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日本導入熱望! 魅惑のSUVマツダCX-50に中国現地で試乗!! CX-60とどう違うのか?

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日本導入熱望! 魅惑のSUVマツダCX-50に中国現地で試乗!! CX-60とどう違うのか?

 上海モーターショー2023で長安マツダはCX-50のハイブリッドモデルを新たにワールドプレミアしたが、すでに同年3月16日からCX-50は先行予約を開始している。今回、中国現地でCX-50に試乗する機会を得たので、国内仕様CX-60との違いなどについてレポートしよう。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部

日本導入熱望! 魅惑のSUVマツダCX-50に中国現地で試乗!! CX-60とどう違うのか?

■CX-5よりひと回り大きく、CX-60よりロー&ワイドなのがCX-50!

CX-50中国仕様。上海モーターショー2023ではハイブリッドモデルもワールドプレミアされている

 2023年4月20日、長安マツダの工場(江蘇省南京市にある長安マツダ汽車有限公司)を訪れ、敷地内のテストコースにてCX-50の中国仕様に試乗することになった。試乗車として用意されたのはガソリンエンジンの2.5L、SKYACTIV-G2.5(最高出力188ps/最大トルク25.7kgm)搭載車だ。

 そもそもCX-50は北米向けのクロスオーバーSUVモデルとして2021年11月に発表された。そのボディサイズは全長4785×全幅1920×全高1638mm、ホイールベース2815mmで上記の2.5LDOHCに加え、北米ではSKYACTIV-G2.5T、直4の2.5Lターボ(最高出力254ps/最大トルク44.3kgm)も設定されている。BMW X5(全長4720×全幅1890×全高1675mm、ホイールベース2865mm)に近いサイズだ。

 そのサイズ感は、日本でのCX-5(全長4540×全幅1840×全高1705mm、ホイールベース2700mm)とCX-60(全長4740×全幅1890×全高1685mm、ホイールベース2870mm)と比べると、CX-5よりひと回り大きく、CX-60よりもややワイドで全高がかなり低めに抑えられていることがわかる。

こちらは日本仕様のCX-60。ラージアーキテクチャーモデルのため、CX-50よりも上級に位置している

 サイズこそCX-60に近いものの、実はCX-50はスモールアーキテクチャーから作られているモデル。つまり、Cセグ車のCX-30やマツダ3と同じということになる。

■精悍なエクステリアが魅力的!

CX-50のリアビュー。張り出した形状のフェンダーとブラックのクラッディングがワイルド感の演出に一役買っている

 CX-50は北米市場で重要視されるSUVらしい存在感やアウトドアに特化したオフロード性能といったニーズを落とし込んだモデルであり、特に張り出したフェンダーは力感にあふれていてこれまでの「魂動」デザインのマツダ車とは少々違った魅力を持っている。

 実車を見てみるとフロントバンパーの形状や前後フェンダーに採用されているゴツいブラックの樹脂製パーツがワイルドで精悍な印象だ。CX-60より低くてワイドなCX-50だが、最低地上高も220mmに近い高さを確保しており、CX-5の210mmを凌いでいるのだ。

 個人的には、ややずんぐりした印象のスタイリングとなっているCX-60よりも、クロスオーバーらしさが強調されたCX-50のエクステリアデザインは単純にカッコいいと思う。日本市場でも充分売れそうに思えるのだけど……。

 トランスミッションは全車6速ATが採用され、駆動方式は4WDの最新版「i-ACTIV AWD」を採用している。また、強度が強化されたルーフレールやBピラーを採用することで、屋根の上に道具を固定する際の使い勝手を向上させているのもポイントで、マツダ車では初となるパノラミックサンルーフも採用。

 インテリアの質感も全般的に高く、ソフトパッドを使用しているダッシュパネル、レザーシートなどの材質も納得のいくモデルだ。また、後席は北米仕様と同じホイールベースながら、ドアトリムとリアシート間のパーツ幅を変えることでスペースが55mm広くなっているのも中国仕様ならではのポイントとなる。

 もちろん、中国国内の一般道などと同じく右側通行用の左ハンドル車となるのは北米仕様と同じだ。さっそく長安マツダ工場内のテストコースで試乗へ。

■いよいよCX-50試乗へ

CX-50のインテリア。シンプルな形状となっており、ダッシュパネルなどに使われているソフトパッドなども上質だ

 長安マツダ工場の製品性能確認用テストコースは、制限速度60km/hまでの一般道を想定したゆるいカーブの続く路面と、長いストレートが続く3車線の高速路では右から順に80、100、120km/hまでが最高速度として出せるように設定されていた。

 走り始めからゆっくりとアクセルを踏み込んでいき、カーブの続く路面をクリアしていく。1.7トンに近い車重ながら2.5LDOHCは過不足なく、スムーズに加速していく。NAエンジン車らしいリニアな感覚だ。不快な振動などは特に感じられず、乗り心地も良好。

 続いて高速路へ。アクセルを深く踏み込んで一番右側から80km/hまで加速し、続いて中央車線で100km/hまで加速した後、最後に120km/hまで加速して左車線に移る。高速路で次々に行ったレーンチェンジにも不安感はなく、高速安定性のよさが光る。都合、コース内を3周ほど走行してみた。

■独自の魅力を持つCX-50は走りも楽しい!

ロー&ワイドなプロポーションを持つCX-50。日本市場でも導入されればこれは間違いなく売れる気がするのだが……

 実は中国に来る1週間ほど前、国内仕様CX-60のPHEVモデル(総額618万6180円のPHEVエクスクルーシブスポーツ、4WD)を試乗していたのだが、それとはまた違ったベクトルの魅力にあふれた1台と言っていいだろう。

 CX-60PHEVはSKYACTIV-G2.5に最高出力175ps/最大トルク27.5kgmのモーターを採用しているが、より上級モデルだけあって静粛性や走りの質感自体はCX-50より若干上回っていると感じたが、実際に走ってみるとCX-50はそのキャラクターに合ったパフォーマンスを披露。

日本ではあらかじめCX-60PHEVに試乗してみた。こちらはより上級モデルらしい乗り味だったものの、価格(試乗車は618万6180円!)を考えると……

 CX-50は高速走行でも安定感があるし、そのフットワークは車重のあるSUVでもかなり俊敏で次はさらにパワフルな北米仕様の2.5Lターボ車にも機会があれば試乗してみたいと感じた。

 今回は2.5LDOHC搭載車だったが、中国では2LDOHCのSKYACTIV-G2.0(最高出力155ps/最大トルク20.4kgm)も設定。ちなみに中国国内では価格が15万9800~21万2000中国元(日本円で約310万~約412万円)と発表されている。

 正直、導入されれば日本市場でもかなり売れそう。マツダにはぜひ真剣に日本導入を検討してほしいところだ。

 ちなみに北米マツダの2023年4月の総販売台数は3万2351台で、1994年以来過去最高の4月販売台数を記録し、そのうちCX-50 については過去最高となる4305台を販売して好調を維持しているという。

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みんなのコメント

173件
  • 全幅1850以上の車は日本の駐車場ではキャパオーバー
  • ツダヲタがよく言う、4気筒横置きの安物ってとこでしょ。
    おまけにこいつはトーションビームときたものだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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