■小型化したヘッドライトが大きなグリルをより強調!
2018年7月に5代目モデルとなる現行型が登場したスバル「フォレスター」。今回大幅な改良が加えられたマイナーチェンジモデル(D型)が発表され、2021年8月に発売されます。
マイチェン後の新型フォレスターは、2020年11月に発売された新型「レヴォーグ」と同じく、スバルのデザインコンセプト「BOLDER」を取り入れたデザインに一新。
新型フォレスターがどう進化したのか、従来モデルと比べてみます。
まず大きな変更点はフロントフェイスの違いです。新型フォレスターはフロントバンパーやグリル、ヘッドランプなどを刷新し、より力強いデザインへと変更されます。
フロントグリルはヘキサゴングリルが大型化。グリルの枠をブラックとすることでもそのサイズ感を強調しました。
フロントバンパーは面を大きく取って立体感のある造形を実現。前端を15mm前へ伸ばしたことで、全長も従来モデルの4625mmから4640mmへと拡大しています。
さらにこのフロントバンパーの形状変更により、アプローチアングルも21.4°(スポーツグレードは21.3°)と従来モデルより大きくなりました。
一方ヘッドランプは小型化し、大きくなったヘキサゴングリルを際立たせ、存在感のあるフロントフェイスを実現しています。
なお、ターンランプに新たにLEDを採用。LEDフロントフォグランプ&フォグランプカバーも新たなデザインとなります。
アクティブ感を強調した「X-BREAK」グレードは、フロントグリルのブラック加飾部にブラックの幾何学テクスチャを採用。これはデザイン性だけでなく、傷を目立ちにくくする効果もあるといいます。
さらに、フォグランプは専用の6連LEDランプを採用。スバルが北米市場で発売するオフロード仕様の「アウトバック ウィルダネス」と同じようなデザインのフォグランプが装着され、タフさを印象付けています。
また、ボディサイドとリアに装着される「e-BOXER」エンブレムは、X-BREAK専用のレッドオレンジとなりました(その他のグレードは青)。
X-BREAKに標準搭載されるルーフレールは、ロープホールを設定(その他グレードはオプション)。フロントとリアのレッグに直接ロープやベルトを結び付けられる穴を設け、利便性を向上させています。
※ ※ ※
ボディカラーの新色として、アウトドアをイメージした「カスケードグリーン・シリカ」「オータムグリーン・メタリック」「ブリリアントブロンズ・メタリック」の3色を追加して全10色を展開(ツーリング/アドバンス/スポーツ)。
従来モデルに設定されていた「ジャスパーグリーン・メタリック」「セピアブロンズ・メタリック」は廃止されました。
■最新の「アイサイト」搭載で安全性が向上!
インテリアの基本デザインは従来モデルと変わりませんが、質感や実用性が向上しています。
「ツーリング」グレードはシート表皮などに水や汚れが拭き取りやすい素材を採用。「アドバンス」グレードは本革シートにナッパレザーを使用して質感が向上しました。
また、X-BREAKのシート表皮は汚れを拭き取りやすく防水性のある素材に変更。表皮にヘキサゴンディンプル加工を施して体が滑るのを抑えるような配慮も加えています。
新型フォレスターに搭載されるエンジンは、2リッターハイブリッド(e-BOXER)と1.8リッターターボの2種類という点は、2020年10月の一部改良から変更はありません。
走行性能については、e-BOXER搭載車にスポーティな走りを愉しめる「e-アクティブシフトコントロール」を搭載するとともに、サスペンションのセッティングを見直して操縦安定性と乗り心地が向上しました。
一方、運転支援システム「アイサイト」は新型レヴォーグで採用された新世代アイサイトを搭載。新型フォレスターでは最新のステレオカメラを採用し、画角を従来モデルの約2倍に拡大。画像認識ソフトと制御ソフトの性能が向上しています。
新型フォレスターの新世代アイサイトの機能は、交差点での右左折時衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキ」の作動領域拡大や、「全車速追従機能付きクルーズコントロール」がより自然で安心できる制御に進化、滑らかできめ細やかなステアリング制御を実現する「車線逸脱抑制機能」、従来モデルでは難しかった急なカーブでの追従走行や割込み車両の認識精度などが向上し、安全性をより高めました。
なお、新型レヴォーグに搭載される高速道路でより高度な運転支援を可能にする「アイサイトX」の搭載は新型フォレスターでは見送られました。
※ ※ ※
機能面では、ドライバーモニタリングシステムにエアコンの設定温度をジェスチャーで調整できる機能がスバルとして初めて設定されました。
マルチファンクションディスプレイ上部に設置されたドライバーモニタリングシステムの赤外線カメラに手をかざし、パーにすると温度を上げ、グーにすると温度を下げる機能を搭載。
運転中に前方から視線を外すことなく、スイッチに触れずにエアコン温度の調整をすることが可能になりました。
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車全体見て、想像して作れるエクステリア担当は今の時代いないのか。