全車価格も公表! セダンとハッチは200万円台後半でのリリース
今年1月の東京オートサロン2017で日本導入が発表された、ホンダのミドルサイズ5ドアハッチバック&4ドアセダン「シビック」が7月27日、ついに正式デビュー! 9月29日に発売されることになった。
【試乗】ついに乗った! 新型ホンダ シビック タイプRはギンギンに攻めなくても楽しめる
1972年発売の初代から数えて10代目となる新型シビックは、8代目および9代目ではセダン/クーペとハッチバック系モデルとで異なるプラットフォームを使用し、別々に開発していたのを改め、サーキット走行を主眼としたホットバージョン「タイプR」を含めて全モデルを同時に開発。
新開発のCセグメント用プラットフォームを全車に採用し、アウトバーンでの200km/h走行時も快適に過ごせる操縦安定性と居住性、ユーティリティを兼ね備えたワイド&ローのプロポーションを与えている。 日本に導入されるのは4ドア「セダン」と5ドア「ハッチバック」、そしてハッチバックをベースにした「タイプR」の3タイプ。
いずれもモノグレード展開で、セダンは国内の埼玉製作所 寄居完成車工場、ハッチバックとタイプRはイギリス・スウィンドン工場で製造されたものが販売される。
プラットフォームの一新によりもっとも大きく進化したサスペンションは、フロントがストラット式で、セダンおよびハッチバックは新開発のL字型ロアアームと高剛性サブフレーム、液封コンプライアンスブッシュを組み合わせたもの。
タイプRは先代に続き、ナックルが転舵を、ストラットが路面からの上下入力を担うよう分離することでセンターオフセット量(転舵軸とホイール中心までの距離)を短縮、トルクステアを低減させた「デュアルアクシス・ストラット・サスペンション」が採用されている。
ただし、先代タイプRに対し数多くの改良が加えられており、センターオフセット量が7%縮小されたほか、アルミ製ナックルアームの採用により軽量化。さらにL字型ロアアームが用いられ、入力分担の効率化と高剛性化、フリクション低減が図られている。
先代はセダンがマルチリンク式、ハッチバックおよびタイプRがトーションビーム式だったリヤサスペンションは、全車とも新開発のマルチリンク式に。すべてのアームを高剛性サブフレームに取り付ける構造となり、横力を受けた際のトーイン特性が改善された。なお、セダンの17インチタイヤ装着車には液封コンプライアンスブッシュを採用。タイプRでは20インチタイヤの装着に合わせ、ハッチバックに対しすべてのアームとブッシュ類の剛性をアップしている。
タイプRのダンパーは先代に続き電子制御式「アダプティブ・ダンパー・システム」となるが、「コンフォート」「スポーツ」「+R」3段階のドライビングモードごとの可変幅が拡大されるとともに、余分なサスペンションストロークを抑えて収束を早めるよう制御も改良された。
ステアリングには全車とも、ラックギヤの比率が中央部と左右部で異なる「VGR(可変ステアリングギアレシオ)」と、ピニオンギアを入力側とアシスト側の2カ所に設置した「デュアルピニオンEPS」を採用。操舵角や転舵速度からドライバーが意図する走行ラインを推定し、4輪のブレーキを独立制御してライントレース性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」も組み合わされている。
タイプRではさらに、VGRのギヤ比が専用設定になるとともに、先代に対しステアリングコラムが50%、タイロッドエンドがストレート化のうえ10%大径化されたことで、高速走行時の安定感とダイレクト感、リニアリティが高められた。
ハッチバックにはMTモデルもラインアップ
タイヤサイズは、セダンでは215/55R16が標準で、215/50R17をオプション設定。いずれにも中空構造のレゾネーター(消音装置)を備える「ノイズリデューシングアルミホイール」が装着される。
ハッチバックは235/45R18、タイプRは245/35R20となり、タイプRは専用開発の高剛性ハイグリップタイヤ。アルミホイールもヤング率の高い材質が用いられた軽量高剛性タイプとなっている。 タイプRではブレーキ性能も大幅に強化されており、フロントにブレンボ製のモノブロック4ポットアルミキャリパーと直径350mm×厚さ32mmのドリルド&ピラーフィンディスク、リヤに直径305mm×厚さ11mmのディスクを装着。
さらに、フロントバンパーサイド部のダクトから導風板を介して走行風をフロントブレーキに当てることで耐フェード性を高めつつ、踏力に応じた制動力が得られるようマスターパワーを新設計した。
ボディは超高張力鋼板を多用するとともに、ボディ全体の骨格を組み立ててから外板を溶接する「インナーフレーム骨格構造」、リヤ環状構造、フロア下高効率補強ブレース、大断面のセンタートンネルと井桁状の骨格部材を組み合わせた「高剛性・低振動フロア構造」を採用し、セダンでは先代に対しねじり剛性を25%高めながら22kg軽量化。タイプRではさらに、アルミボンネットや構造用接着剤を用いることで、先代より16kg軽量化しつつねじり剛性を38%アップさせている。
パワートレインは、セダンが173馬力/22.4kg-mを発するレギュラーガソリン仕様のL15B型1.5リッター直4直噴VTECターボエンジンにCVT。ハッチバックが182馬力/22.4kg-mまたは24.5kg-mを発するハイオクガソリン仕様のL15C型1.5リッター直4直噴VTECターボエンジンで、前者にCVT、後者に6速MTを組み合わせる。
いずれもステップワゴン用に対し吸排気流量と過給圧が高められ、パワー・トルクのアップだけではなく燃費やレスポンスにも優れた特性が与えられた。 タイプRには、先代より10馬力アップの320馬力に進化したK20C型2リッター直4直噴VTECターボエンジンに、シフトダウン時のヒール&トーを自動で行う「レブマッチシステム」を備えた6速MTとヘリカルLSDが搭載される。
パッケージングはワイド&ローな迫力あるスタイルの構築に貢献するだけではなく、居住空間および荷室空間の拡大にも一役買っている。 セダンは先代に対し全高が20mm低い1415mmとなる一方、全長・全幅・ホイールベースは95mm・45mm・30mmとそれぞれ長い4650mm・1800mm・2700mmとなり、インパネや前席背もたれの形状改善も相まって、前席カップルディスタンスと前後席ニークリアランス、荷室の奥行きはむしろ拡大。
ヘッドクリアランスもヒップポイントの20~30mmダウンにより先代と遜色ない広さが確保された。 ハッチバックはセダンに対しリヤオーバーハングを140mm短縮する一方、全高を20mmアップし、後席を35mm前に配置することで、セダンと同等レベルの後席空間と420リットルの荷室容量を備えている。
タイプRは先代に対し、全長・ホイールベース・リヤトレッドを100mm・170mm・65mm拡大する一方、全高を25mm、全幅とフロントトレッドを5mmダウン。ヒップポイントも25mm下げ、さらに専用シートも新設計することで、操縦安定性を高めながら車両との一体感を向上させた。
運転席まわりはボンネット後端を35mm下げ、Aピラーも15%細くすることで視界を拡大するとともに、機能的なデザインのインパネには中央をデジタル式としたメーターを全車に装着。大型のタコメーターと数値表示の速度計を組み合わせて視認性を改善するとともに、イルミネーションの色をセダンは青、ハッチバックは赤、タイプRはドライビングモードに応じて白と赤の組み合わせが変化するように設定している。
速度計の下に配置されるマルチインフォメーションディスプレイには、セダンおよびハッチバックでは航続可能距離/平均燃費、平均車速/経過時間、ターボ過給圧、後席シートベルトリマインダーが、表示される。タイプRではブレーキ圧計/アクセル開度計、ブースト圧計、Gメーター、レブインジケーター、ストップウォッチが表示可能となっている。
そして、ミリ波レーダーと単眼カメラにより衝突被害軽減ブレーキ、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きACC、LKAS(車線維持支援システム)、オートハイビーム、標識認識機能を備えた「ホンダセンシング」をセダンおよびハッチバックに標準装備。予防安全性能と高速走行時の快適性を高めている。セダンおよびハッチバックのボディカラーは、両車共通のものがホワイトオーキッド・パール、ルナシルバー・メタリック、クリスタルブラック・パールの3色。そのほかセダンではプレミアムクリスタルレッド・メタリックとコスミックブルー・メタリック、ハッチバックではフレームレッドとブリリアントスポーティブルー・メタリックを加えた各5色が用意された。
タイプRのボディカラーは、伝統のチャンピオンシップホワイトのほか、クリスタルブラック・パール、フレームレッド、ブリリアントスポーティブルー・メタリックの計4色から選べるようになっている。
純正アクセサリーも充実しており、ハッチバックはオレンジのアクセントが鮮やかな「エキサイトスポーティ」、クロームメッキで落ち着いた印象を与える「プレミアムスポーティ」の内外装パーツをラインアップ。
セダンは同じく「プレミアムスポーティ」と、ブラックの外装パーツで精悍さをアップさせる「ブラックスポーティ」を設定した。 タイプRには、スーパーGT500クラス参戦マシンに供給しているレーシングホイールのデザインと鍛造削り出し工法を踏襲した「モデューロアルミホイールMR-R02(20インチ)」、オートクレーブ成形によるリアルカーボン製「テールゲートスポイラー」や「インテリアパネル」など、タイプRが持つレーシングテイストをより本格的なものに高めるアイテムが用意されている。
価格はセダンが265万320円、ハッチバックがCVT車・6速MT車とも280万440円、タイプRが450万360円。先行受注は順調に推移しているというから、少しでも早くそのオーナーになるには今すぐホンダディーラーに行くしかない!
【シビック・セダン画像ギャラリー】
【シビック・ハッチバック画像ギャラリー】
【シビック・タイプR画像ギャラリー】
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