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航続距離480km、ルナズが手掛けた「ロールス・ロイス ファントム V」のフルEV仕様がデビュー

掲載 更新 3
航続距離480km、ルナズが手掛けた「ロールス・ロイス ファントム V」のフルEV仕様がデビュー

Electric Rolls-Royce Phantom V By LUNAZ

エレクトリック ロールス・ロイス ファントム V by ルナズ

450psを発揮する2.9リッターV6を搭載、アウディ「S6/S6 アバント/S7 スポーツバック」の日本導入開始

ジャガーやベントレーに続きロールス・ロイスをEV化

電動クラシックカーのトップクリエイターであるルナズ(LUNAZ)社は、世界で唯一のフルEV化されたロールス・ロイスの製造開始を発表した。ルナズはジャガーやベントレーの電動クラシックカーを販売しており、このラインナップにロールス・ロイスが加わることになる。

英国・シルバーストーンに本拠地を置くルナズは、様々なクラシックカーのレストアと電動化ビジネスを展開。クラシックカー用に独自の電動パワートレインを設計、開発、製造しており、世界中に多くのカスタマーを抱えている。

ルナズの創業者である、デイビッド・ロレンツは電動ロールス・ロイスの生産スタートに喜びを隠さない。

「電動ロールス・ロイスの時代が到来しました。私たちは美しいクラシックなデザインと、電気パワートレインの使いやすさ、信頼性、持続可能性を両立させたいという要望に応えることができます。歴史上最も美しくラグジュアリーなクルマを、クリーンエアで表現したいという需要は増えつつあります。ロールス・ロイスのヒストリックモデルを、新世代にふさわしいモビリティに変換できることを誇りに思います」

「存在感、スタイル、そしてその希少性において、ファントムに勝るクルマは世界にないでしょう。電動化により、私たちは誇りを持って“世界最高のクルマ”のレガシーをさらに高め、ヒストリック・ロールス・ロイスのオーナーシップを次の世代へとつなげていくことができるのです」

ファントム Vに続きシルバークラウドも登場

ベースとなったのは1961年式「ロールス・ロイス ファントムV」。今回、この貴重なラグジュアリーサルーンが、ルナズのリエンジニアリング作業を完了した。このプロセスにはベースモデルのレストアや、ルナズが独自開発した電動パワートレインの搭載に加えて、様々なソフトウェアのアップグレードも含まれている。ルナズによる電動ロールス・ロイスの生産台数は30台に限定されており、すでに既存のカスタマーを含めて、世界中からオーダーが集まっている。

電動ファントムの人気を受けて、ルナズは「ロールス・ロイス シルバークラウド」の製造も開始した。4ドアリムジン、2ドアクーペ、ドロップヘッドクーペなど、様々なボディスタイルの車両をオーダーすることが可能だ。

現在、ヒストリックカーの電動化への需要は大幅に拡大している。この背景には、様々なヒストリックカーをコレクションするオーナーが、長く愛車を楽しむために電動化を選択することがトレンドになりつつあるからだという。この旺盛な需要に応えるべく、ルナズは従業員の人数を2倍に増やしている。

ルナズの電動ロールス・ロイスは、世界中のあらゆる国からオーダーすることが可能。価格は「エレクトリック ロールス・ロイス シルバークラウド by ルナズ」が35万ポンドから。「エレクトリック ロールス・ロイス ファントム V by ルナズ」が50万ポンドからとなっている。

フルレストア後に行われる電動化へのコンバージョン

ロールス・ロイス ファントム V by ルナズには、前述の通り、ルナズが独自開発した電動パワートレインを搭載。バッテリー容量は世界最大級の120kWh、最大航続距離は300マイル(約480km)を確保しており、これは従来の内燃機関仕様の航続距離を大幅に上回っている。バッテリーチャージは、家庭用充電と急速充電に対応している。

ルナズが手がける車両はすべてレストア前に3Dスキャンして重量を測定。完全にレストアされた後、電動化のプロセスが開始される。ルナズのカスタマーは、デザインディレクターのジェン・ホロウェイのサポートのもと、自分好みのデザインや仕様に変更することができる。

1号車として製造された1961年式「ロールス・ロイス ファントムV」は、時代を超えたプロポーションと紛れもない存在感を持つ。今回、アッパーボディをミッドランドグレイ、ロワーボディにシネラスグレイという、モダンなツートーンスキームで仕上げている。

現代的な装備を採り入れたキャビン

インテリアは、エクステリアに合わせたカラースキームを採用。持続可能な方法で調達された最高級レザーは、ルナズの専門家チームによってアルゼンチン・グレーの美しい内装に仕立てられた。シートのパイピングの代わりに、ウィスパーとアルゼンチングレーのダブルウェルトを採用。現代的なピンストライプのディテールを演出している。

インストゥルメントパネルはオリジナルのウッドパネルを丹念に修復し、モダンなサテン仕上げとした。ドアキャッチピン、フロントフェイシア、運転席とパッセンジャーを仕切るプライバシーボードに取り付けられたピクニックテーブルも、同様の仕上げが採用されている。

ルナズが手がける電動ヒストリックカーは、ドライブトレインだけでなく現代的な装備も数多く搭載。GPSナビゲーションを含むインフォテインメントシステムは、スピーカーをフロントとリヤで分割できるため、パッセンジャーは運転席のナビゲーションに邪魔されることなく音楽を楽しむことができる。また、室温のコントロールも大幅にアップグレード。最新のエアコンディショナーが搭載され、パッセンジャーの細かい好みに合わせた室内環境を確保することが可能になっている。

また、ピクニックテーブル後方には、2基のディスプレイが設置されており、リヤのパッセンジャーはモバイルデバイスを介して映画などを楽しむことができる。

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みんなのコメント

3件
  • これは凄いな
  • 容姿がもはや貴族超えて伯爵の車やん。

    しかしロールスロイスの静寂性について最新のV12気筒とフルEV、どっちが静寂性高いんだろう・・・
    それだけが気になる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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