■オシャレな「ヴェゼル」とタフな「WR-V」
ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」が安定した販売状況を示していますが、一方で2024年春には同じコンパクトSUVカテゴリーの新型「WR-V」の発売が控えています。
競合することも考えられますが、ホンダは巧みな戦略を練って、2モデルのすみ分けを狙っているようです。
【画像】めちゃカッコいい! ホンダ「コンパクトSUV」を画像で見る(30枚以上)
ヴェゼルの売れ行きが伸びています。
2021年4月に発売した現行型(2代目)は、人気が集中したことに加え、半導体不足などの生産遅れが重なり、当初は計画通りの販売が難しい状況が続いていましたが、ここ半年で状況は大きく改善したようです。
自販連(日本自動車販売協会連合会)によると、軽を除いた乗用車販売ランキングで、2024年1月にヴェゼルは前年同月比255%の7458台を記録し、6位にランクアップしています。
現行ヴェゼル最大の魅力は、パッケージングの良さです。
コンパクトSUVのライバル車であるトヨタ「ヤリスクロス」や日産「キックス」などは、後席を倒しても、荷室に段差ができてしまいます。
しかしヴェゼルは、ホンダの十八番(オハコ)でもあるセンタータンク方式と、後席のダイブダウン機構(後席背もたれを倒すと座面が下に沈み込み、フルフラットになる構造)によって、後席を倒すと、荷室はフラットで広大なスペースが誕生します。
このように、積載量が大きくとれるのがヴェゼルの強みのひとつです。
運転席からの視界もよく、ナビゲーションモニターや、メーターフードなどが、ドライバーの視界を邪魔しない絶妙な位置にレイアウトされているほか、ダッシュボードとサイドウィンドウのラインの高さを合わせ、Aピラーも運転席からみたときには細くなるように設計されていることで、視界が広く感じられます。
ホンダが大切にしてきたパッケージング技術が、これでもかと詰め込まれているのがヴェゼルなのです。
そのホンダがつくった新型WR-Vもまた、収納上手なSUVです。
新型WR-Vは、後席シートバックを倒すと、27インチ自転車やサーフボード(長さ170cm)を積み込むことが可能(2名乗車時の最大荷室長は2181mm)となっており、後席を使用した状態でも、スーツケース21インチと25インチが2個ずつ載せることができる458リットルもの荷室容量を確保しています(5名乗車時/床下収納を除く)。
ヴェゼルの荷室容量は404リットルですから、よりたくさんの荷物を載せることができるのは新型WR-Vのほうなのです。
ただ筆者(河馬兎)の印象では、エクステリアデザインがより新鮮でおしゃれに感じるのは、ヴェゼルのほうだと感じます。
ヴェゼルは、切り立ったフロントノーズと薄目で存在感のあるヘッドライト、ボディと同色のグリルなどによって新鮮味が感じられます。
サイドシルエットも、フロントフェンダーからテールランプまでつながるラインが美しく、大きく寝かせたバックドアも、トヨタ「ハリアー」やマツダ「MX-30」のよう。
この伸びやかなデザインによって実際のサイズよりも大きく見え、インテリアも上位モデルの「ZR-V」などに通じる高品質さがあります。
対する新型WR-Vは、都会的なヴェゼルとは対照的に、スクエアな内外装デザインがシンプルな印象を与えており、SUVらしいタフさも強調しています。
こうしたところも、同じカテゴリーのなかで上手くすみ分けができていると感じるひとつの要因といえます。
■「ヴェゼル」にはハイブリッドの設定もあり
またガソリン車のみとなるWR-Vとは違い、ハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が設定されているのもヴェゼルの魅力です。
販売の9割を占めるというヴェゼルのハイブリッド車は、カタログ燃費が25.0km/L(WLTCモード)という低燃費で、 仮に実燃費を8割と換算しても、20km/Lに届く燃費性能を実現しています。
1.5リッターガソリン車のみの新型WR-Vのカタログ燃費は16.4-16.2km/L(WLTCモード)なので、この差は少なくありません。
ヴェゼル ハイブリッドは走行性能も秀逸で、ロードノイズが小さく、発進時から高速まで、伸びのある加速が可能。これはガソリン車であるWR-Vでは得られないヴェゼルの魅力といえます。
ただし、ガソリン車のみの新型WR-Vが209.8万円から248.93万円の価格帯なのに対し、ハイブリッドを中心としたラインナップのヴェゼルは239.91万円から341.88万円と、価格帯がグッと上昇します。
コストパフォーマンスの高さを考えると、途端に新型WR-Vの魅力が光ってくるのです。
※ ※ ※
かたやコスパ重視の新型WR-V、かたやオシャレで低燃費なヴェゼルと、互いに競合しない上手な棲み分けだと感じます。
そんな新型WR-Vの登場で、ホンダのコンパクトSUVはさらに盤石の体制となりました。
国内市場で強いヴェゼルは今後も売れ続けることでしょう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
[朗報] 改良日程の前倒しで年内に[アルファード/ヴェルファイア]が手に入れられる!?
ついに[バブル]崩壊か!? 中古価格が暴落したら買いたい現行クロカン3選
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
40年前の日産「フェアレディZ」を海外オークションで発見 走行距離21万キロ超え 年代相応にヤレた「Z32」の価値とは
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
高速道路を使わないユーザーには無駄? 「三角表示板」がなぜか標準装備にならないワケ
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
選択肢を増やし客の好みに応えるだけでなく
他社へ流れるのを防ぐ目的もある。