手ばなし運転までできるようになった
BMW M5は、1984年に初代が登場した元祖“羊の皮をかぶった狼”である。ボクシーな4ドアセダンにBMW M社がスーパーカーに匹敵する性能を付与したモデルだ。
2018年に現行型の6代目M5が登場。Mモデルのセダンとして初めて四輪駆動システム「M xDrive」を搭載した。さらに、翌年にはM5をベースにサーキット走行性能を高めたM5 Competition(コンペティション)を追加。そして、2020年にはベースとなる5シリーズがマイナーチェンジしたことに合わせてアップデートされている。
主な改良点としては、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーを組み合わせた最新の運転支援システムが準装備となり、高速道路で一定の条件下においてステアリングから手をはなしての走行が可能な「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を備えたこと。東名高速で渋滞に巻き込まれたとき、実際にこのアシストプラスのお世話になった。
いくら運転の楽しいMモデルであっても、やはりサーキットの往復路での渋滞は嫌なもの。それが手ばなし運転が可能になったというから、時代は着実に進んでいる。
ボタンひとつで豹変する“羊の皮をかぶった狼”
試乗車は鮮やかなスナッパー・ロック・ブルーのM5コンペティションだった。エクステリアでは、ハイグロス・ブラック仕上げのキドニーグリルやフロントフェンダー後方のアウトレット、サイドミラー、リアスポイラーなどが特徴だ。
パワートレインはM社謹製4.4L V8ツインターボエンジンに8速ATを組み合わせる。ベースモデルのM5が最高出力600psなのに対して、コンペティションは25psアップの625ps。最大トルクはM5と変わらずの750N・mで、0-100km/h加速は3.3秒と驚くほどに速い。
駆動方式はM専用にセッティングされた「M xDrive」と呼ぶ四輪駆動で、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)をオフにした場合にはFR(後輪駆動)を選択することも可能。少しだけ試してみたが、ホイールスピンをいとわずリアタイヤが簡単にスライドする。あくまでサーキットなどクローズな場所での使用を想定したものだ。 エンジンやシャシー、ステアリングの特性は、それぞれ「コンフォート」(エンジンはエフィシエント)、「スポーツ」、「スポーツプラス」のモードがあり、任意の組み合わせをステアリングの左右に備わるM1、M2ボタンに記憶させることが可能。通常時はコンフォートモードで、いざとなればボタンひとつでスポーツモードに豹変させることができるというわけだ。
コンフォートといってもそこはM5コンペティションなので、柔なわけではない。といってもガチガチで不快な乗り心地というわけではないし、もちろん何ら問題なく日常使いできる懐の深さもある。けれど、やっぱりただ者ではない。ひと皮向けば筋肉質で体幹の鍛えられたボディであることがステアリングを通して伝わってくる。
元祖“羊の皮をかぶった狼”は、よりマッチョに、そしてハンズオフ走行もできるスマートさも備えて、進化を続けている。 文/藤野太一、写真/デレック槇島、ビー・エム・ダブリューこの世代のBMW M5とM5コンペティションの中古車を探す▼検索条件BMW M5、M5コンペティション × 全国【試乗車 諸元・スペック表】●BMW M5 コンペティション型式7BA-82CH44最小回転半径5.9m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.99m×1.91m×1.48mドア数4ホイールベース2.98mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.62m/1.6mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1940kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2215kgミッション位置フロア最低地上高0.13mマニュアルモード◯標準色アルピン・ホワイトIIIオプション色シンガポール・グレーメタリック、マリナ・ベイ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ドニントン・グレーメタリック、ブルーストーンメタリック、フローズン・マリナベイ・ブルーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ブリリアント・ホワイトメタリック、ピュア・メタル・シルバーメタリック、ブランズ・ハッチ・グレーメタリック、モテギ・レッドメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、アルビット・グレーメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、イモラ・レッド掲載コメント-型式7BA-82CH44駆動方式4WDドア数4ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色アルピン・ホワイトIIIオプション色シンガポール・グレーメタリック、マリナ・ベイ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ドニントン・グレーメタリック、ブルーストーンメタリック、フローズン・マリナベイ・ブルーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ブリリアント・ホワイトメタリック、ピュア・メタル・シルバーメタリック、ブランズ・ハッチ・グレーメタリック、モテギ・レッドメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、アルビット・グレーメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、イモラ・レッドシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.9m全長×全幅×全高4.99m×1.91m×1.48mホイールベース2.98m前トレッド/後トレッド1.62m/1.6m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1940kg最大積載量-kg車両総重量2215kg最低地上高0.13m掲載用コメント-エンジン型式S63B44B環境対策エンジン-種類V型8気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量68リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量4394cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力625ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm750(76.5)/5860エンジン型式S63B44B種類V型8気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量4394cc最高出力625ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm750(76.5)/5860環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量68リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-
BMW M5 コンペティションのカタログはこちらカーセンサーEDGE.netはこちら
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
ホンダ「新型軽バン」発表! 斬新「“黒すぎ”ボンネット」&めちゃカッコイイ“デカール”設定! 新型N-VAN e:用「純正アクセ」10月発売
超豪華ミニバン「コロンブス」が凄い! V12エンジン&「4列シート」搭載! もはや「新幹線」レベルの車内で“新大陸”に出発か!?
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
道路にある「謎の黄色い“縁石”」 意味知らない人も多い? 「うっかり違反」になる可能性もある「黄色サイン」に反響の声
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?