現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 若い頃の憧れを再び!「ダットサン ブルーバード 1600 SSS(P510型)」オーナー、小圷 邦明さんにインタビュー

ここから本文です

若い頃の憧れを再び!「ダットサン ブルーバード 1600 SSS(P510型)」オーナー、小圷 邦明さんにインタビュー

掲載 更新
若い頃の憧れを再び!「ダットサン ブルーバード 1600 SSS(P510型)」オーナー、小圷 邦明さんにインタビュー

これまで、過去に所有していたクルマや、タッチの差で買い逃したクルマと街中、あるいはインターネット上で偶然見つけたことはありませんか?大切に乗られているならまだしも、これが解体屋にひっそりと佇んでいる場面に遭遇したら…。それはそれで辛いものがあります。

今回のオーナーさんは、若いときに手に入れたクルマをもう1度乗ろうと決意し、その想いを実現した方です。しかし、1度手放したクルマをふたたび手に入れるということは、そうたやすいことではないようです。

初開催は1977年。歴史あるニューイヤーミーティング2018イベントレポート

── オーナー紹介&どんな仕事をされているのですか?

高校を卒業後、トヨタのディーラーにメカニックとして勤務していました。現在は、長距離トラックのドライバーとして、関東~中京エリアおよび関西エリアまでお米を運んでいます。

── お仕事はどのような流れで行っているのですか?

昼間は積み込みなどの仕事をしたあと、夕方くらいに関東を出発して、翌朝に現地に到着。そこで再び荷物を積み込んで、関東まで戻ってくるという流れです。

── オススメのSAがあるそうですね

東名高速道路牧ノ原SA(上り)の焼肉や豚トロ定食が美味しくてお気に入りです。トラック用のフロアはご飯と豚汁がおかわり自由なんです。もちろん、一般の方も入れますよ。

── 現在の愛車を手に入れたきっかけを教えてください

21才のときに1台目のブルーバード(P510型)を手に入れたのですが、結婚を機に手放しました。でも、もう1度乗りたくなって、ずっと程度のよい個体を探していました。そんなある日、九州にある専門店で良さそうな個体を見つけ、すぐさまショップに連絡。しかし、そのときにはすでに売約済みとのことでした…。あとで分かったことなんですが、私が住んでいる隣の県の方が購入したそうなんです。近県のオーナーさんのところに嫁いだとはいえ、見掛けたことは1度もありませんでした。

その後も諦めきれずにブルーバード(P510型)探していたとき、同じ九州にある専門店に見覚えのあるこの個体が売りに出ていたんです。

もしやと思い、すぐさまショップに連絡してみました。すると、前回タッチの差で買い逃し、近県に嫁いでいった個体そのものだったんです。前オーナーさんが他のクルマに買い替えるということで出戻ってきたタイミングだったそうです。しかも、私が連絡したのは、ショップのストックリストにアップされた当日でした。何かの運命を感じた私は、実車を見ないまま、その場で購入を決めてしまいました。

── まさに運命的な出会いですね。このブルーバードに興味を持ったのはいつ頃ですか?

ブルーバード(P510型)の存在を知ったのは高校生のころです。アルバイト先の先輩にあたる大学生が、このクルマに乗っていたんです。この先輩とはいまも付き合いがあり、実はいまでも同じ個体を所有しています。ボディカラーこそ変わったようですが、20年以上も同じクルマを所有しているってすごいですよね。

── 小圷さんが手に入れてからモディファイした箇所はありますか?

手に入れたときはほぼオリジナルでした。車高を落としたかったこともあり、ローダウンしました。前後のホイールはワタナベです。このディープリムがお気に入りです。エンジンは、先日壊れてしまったのを機に載せ換えました。L28用の86パイピストンを組み込み、ボアアップ。排気量は1711ccとなっています。キャブレターとタコ足も組み込みました。トランスミッションは、スカイラインジャパン用の71Bミッションを譲り受け、プロペラシャフトを加工して取り付けました。トランスミッションの加工は専門の方にお任せしましたが、以外の作業はすべて自分で行っています。

── ご自宅に工具が揃っているのですか?

メカニック時代や、そのあとに買い足した工具もあります。あとは、エアコンプレッサーもありますよ。もともとクルマいじりが好きなんです。この個体のボディカラーは「サファリブラウンメタリック(純正色)」というのですが、塗装も自分で行います。

── 古いクルマだけに、部品の入手が大変ではないですか?

現代のクルマの部品が流用できることもありますし、ブルーバード(P510型)は海外から調達できるんです。あとは、旧車仲間から情報を仕入れることもありますね。やっぱり、仲間の存在は大きいです。小学生のころからの付き合いの友人もTE27型のカローラレビンに乗っています。

── こちらトヨタ カローラ レビン(TE27型)のオーナーさんとは長いお付き合いなんですね!

南部くんといいます。彼とは小学校~高校まで同じ学校だったんです。しかも、高校3年間は同じクラスでした。たいていはクラス替えで離ればなれになってしまうはずなんですけれど…こういうこともあるんですね。

私くらいの年代だと、子どものころはクルマやバイク好きの男子が多かったですよね。南部くんとは、クルマを通じて同じトヨタのディーラーで働いていた時期もありましたよ。

私も南部くんもクルマ好きでしたが、彼を旧車の世界に引きずり込んだ(?)のは私なんです。住んでいるところは離れていますが、イベントやツーリングなどで、少なくとも1ヶ月に1度は会いますね。

── 手に入れて良かった点、苦労している点を教えてください

・良かった点
運転しているときはもちろん、いじっているときでも、いまのクルマにない楽しさを味わえることでしょうか。

・苦労している点
ありません!壊れたとしても自分で直します。

── 予算抜きで、欲しいクルマBEST3は何ですか?

510型のブルバードが大好きなんですが、私はスーパーカーブーム直撃世代でして…。当時、晴海で開催されたスーパーカーショーにも行きましたよ。スーパーカー世代としては、カウンタックには憧れます。

・3位.ランボルギーニ カウンタック クワトロバルボーレ(スーパーカー世代なので)
・2位.ダットサン ブルーバード バン(P510型のバンが欲しいです)
・1位.ダットサン ブルーバード 1600SSS(1967年式がいいです!)
・上がりの1台:もちろん、現在の愛車です!

── あなたにとって、愛車はどんな存在ですか?

「身体の一部」です。このクルマだけは何があっても手放さないでしょうね。

── 補足:「ダットサン ブルーバード 1600 SSS(P510型)」オーナー、小圷 邦明さんにお会いしてみて

運命の導きとしか思えない出会いから、まさに「一生モノ」のクルマを手に入れた小圷さん。できる限り小圷さん自らメンテナンスすることで、愛車のコンディションも把握するだけでなく、維持することもできるのです。幼馴染みといえる南部さんとともに、若いときに惚れ込んだブルーバードを手に入れ、旧車趣味を満喫している小圷さん。やはり人もクルマも縁が大切なのかもしれません。

── オーナープロフィール

お名前:小圷 邦明さん
年齢:45才
職業:トラック運転手
愛車:ダットサン ブルーバード 1600 SSS(P510型)
年式:1968年式
ミッション:5速MT

[ライター・撮影/江上透]

こんな記事も読まれています

もてぎで開幕を迎えるFIMトライアル世界選手権。世界を知る”フジガス“藤波貴久が語る監督業「レースに出る方が、めちゃくちゃ楽です」
もてぎで開幕を迎えるFIMトライアル世界選手権。世界を知る”フジガス“藤波貴久が語る監督業「レースに出る方が、めちゃくちゃ楽です」
AUTOSPORT web
トヨタ「ハイラックス」がヨーロッパと中東を爆走!? トーヨータイヤがFIA World Bajas Cupに「OPEN COUNTRY」装着車両で参戦を発表
トヨタ「ハイラックス」がヨーロッパと中東を爆走!? トーヨータイヤがFIA World Bajas Cupに「OPEN COUNTRY」装着車両で参戦を発表
くるまのニュース
ルノーの最上位SUVクーペ『ラファール』、300馬力の高性能PHEV登場
ルノーの最上位SUVクーペ『ラファール』、300馬力の高性能PHEV登場
レスポンス
ジャガーのSUV『F-PACE』、現行型に最終モデル
ジャガーのSUV『F-PACE』、現行型に最終モデル
レスポンス
復活の山本尚貴、2戦連続の好位置から決勝レースへ。“暑さ”を苦手としていたNAKAJIMA RACINGにも光明か?「良い材料は揃ったと思う」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
復活の山本尚貴、2戦連続の好位置から決勝レースへ。“暑さ”を苦手としていたNAKAJIMA RACINGにも光明か?「良い材料は揃ったと思う」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版
新型「6人乗りハイエンドミニバン」発売! 国産“最高峰”の「3列目」も採用! 快適すぎるレクサス「新型LM」 サードシートの特徴は
新型「6人乗りハイエンドミニバン」発売! 国産“最高峰”の「3列目」も採用! 快適すぎるレクサス「新型LM」 サードシートの特徴は
くるまのニュース
ヤマハのナイトミーティング「The Dark side of Japan Night Meeting 2024」 来場者数は約700名 次回開催は?
ヤマハのナイトミーティング「The Dark side of Japan Night Meeting 2024」 来場者数は約700名 次回開催は?
バイクのニュース
『DS 7』の特別仕様、「RIVOLI E-TENSE 4x4」を発売…価格は794万4000円
『DS 7』の特別仕様、「RIVOLI E-TENSE 4x4」を発売…価格は794万4000円
レスポンス
売れっ子チューニング系ライターが「A PITオートバックス京都四条」の本当の使い方を伝授! 普通のオートバックスとは何が違う?
売れっ子チューニング系ライターが「A PITオートバックス京都四条」の本当の使い方を伝授! 普通のオートバックスとは何が違う?
Auto Messe Web
トヨタ セリカ1600GT(昭和45/1970年12月発売・TA22型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト061】
トヨタ セリカ1600GT(昭和45/1970年12月発売・TA22型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト061】
Webモーターマガジン
F1第7戦木曜会見:独特の雰囲気と歴史、追い抜きの難しさ。オールドサーキットのイモラにドライバーは賛否両論
F1第7戦木曜会見:独特の雰囲気と歴史、追い抜きの難しさ。オールドサーキットのイモラにドライバーは賛否両論
AUTOSPORT web
スバル、『WRX S4』で15回目のニュルブルクリンク24時間耐久レースに挑む
スバル、『WRX S4』で15回目のニュルブルクリンク24時間耐久レースに挑む
レスポンス
悲願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けて好位置確保。2番グリッド牧野任祐「決勝に向けてポジティブ」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
悲願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けて好位置確保。2番グリッド牧野任祐「決勝に向けてポジティブ」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版
F1、ペナルティ上等“マグヌッセン走り”阻止に向けてルール変更を検討へ。ただし施行を急がず
F1、ペナルティ上等“マグヌッセン走り”阻止に向けてルール変更を検討へ。ただし施行を急がず
motorsport.com 日本版
日産 新型「ノートSUV」間もなく世界初公開! 精悍グリルがカッコイイ! 新型「ノート“クロスオーバー”」発表へ
日産 新型「ノートSUV」間もなく世界初公開! 精悍グリルがカッコイイ! 新型「ノート“クロスオーバー”」発表へ
くるまのニュース
航続1000kmの電動SUV発表、中国NIOが新ブランド立ち上げ
航続1000kmの電動SUV発表、中国NIOが新ブランド立ち上げ
レスポンス
飛行機に! ボブスレーに! シューズに! クルマと「他スポーツ」の切っても切れない関係
飛行機に! ボブスレーに! シューズに! クルマと「他スポーツ」の切っても切れない関係
WEB CARTOP
苦戦した開幕戦から2ヵ月……岩佐歩夢が本領発揮。予選ぶっちぎりポール獲得で自信深める「ちゃんと形にできたことはすごく大きい」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
苦戦した開幕戦から2ヵ月……岩佐歩夢が本領発揮。予選ぶっちぎりポール獲得で自信深める「ちゃんと形にできたことはすごく大きい」|スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

163.1262.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8630.0万円

中古車を検索
ブルーバードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

163.1262.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8630.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村