■注目装備MBUX!「Hiメルセデス」から始まるクルマとの対話!
新しく生まれ変わったメルセデス・ベンツ「Aクラス」。最新デザインへ変更された「Aクラス」は、横方向に伸ばされたヘッドライトやテールランプなどから、よりワイドに低くアグレッシブさを強調した印象を実感できます。
メルセデス・ベンツ新型「Aクラス」登場! 歴代モデルのスペックや中古価格を紹介
そんな高まる期待を待ち受けるインテリアは、ダッシュボードのメーターフードが廃止された横長の大型ディスプレイ、中央のシルバー三連丸型エアコン吹き出し口などがドライバーを出迎え、こちらも『最新メルセデス・ベンツの世界へようこそ!』という雰囲気で、ドライバーへのおもてなしは完璧です。
もちろんそこには注目ポイントの1つとなる、対話型インフォテイメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)が搭載。
最新メルセデス・ベンツの世界観を感じながら乗り込んだ運転席は、シートの座面、特に横方向の大きさが少々小さいもののハンドルを含め各調整幅もしっかり取られています。
ドライバーの座る位置に対してハンドル、各ペダル、そして左足のフッドレストの配置も良く、良好なドライビングポジションをつくることが可能。
新型「Aクラス」は、ハイテク装備も数多く搭載されていますが、こうした基本をしっかり押さえている部分もやはり見逃せないポイントです。
新開発された4気筒1.4リッターターボエンジンは、パワフルとまではいかないもののアクセル操作に対して7速のダブルクラッチミッションが即座に反応。
知らない間にエンジンは理想の回転を得ていてクルマをより前に押し出します。エンジンとミッションのコンビネーションは絶妙で、先代の1.6リッターエンジンよりも小型、軽量とのことでクルマの動き自体のキビキビ感にも貢献しています。
カーブでは、ハンドル操作に対してのクルマの動きが上手。ハンドルの操作感は、重くも軽くも違和感を感じることなく、操作した量に対してイメージ通りに曲がってくれるという優秀なモノです。
また、ハンドルの切り足しにも、流れを守りながらしっかり反応してくれます。高速道路の大きなカーブで横にしばらく遠心力がかかるような場面においては、なるべく遠心力を一定にキープしようとする操作も行いやすく、その運転は楽。ここはさすがなポイント。
空力への配慮が強化された車内では、ドアミラー付近からの風切音も控えられていて静粛性も保たれています。しかしその分なのか後方からタイヤのノイズが気になるとろこがあったのも確かです。
先代モデルではドライブ中、運転席右斜めすぐ後ろにあるBピラーの存在感が大きく、右斜め後方の気配を感じにくいという印象がありましたが、新型ではそこも改善されており、より安心して運転することが可能になっています。
■クルマの味付けは車体コンセプト通りなのか?
高速道路では、最新の安全運転支援システムの1つ「アクティブレーンチェンジングアシスト」を試してみました。ウィンカーを出し、センサーが周囲を察し条件が良ければ自動で車線変更するというシステム。
実際にウインカーを出すと約3秒後に車線変更が行われたのですが、その動きは実にスムーズで、しかも横に異動後、車線のほぼ中央にスッと合わせて魅せるところなどは思わず「お~ぅ」と声が出たくらいです。
クルマが居るなど条件が満たされない場面でも10秒間は確認を続け、その間にクリアになれば自動で車線変更が行われます。
マナーとして、隣のクルマに対し「このタイミングでウインカー?」などと思われてしまう状況は避けたいですが、安全に車線変更が自動で行われ、そしてクルマの動作はスムーズで唐突な動きが無いというところに技術の進化と高さを感じることができました。
試乗の中で気になるポイントとしては、路面が荒れていたり、継ぎ目を通過した場合などの振動が大きめに車内へ伝わってくるのことです。
16インチタイヤ装着の「A180」、スタイルに18インチタイヤを装着した「AMGライン」、両方に試乗できたのですが、どちらもその傾向が感じられます。
どちらのサイズを選択するかとたずねられたら、走行中余計な動きが抑えられていた18インチタイヤの方をチョイスしたいです。
また、加速していく際に聞こえてくるザラザラとしたサウンドが、なにかエンジンがキレイに回っていない印象を受けてしまいます。
そのときは、ハンドルに細かな振動が伝わって来たというのもあり、上質さという視点で見るともったいないポイントに感じてしまいました。
しかし、それらは新型「Aクラス」のテーマの1つでもある「アグレッシブ」「若々しさ」という視点で、『元気に、よりアクティブに』という見方で見るとコンセプト通りとも考えられます。
注目の対話型インフォテイメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)も数時間の試乗の中、試してみました。
対話関連だけでなく最新のインフォテイメンシステムは、はじめて触る者でも説明書を見なくてもある程度挑戦を繰り返していれば、スマートフォン感覚で慣れて来る直感的さを持ち合わせています。
新型「A クラス」の価格(税込)は、「A180」328万円、「A180 スタイル」369万円です。
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