現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバルが「凄い水平対向エンジン」初公開! 規制厳しくなる中で「エンジン」をやり続ける意味は? “スバルらしさ”が示すもの

ここから本文です

スバルが「凄い水平対向エンジン」初公開! 規制厳しくなる中で「エンジン」をやり続ける意味は? “スバルらしさ”が示すもの

掲載 18
スバルが「凄い水平対向エンジン」初公開! 規制厳しくなる中で「エンジン」をやり続ける意味は? “スバルらしさ”が示すもの

■スバルは新たな水平対向エンジンを初公開!

 2024年5月28日にスバルは、カーボンニュートラル実現に向けて、電動化に適合する新たなエンジンの開発をトヨタ・マツダと共に発表しました。
 
 今回開催された技術説明会で示された「スバルらしいエンジン」とはどのようなものなのでしょうか。

【画像】「えっ…!」これが「新型クロストレック」画像を見る!(49枚)

 スバルはカーボンニュートラル実現に向けて「スバルらしい選択肢」が必要だと言います。

 スバルらしさと言えば「内燃機関=水平対向エンジン」が挙げられます。

 縦置きレイアウトの水平対向エンジンは、軽量・コンパクト・低重心・低振動が特徴です。

 さらに左右対称のレイアウトを活かしたスバル独自の「シンメトリカルAWD」により、「スバル=AWD」というイメージもあり、水平対向エンジンとAWDはスバルのシンボル・アイコンとなっています。

 今後のカーボンニュートラル実現では、来るBEV時代において「スバルらしいバッテリーEV」を投入することに加えて、水平対向エンジンに電動化技術を組み合わせて深化させていくと今回、宣言しました。

 さらに、カーボンニュートラル燃料の活用に向けて、水平対向エンジンでも磨きをかけ、実用化に繋げていくとしています。

 今回の発表において、スバルの大崎社長・CEOは次のように述べています。

「カーボンニュートラル社会の実現は、日本の産業界・社会全体で取り組む課題です。

 私たちはクルマの電動化技術を磨くと共に、カーボンニュートラル燃料の活用に向けて、水平対向エンジン自身もさらに磨きをかけます。

 これからも志を同じくする3社で日本のクルマづくりを盛り上げてまいります」

 では、具体的に水平対向エンジンはどのような進化を遂げるのでしょうか。

 前述の通り、「水平対向エンジン+AWD=スバル」というイメージがスバルにはあります。

 しかし、水平対向エンジンには「燃費が悪い」という声も聞こえますが、そうした問題を解決するのが「次世代ハイブリッドシステム」です。

 現行のスバルのハイブリッドシステム(e-BOXER)は、モーターとエンジンの駆動を並行に伝えるパラレル式となりますが、今後はシリーズ・パラレル式を採用していくと言います。

 これまでも北米向けではシリーズ・パラレル式を採用していましたが、PCU(パワーコントロールユニット)をリアにあるガソリンタンクの横に配置していました。

 今回の新エンジンならび次世代ハイブリッドシステムでは、PCUを吸気系のレイアウトを変えてエンジンの上に移設。これによりガソリン車と同等のタンク容量を確保しています。

 また今後、今乗っているスバル社でも使えるカーボンニュートラル燃料の提供に向けた検討も推進していると言います。

 カーボンニュートラル燃料とそれに適応するエンジン開発は、かねてからスーパー耐久の場で行われてきました。

 そして内燃機関(エンジン)の未来については、厳しい排気ガス規制にも対応しなければいけません。

 そのため今後のスーパー耐久ではターボエンジンで参戦し、カーボンニュートラル燃料を含めた環境対応や、AWD駆動力制御技術の課題に取り組んでいくとしています。

 なお水平対向エンジンについて、スバルの藤貫CTOは次のように話しています。

「効率化を求めると水平対向エンジンが良いかと言われれば必ずしもそうではないです。

 ただし、それが無くなった時のスバルとは何なのか、と。マスブランドでグローバルに水平対向エンジンやっているのはスバルだけです。

 BEVも『スバルらしさ』を目指してやっていきますが、合わせてエンジンもしっかり作っていきたいと思います」

※ ※ ※

 スバルはトヨタ・マツダと商品軸では競争しながらも、マルチパスウェイでのカーボンニュートラルの実現という部分では共創していくとしています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス

みんなのコメント

18件
  • ton********
    トヨタ→ショートストローク4気筒ターボ+モーター マツダ→ロータリーターボ+モーター
    スバル→水平対向四気筒ターボ+モーター
    という品揃えでCO2削減と内燃機関の魅力を両立するために互いの技術をシェアするという事かな。
  • お前はアホか
    そして『新・凄いロータリーエンジン』の記事が用意されてるんだろ。
    早くあげろよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8201.3万円

中古車を検索
タンクの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8201.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村