■軽「福祉車両」で圧倒的なトップシェアを誇る「タント」
2023年度は約3万台を販売し、年々増加傾向にあるという福祉車両。そのうち、約4割を軽自動車の福祉車両が占めているといいます(軽自動車協会連合会調べ)。
なかでもダイハツのシェアは46%と約半数に届く勢いで、しかも約8割が「タント」です。2023年暦年で、国内福祉車両の車名別新車販売台数No.1を獲得しているのだとか。圧倒的な人気を集める理由について探ってみました。
【画像】超便利! ダイハツの「“スゴい”タント」を画像で見る(30枚以上)
ダイハツは軽福祉車両を「フレンドシップシリーズ」と呼んでおり、タントにも複数のモデルが用意されています。
リアにスロープが装備される「タント スローパー」、助手席が大きく外に上下する「タント ウェルカムシートリフト」、ラゲッジにパワークレーンが装備されて助手席が回転する「タント ウェルカムターンシート」など、用途に応じたラインナップが揃います。
今回はその中から、スロープを使って車いすのまま乗車することができるタント スローパーをチェックしてみました。
専用装備となるのは、ラゲッジに備わりワンタッチで引き出すことができる「リトラクタブルスロープ」のほか、ワイヤレスリモコンの操作で車いすをひっぱり上げてくれる「電動ウインチ」と、乗車した車いすを固定しておくリトラクタ式ベルト、車いす乗車者用の3点式ELRシートベルトなど。
さらにワイヤレスリモコンの収納ポケットや、助手席と助手席シートバックに大きくて握りやすいラクスマグリップ、保護用プロテクターが付いた専用リアバンパーなどとなっています。
このタント スローパーは、後ろ半分のフロアを専用設計としており、後席は取り外しが可能。30kgほどの重さがあるためなかなかの重労働にはなりますが、車いすの方が乗車しないときには普通の4人乗り軽自動車としても使うことができます。
リトラクタブルスロープも使わないときには前倒しすることができ、そうするとフラットなラゲッジになります。
リトラクタブルスロープのスロープ幅は64cmです。JIS規格で車いすの全幅は700mm以下と定められていますが、日本国内では介護用車いすは後輪が16インチのタイプが定番で、売れ筋を見てみると全幅が55~60cm程度がほとんど。これならスロープ幅にも余裕があることがわかります。
耐荷重は200kgで、電動ウインチでは110kgまで引き上げることが可能です。
車いすの耐荷重が100kgというものが多いので、介助者が車いすの後ろで手を添えながら一緒にスロープを上がっていくことを考えると、これも理にかなっています。
■トップシェアの人気モデルに「乗って」みた!
今回は実際に、介助用車いすに座って電動ウインチで引き上げてもらいました。
タント スローパーはリアのフロアがとても低いため、スロープの角度が13.5度とゆるやか。傾斜がきついと、背もたれから後ろに倒れそうで不安になるものですが、タント スローパーは電動ウインチの動作もゆっくりで、安心して乗り込むことができました。
その後、まずは車いすをフロアの固定ベルトに固定してもらい3点式シートベルトを車いすの両側に通してカチッと締めます。
車いすの形状によって、シートベルトを通しにくいものもあるそうですが、こうするとしっかり固定されている安心感がありました。
感心したのは、ワイヤレスリモコンが電池切れなどで作動できなくなった万が一の時のために、手動のスイッチも緊急用に設置されているところ。
ダイハツは産官学民の連携によって、「いくつになっても自由に移動できる自立した生活」をサポートする「健康安全運転講座」をさまざまな地域で開催したり、福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」をスタートしたりと、地域に密着した社会課題解決活動に力を入れている印象があります。
それらを含め、介護の現場をしっかりと見ているからこそ、不測の事態に対応する機能まで考えることができるのではないかと感じました。広く支持される理由はこうしたところにもあるようです。
また、このタント スローパーにはターンシート仕様もラインアップしており、助手席がくるりとドア側に30度回転することで、大きく握りやすいラクスマグリップが正面にきて、身体を支えながら安心して乗り降りしやすくなります。
しかも、タントならではのミラクルオープンドアは中央に邪魔な柱がないおかげで、介助者が手を貸してあげやすくなったり、回転した状態でも後ろに乗り込みやすくなったりと、恩恵が大きいと感じました。
オプション装備のミラクルオートステップをつけると、ドアの開閉に合わせて低いステップが自動で出たり収納されたりします。
前席から後席までカバーする長さで、耐荷重は100kg。どの方向からも足がかけやすくなって便利です。
これがあれば、「今日は調子がいいから車いすは置いて出かけてみようかしら」という時にも乗り降りをサポートしてくれるので、ダイハツが提唱する「健康で自立した生活」への後押しにもなるのではないでしょうか。
ベース車のタントは標準タイプに加えてタントカスタムも選ぶことができ、ボディカラーは標準に2トーン2色を含む11色、カスタムに2トーン2色を含む9色と豊富なラインアップなのも嬉しいところ。
福祉車両を特別なものにせず、毎日を支える相棒として乗ることができるタント スローパー。その人気の理由を実感しました。
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切磋琢磨しあって人に優しいクルマが増えるといいね。