スズキは11月5日に開幕した「EICMA2024」(通称ミラノショー)で、新型のデュアルスポーツバイク『DR-Z4S』と『DR-Z4SM』を世界初公開した。2000年に登場した『DR-Z400S』を源流に持つモデルで、シーンを選ばない走りからグローバルで人気を博したが、排ガス規制などの影響で販売を終了していた国もあった。新型DR-Z4S/SMは、あらゆる市場での適合、販売を見据え開発された。
DR-Z4Sの開発コンセプトは「Ready 4 Anything」。オンロード、オフロードを問わずライダーをどこへでも連れて行ってくれる能力があることを意味している。そしてスーパーモタードタイプのDR-Z4SMは「あなたの道。あなたの遊び場。」をコンセプトとし、「ライダーの自信をまったく新しいレベルに高める、忠実なパフォーマンスと自由度を提供する」としている。
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398cc単気筒4バルブDOHCエンジンは、低回転数からスムーズで力強いパワーを発揮。最高出力は38ps、最大トルクは37Nm。理想的な空燃比を実現することで、アクセルの開け始めに心地よいレスポンスを実現するという。新開発のフューエルインジェクションを採用し、エンジンが冷えているときでも始動を容易に。また、10穴インジェクターを採用することで燃費を削減、28.4km/リットル(S)と29.4km/リットル(SM)を実現した。排気システムにはデュアルステージ触媒コンバーターを採用するなどによりユーロ5+に適応しているのがポイントだ。
「スズキ クラッチ アシスト システム」(SCAS)により、オンロード、オフロードを問わず確実なクラッチ接続を可能に。スムーズな減速とギアチェンジを実現する。
また、最新の電子制御「スズキ インテリジェント ライド システム」(S.I.R.S.)を搭載。ライディングシーンや路面状況、好みのライディングスタイルに合わせてパフォーマンスをライダーに合わせることができる。「スズキ トラクション コントロール システム」(STCS)には、オフロードでのパフォーマンスを最大限に高めるようカスタム調整されたG(グラベル)モードも備えた。
DR-Z4Sには、スズキの量産車として初めて前後両輪にOFF可能なABSシステムを搭載した。さらに後輪ABSのみをオフにするRear ABS OFFモードも備える。
スタイリングは、機能がデザインを作り上げたようなシンプルかつミニマルなもの。シャープでフラットなラインを採用し、本格的なギア感のあるスタイリングとなした。単眼のLEDヘッドライトが個性的な表情を作り上げている。アルミアンダーカバーはエンジン保護の役割を持つが、エンジンの存在を際立たせるアクセントにもなっている。幅広のフットペグを採用することで、立っていても座っていても優れたコントロールを可能に。燃料タンクは8.7リットルの容量を確保した新小型軽量設計。ミラーは精悍な新デザインのパラレログラムを採用した。
スズキは「デュアルスポーツバイクのデザインの新時代を視覚的に反映した」としている。
DR-Z4SとDR-Z4SMの大きな違いは、ホイールサイズの違いからくるディメンション。DR-Z4Sが前21インチ、後18インチなのに対して、DR-Z4SMは前後ともに17インチ。タイヤはSがデュアルパーパスタイヤ、SMがオンロードタイヤとなっている。これにより地上高はSMが40mm低い260mm、シート高は30mm低い890mmとなっている。フロントサスペンションのストロークも、SMが20mm短い260mmとなっている。
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みんなのコメント
だけど、外人たちは40ps→38psのパワーダウンと5速のままのギアBOX流用?に不満があるようですね
はキツいな