現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > オーダーストップするほど大人気のトヨタRAV4・PHVは、新時代を切り開く理想的なSUVなのか

ここから本文です

オーダーストップするほど大人気のトヨタRAV4・PHVは、新時代を切り開く理想的なSUVなのか

掲載 更新 14
オーダーストップするほど大人気のトヨタRAV4・PHVは、新時代を切り開く理想的なSUVなのか

満充電時95kmのEV走行レンジと航続距離1300km以上を実現! 日本仕様は3グレード構成

 人気のトヨタRAV4に待望のPHVモデルが登場した。ラインアップは、G/G“Z”/ブラックトーンの3グレードで構成する。
 RAV4・PHVは世界戦略モデルだ。アメリカでは「RAV5史上で最もパワフル、最も速く、最も燃費に優れる」のキャッチフレーズとともに、昨年末のロサンゼルス・ショーで「RAV4プライム」としてデビュー。日本では6月8日に販売がスタートした。(現在は受注ストップ、再開は未定)

[新型カローラ特集]システム共通、どちらが賢い? カローラとプリウスのハイブリッド比較検証

 エクステリアは、専用フロントグリルとロアモールを装備。室内は精悍なブラックカラーで統一され、各部のレッドステッチとスポーティシートがスペシャル感を演出する。PHVには、既存のモデルとはひと味違う「フラッグシップの雰囲気」が漂う。

 PHVのシステム出力は306ps。パワーパックは2.5リッター直4エンジン(177ps)とパワフルなモーター(フロント182ps/リア54ps)、そして新たなバッテリー冷却システム、大容量リチウムイオンバッテリーで構成。0→100km/h加速は6秒という鮮烈な性能だ。
 満充電時95kmのEV走行レンジとWLTCモード燃費22.2km/リッターを生かした航続距離は、1300km以上。まさにマルチな高性能を誇るパフォーマーである。

 PHV走行モードは2種。EVとオートEV/HVがセレクトできる。可能な限りエンジンを始動させず、モーターで走るEVモードがデフォルトだ。とくに素早い加速にトライしたり、強力な空調の利きを望む場合は、オートEV/HVモードがお勧め。早期にエンジンを始動させて、活発な動力性能が得られるオートEV/HVモードは、プリウスPHVには未設定。RAV4・PHVのハイパフォーマンスを生かしたセレクトである。


充電は普通充電専用。災害時にも役立つ給電モードを標準装備

 急速充電への対応は、「ピュアEVとの設備の取り合いやコスト面を考えると、PHVではメリットは少ない」というのが開発陣の考え方だ。確かにこれは、ひとつの見識だろう。トヨタが提供する充電会員サービスに登録すると、全国のトヨタ・ディーラー(約4200基)と普通充電スポット(約1800基)が利用できる。

 一般的な家庭用電気製品を利用するためのAC100V(1500W)アクセサリーコンセントは、標準アイテム。アウトドアでの利用も多いSUVにふさわしい装備であり、災害時に対する備えとしても役立つ。EV給電モードで約7時間、バッテリー残量が少なくなると自動的にエンジンが始動するHV給電モードの場合は、3日程度の電力を供給するという。プリウスに設定されたソーラー充電システムは未対応だ。

走りはEVイメージ! 高いシャシー性能に感嘆。新時代を感じた

 サーキットコースで短時間テストドライブしたプロトタイプの印象は、予想どおり「EV濃度」が極めて高かった。EVモードでスタートすると、アクセルペダルを床まで踏み込まない限りエンジンは始動しない。オートEV/HVモード、もしくは車両設定のスポーツモードを選択して2.5リッターエンジンの出力が上乗せされた状態では、「一級スポーツカーレベル」と表現できるパフォーマンスが味わえた。加速は何ともたくましい。オーバー300psを誇るシステム出力がリアルに実感できた。ただし、エンジンノイズは一気に高まる。

 一方、街乗りシーンをイメージした走りも快適。「ちょっと速い加速」を想定したアクセルワークを行っても、簡単にエンジンが始動することはない。これは既存のハイブリッド仕様との大きな相違点。また、200kg以上が上乗せされ、1920kgに達した車両重量ながら、シャシー能力に不安は感じなかった。

 走りのペースを高めていっても、姿勢変化こそ大きくはなるものの、予想に反して挙動を乱すような場面はほとんどない。ブレーキングパワーに関しても、物足りなく思うシーンは皆無だった。
 RAV4・PHVのファーストインプレッションは好印象だった。さまざまなシーンの中を徹底して走り込んでみたいと感じた。エコだけに留まらない、新時代が感じられるモデルの誕生である。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
Auto Prove

みんなのコメント

14件
  • 11300kmって...
    酷い誤記
  • 満充電時95kmのEV走行レンジとWLTCモード燃費22.2km/リッターを生かした航続距離は、11300km以上。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    11300km以上!!!!!!!!
    ひょえー!!!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

469.0539.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

305.0588.0万円

中古車を検索
RAV4 PHVの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

469.0539.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

305.0588.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村