現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 荷物の積み方が予想外過ぎる!? 変わった場所に荷室があるクルマとは

ここから本文です

荷物の積み方が予想外過ぎる!? 変わった場所に荷室があるクルマとは

掲載 更新 22
荷物の積み方が予想外過ぎる!? 変わった場所に荷室があるクルマとは

■実用性もある!? 「変わり種」ラゲッジスペースを持つクルマ

 近年のクルマ選びおいて、ラゲッジスペースは日常での使い勝手を左右する重要な要素となっていますが、そのほとんどはリア部分に配置されています。

これが「プリウス」なの!? 「フェラーリ」そっくりなプリウスが登場!

 しかし、なかには例外的に、エンジンの配置やデザインの関係から、リアにラゲッジスペースがないモデルが存在。そして、想像もつかないような場所にラゲッジスペースが配置されていることがあります。どのような事例があるのでしょうか。

 現行モデルでユニークな荷室の配置となっているクルマのひとつが、ポルシェ「911」です。

 1960年代から現在に至るまで、数あるスポーツモデルのなかでもポルシェのアイコンともいえるのが911で、水平対向6気筒エンジンをリアに搭載する、生粋のスポーツカーです。

 現行の911は8代目の「992型」で、3リッターの水平対向6気筒ターボを搭載しています。

 ラゲッジスペースは2か所に配置されていますが、ひとつ目は多くの車種と同様、リアにあります。

 スポーツカーは2シーター車も多いですが、911は2+2と呼ばれる4シーターとなっているため、リアシートのシートバックを倒すことによって荷室容量の拡大も可能。大きめのスーツケースやベビーカーも積み込むこともできます。

 そしてもうひとつのラゲッジスペースは、フロントボンネットのなかにあります。小サイズから中サイズ程度のスーツケースも収納可能なため、大物はリアで小物はフロントと、振り分け方次第でより多くの荷物を積むことが可能です。

 この位置にトランクが存在するのは、リアエンジン・リアドライブという独特の機構をもつ911ならではといえるでしょう。

 ひと目でポルシェと分かる流線型のボディを持ちながら、可能な限り使い勝手も高めるという妥協のなさは、911が多くのドライバーを魅了する要因のひとつといえます。

※ ※ ※

 世界には、1000万円を超える「スーパーカー」よりもさらに上、1億円以上という「ハイパーカー」も存在します。

 ランボルギーニのデザイナーであったオラチオ・パガーニ氏が創業した「パガーニ」は、ハイパーカーメーカーのひとつですが、パガーニが初めて市販車として世に送り出した「ゾンダ」は、独特のラゲッジスペースを持つクルマとしても知られています。

 そもそもゾンダは、1999年から2010年まで通常モデルが生産され、現在はワンオフモデルのみの製造となっています。

 ちなみに、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の創業者として知られ、近年はさまざまな業界から注目を集める前澤友作氏も、オーダーメイドした「ゾンダZOZO」を所有しています。

 肝心のラゲッジスペースですが、リアを見るとAMG製V型12気筒エンジンが鎮座しており、トランクの類は見つかりません。

 ゾンダは、ボディの後ろ側にあたる「リアカウル」を跳ね上げることができますが、ラゲッジスペースはこのリアカウルの下に隠されています。

 とはいえ、クルマの性質からしてほとんど実用性はなく、ごく限られたスペースです。

 わざわざ車体の中央近くに配置する理由はいくつか考えられますが、サーキット向けの車体だけに重量バランスを最適化するための配置ともいわれています。

■荷室が意外な場所にあったクルマ、昔も存在した?

 1970年代のスーパーカーブームで大ヒットしたスポーツカーが、ロータスの「ヨーロッパ」です。漫画「サーキットの狼」の主人公の愛車としても知られています。

 現代のスポーツカーのように電子制御部品や快適機能が搭載されているわけではないため、空きスペースは多めです。

 ラゲッジスペースは、先述のポルシェ911のように、フロントとリアに配置されています。

 フロント側は高さがないものの、手提げカバンほどであれば乗せることができるようです。

 特徴的なのは、エンジンルームの後ろ側に配置されたリア側のラゲッジスペースで、こちらは比較的深さがあり、より荷物を乗せる

 ただし、ラゲッジスペースのすぐ横がエンジンルームであり、マフラーにも近く遮熱板もないため、熱に弱いものを載せるのには向きません。

 また、フロント・リアともに防水性がないため、雨の日に走る用途には一切向かないのも気を付けなければいけません。

 晴れの日に楽しめる旧車として、割り切って使用するのがおすすめでしょう。

※ ※ ※

 近年ではスポーツカーでも一定の実用性が重視されるため、極端にラゲッジスペースが小さいクルマは少ないようです。

 ラゲッジスペースをはじめ、それぞれの車種ごとの微妙な違いに注目してみるのも、クルマごとに持つ「性格」を知るカギとなるでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

22件
  • ビートは頑張ってエンジン後ろにトランクを申し訳程度に付けたけど、
    S660は頑張れなかったみたいで残念です。ボンネットのボックス見るたびにホンダZの記憶が蘇る。
  • これからは前にエンジンの無いEVの時代だから、フロント部分がトランクになるクルマが増えるでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索
911の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村