もくじ
ー 新型カイエンのPHEV仕様
ー ブースト/充電 ドライブモード解説
ー ハイブリッド車にPDCC設定
新型カイエンのPHEV仕様
ポルシェAGは、新型カイエンEハイブリッドを導入すると発表した。カイエン・シリーズのプラグインハイブリッド・モデルとして、クラス最高のドライビング・ダイナミクスと最大限の効率性を両立するという。
そのシステム統合出力は462psに達し、従来型を46psも上回っている。さらにアイドリングをわずかに超える回転数で71.4kg-mの最大トルクを発揮する。
・3ℓV6エンジン最高出力:340ps(先代比:7psプラス)
・エレクトリックシステム最高出力:136ps(先代比:43%プラス)
ブーストストラテジーは、パナメーラのハイブリッドモデルと同様にスーパースポーツカー、918スパイダーに匹敵。プラグインハイブリッド・ドライブによって、0-100km加速は5.0秒をマークし、標準装備されるスポーツクロノパッケージのスポーツプラスモードを使用すると最高速度は253km/hに達する。
ゼロエミッションの電気モーターのみによる航続距離は最長44kmで、135km/hまで加速可能。使用タイヤに応じて、平均燃料消費量(NEDC)は3.4–3.2ℓ/100km、平均電力消費量は20.9–20.6kWh/100kmを達成する。
またポルシェは、カイエンEハイブリッドの発売と同時に、先進装備を追加してカイエン・シリーズ全体のコンフォート&アシスタンス・システムの範囲を拡張することも発表した。
具体的には、日本仕様ではレーンチェンジ・アシストとアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)、パークアシスト、サラウンドビュー・カメラが標準装備され、新しいヘッドアップディスプレイ、マッサージシート、リモートコントロール付き独立ヒーター、および22インチ軽合金製ホイールなどがオプションとなる。
ブースト/充電 ドライブモード解説
2010年、ポルシェはカイエンSハイブリッドのデビューでラグジュアリーSUVセグメントにおける電動化の先駆者となった。2014年には、カイエンS E-ハイブリッドにより、同セグメントでプラグインハイブリッド・テクノロジー導入のパイオニアとなる。そしてE-モビリティへの次の段階として登場するのが、新型カイエンEハイブリッドだ。
918スパイダーに基づくブーストストラテジーが新たに追加され、全てのドライビング・モードでエレクトリックシステムを使用してパフォーマンスを向上。アクセルペダルを踏むと、直ちに71.4kg-mの最大トルクが得られることとなった。
ドライビング・モードは、ブースト・アシスタンスの範囲とバッテリーの充電量が各モードによって異なる仕組み。性能重視のスポーツとスポーツプラス・モードでは、ブーストのためにほぼ全てのバッテリーエネルギーを使用することができる。
スポーツ・モードにすると、バッテリーは新たなブーストに必要なだけの充電が行われる。スポーツプラス・モードでは、バッテリーはできる限り迅速に再充電。他のモードでは、ブーストのエネルギーを制限して効率的な走行をサポートする。
カイエンEハイブリッドのバッテリーテクノロジーは飛躍的な進化を遂げて、モーターによる走行距離とブーストエネルギーが大幅に増えたのが特徴。バッテリー容量は従来型モデルの10.8kWhから約30%増加して14.1kWhとなっている。13のプリズムリチウムイオン電池を備えた8つの電池モジュールで構成される水冷式バッテリーは、車両のリアのローディングフロアの下部に搭載。
充電の管理およびモニタリングはポルシェ・コミュニケーション・マネージメント(PCM)とポルシェ・コネクトアプリによって行われ、アプリからのリモート操作でチャージング開始時間の設定やバッテリー残量の確認もできる。またエンジンが掛かっていないときでもスマートフォンを通じてオートエアコンの操作が可能となっている。
ハイブリッド車にPDCC設定
また、ポルシェはカイエンEハイブリッドのドライブトレインを一新。新しいハイブリッド・モジュールは、エレクトリックシステムと分離クラッチの高度に統合された結合によってシステムを構成している。
先代のスピンドルアクチュエーターによる電気油圧式システムとは異なり、電気機械的に作動する分離クラッチは、反応時間をさらに迅速化。カイエンの全モデルに搭載された新開発のティプトロニックSは8速になっている。この新しいオートマティックギアボックスはよりスムースで快適性を増しただけでなく、変速スピードも短縮され、変速時に失っていたトラクションも大幅に低減させることに成功した。
また、ポルシェ・トラクション・マネジメント・システム(PTM)によって、カイエンEハイブリッドは電子制御マルチプレートクラッチによるアクティブ制御4WDを備える。PTMは、広範なトルク配分によって、ドライビングダイナミクス、俊敏性、トラクションコントロール、およびオフロード性能に大きなメリットを提供。またシャシーについては、ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント・システム(PASM)を標準装備。ハイブリッド・モデルでは初めてポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)がオプションとして選択可能となった。
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