韓国ヒョンデのインド法人、ヒュンダイ・モーター・インディア・リミテッド(HMIL)は、ゼネラル・モーターズ・インディア(GMI)のタレガオン工場(マハラシュトラ州)を買収すると発表した。両社は資産購入契約(APA)を締結、HMILが土地、建物、生産設備を譲り受ける。HMILは同工場で2025年から電気自動車(EV)を生産する計画。現地で有望なEV市場への供給能力を拡大し、グローバル収益の拡大につなげる。
同工場の年産能力は現在13万台。HMILは今年上期に現地年産能力を7万台増の82万台に引き上げた。今後は買収したタレガオン工場の生産能力を引き上げ、現地で年産100万台体制の構築を目指す。
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同社のウンス・キム社長兼CEOは「今年はインド市場での活動が27年を迎える。当社は今年初め、タミル・ナドゥ州で2千億ルピー(約3500億円)の投資などEV増産の覚書(MOU)を締結した。今回のタレガオンへの生産拠点創設によって一段と体制を増強する」と、グローバル戦略でインドを重視する姿勢を述べた。
ヒョンデは現地で22年に55万台強の車両を販売し、新車市場2位となるシェア14.5%を確保した。23年上期も同様な勢いを持続しシェア14.6%を獲得した。今後、現地では新型コロナウイルス感染症の流行が一段落し新車需要の活性化が見込める。さらにインド政府が30年に新車販売でEV比率30%を目指しており、こうした追い風を生かし生産を拡大して、現地EV市場での優位性確立を目指す。
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