思ったらアストンマーティン・ラゴンダがあった)。でも、さすがにやりすぎだと判断されたのか、3代目アコードのデビューから2年後、固定式ヘッドライトを備えたアコードCAが追加ラインアップされている。ちなみにCAはコンチネンタル・アコードの頭文字を取ってのネーミング。その名のとおりヨーロッパ大陸仕向の3代目アコードは、当初から固定式ヘッドライトでのリリースだったので、それを日本に逆上陸させたものだ。

 続く4代目はメインマーケットである北米で隠しライトが安全基準の関係で認可されなくなったこともあるが、コンベンショナルな固定式のみとされたので、やはりセダンに隠しライトは度が過ぎていたのかもしれない。そう、隠しライト、というのはローカルワードの可能性があるが、リトラクタブル式ヘッドライトのことである。

 トヨタ GRスープラ

 最初はちょっとギョッとしたり、軽い嫌悪感を覚えたりするのに、時間が経つと「悪くない、というか、けっこう好きかも」、そう思わせられることが少なくない昨今のトヨタ車のデザイン。「好き」も「嫌い」も関心があるという意味では同義。だからその感情が反転するのもよくあることだ、というのは巷の恋愛心理分析でも目にする一説だが、感覚的にはそれに近いものがあるかもしれない。そんな昨今のトヨタ車のなかでも、GRスープラはその典型的な1台ではないかと思われる。

 80スープラのプレーンな造形から一転、よく言えば抑揚に富んだ、悪く言えばやや煩雑なプレスラインや面構成が特徴のGRスープラのエクステリア・デザインには賛否両論があった記憶がある。以前、同車のプロジェクトチーフデザイナーである中村暢夫氏にインタビューさせていただいた際に、「好きか嫌いかがわかれることより、熱狂的に好きだと言ってくれる人がいるデザインを目指した」と仰られていた記憶があるが、賛否両論を巻き起こしたという事実は、多くの人がGRスープラのデザインに関心を持ったということの証になるはずだ。

 GRスープラの場合、ダウンフォース性能に関してはデザインスタート時から厳密な要求値があったというが、Cd値に関してはデザイン先行で、結果として良好な数値が付いてきたとのことで、あの個性的なスタイルにはCd値も味方してくれたようだ。

 ちなみにインタビューの際に、中村氏がお気に入りの1台としてお持ちいただいたミニカーはアルファロメオのSZで、異形のフォルムに超正統派のメカニズムを内蔵するという点で両車に共通項を見出した、というのは言いすぎだろうか。

 三菱 ミラージュディンゴ

 ずばり”マイナーチェンジで普通になった”系の三菱・ミラージュ・ディンゴ。ミラージュ・ディンゴが出た時は”ライトお化け”のように見えて、さらに吊り目顔とやたら大きなテールライトが”怖いゆるキャラ”のような雰囲気。

 それが不評だったのか、発売から2年後のマイナーチェンジで”ビックリするくらい普通”の顔つきに変更されている。今となって見れば、マイナーチェンジ前のオリジナルのほうが遥かに素敵で、大した”ぶっとんだ感”もないのだけれど、新車の時の衝撃は一体何だったのだろう。

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みんなのコメント

47件
  • スープラのブサイクさには驚いた。
    すでに珍車だな
  • 軽くホンダの2台は秀逸なデザインで他を圧倒してたと思うけどね
    スープラは単純にカッコ悪い
    デザインが酷い
    と思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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