■日常使いもレジャーにも、大人気のミニバン
家族連れのユーザーに人気の高い「ミニバン」は、かつては商用バンをベースに乗用化した「1BOX(ワンボックス)」というタイプが主流でしたが、現在では商用車ベースのものはほぼ消滅し、乗用車にふさわしい走行性能や快適性を持つモデルがほとんどとなっています。
3列目ない2列シートミニバンなぜ増加? トヨタやホンダも次々導入する理由とは
ボディサイズも、小さめのものから5メートルに迫る大型のものまでさまざまですが、どのモデルにおいても燃費性能は良いに越したことはありません。
そこで、国土交通省が平成31年3月に公開した「自動車燃費一覧」から燃費の優れたミニバン上位5台を選びました。
●1位 トヨタ「シエンタ」 JC08モード燃費 28.8km/L
2003年に初代がデビューしたトヨタ「シエンタ」は、街乗りに適したコンパクトボディに両側スライドドアを採用したミニバンでした。現行型は2015年にフルモデルチェンジした2代目で、初代よりも全長やホイールベースが延長され室内は広くなっていますが、全幅は変わらず5ナンバーとなっています。
JC08モード燃費で28.8km/Lという燃費性能を誇るハイブリッド仕様には、1.5リッター直列4気筒の「1NZ-FXE型」エンジンに「2LM型」モーターが組み合わされたトヨタのハイブリッドシステム「THS II(Toyota Hybrid System II)」を搭載しています。
ハイブリッド仕様の価格は「X」が222万6960円(消費税込:以下同様)です。装備が充実したトップグレード「G Cuero」でも253万2600円ですので、経済的なミニバンといえるでしょう。
●2位 ホンダ「フリード」 JC08モード燃費 27.2km/L
2008年に初代が発売されたホンダ「フリード」は、現在2代目が発売されています。シエンタと同様に、5ナンバーサイズによる優れた取り回しとゆとりある室内空間を両立したミニバンです。
フリードにもハイブリッド仕様が用意されており、ホンダのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」が搭載されています。1.5リッター直列4気筒の「LEB型」エンジンを「H1型」モーターがアシストする仕組みです。JC08モード燃費は27.2km/Lとなっています。
価格は6人乗りでベーシックな「HYBRID B」が225万6000円(2WD仕様)で、6人乗り仕様と7人乗り仕様を選択できる「HYBRID G・Honda SENSING」は249万6000円(2WD・6人乗り仕様)となっています。
スキーやスノーボードなどのウインタースポーツに行く人には4WD仕様もおすすめです。
●3位タイ トヨタ「プリウスα」 JC08モード燃費 26.2km/L
トヨタ「プリウスα」は、世界初の量産ハイブリッド専用車として1997年にデビューした「プリウス」シリーズに、2011年から追加されているミニバンです。ミニバンのなかでは車高はそれほど高くなく、ステーションワゴンに近いデザインとなっています。
搭載されるパワートレインは、1.8リッター直列4気筒の「2ZR-FXE型」エンジンに「5JM型」モーターが組み合わせたハイブリッドシステムで、JC08モード燃費は26.2km/Lです。
ハイブリッドシステム用のバッテリーが仕様によって異なっていることも特徴のひとつで、7人乗り仕様には「リチウムイオンバッテリー」が、5人乗り仕様には「ニッケル水素バッテリー」が搭載されています。
価格は5人乗り仕様のみの「S“Lセレクション”」が256万5000円で、5人乗り仕様と7人乗り仕様を選べる「S」は270万8640円(5人乗り仕様)です。装備の充実したトップグレード「G“ツーリングセレクション”」の7人乗り仕様は346万5720円です。
■2018年ミニバン販売台数1位の日産「セレナ」も登場
●3位タイ 日産「セレナ e-POWER」 JC08モード燃費 26.2km/L
日産を代表するミニバン「セレナ」の2018年の販売台数は9万9865台と好調が続いています。室内空間の広さと多彩なシートアレンジで使い勝手が良いことが好調の要因のひとつです。
そのセレナの中でも、エンジンで発電した電気を用いてモーターで走る「セレナ e-POWER」は、アクセルペダルだけで加減速できる「e-POWER Drive」を備え独自の運転感覚を提供しながらも、JC08モード燃費は26.2km/Lと低燃費を実現したことで話題となっています。
発電に用いられているエンジンは1.2リッター直列3気筒の「HR12DE型」エンジンで、タイヤの駆動は「EM57型」モーターが担います。
セレナ e-POWERシリーズのベーシックグレード「e-POWER X」の価格は296万8920円です。
車間保持やステアリングアシストを自動で行なう先進装備「プロパイロット」も用意されている最上位グレード「e-POWER AUTECH Safety Package」は382万1040円となっています。
●5位 ホンダ「オデッセイ ハイブリッド」 JC08モード燃費 26.0km/L
1994年に発売されたホンダ初代「オデッセイ」は、乗用車ベースの低ルーフミニバンブームを巻き起こし大ヒットとなりました。現在販売されているモデルは2013年に登場した5代目で、ハイブリッド仕様は2016年のマイナーチェンジ時に追加されたものです。
リチウムイオンバッテリーを前列シート床下に配置してガソリン仕様と変わらない室内空間を確保しながらも、JC08モード燃費26.0km/Lを誇ります。
ホンダのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」は、2リッター直列4気筒の「LFA型」エンジンに「H4型」モーターが組み合わされています。発進のみならず多くの場面でEVとして走行し、燃費を向上させていることが特長です。
力強い加速が必要な時や高速クルーズ時などはエンジンの出力を直接タイヤに伝え、走行状況に合わせて効率よくクルマを動かします。
価格はベーシックな「HYBRID・Honda SENSING」が375万円(8人乗り仕様)で、7人乗り仕様のみラインナップされた最上級グレード「HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING」は415万円です。
* * *
ファミリーユースも多いミニバンを選ぶ際には、家計の予算を守るためにも燃費の良さは重要な要素といえるのではないでしょうか。車格や乗車定員に合わせて、車種選びの参考にしてみてください。
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