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ガソリンスタンドで「クルマ買取」なぜ増加? どんなメリットがある? GSが“給油以外”のサービスを行う理由は?

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ガソリンスタンドで「クルマ買取」なぜ増加? どんなメリットがある? GSが“給油以外”のサービスを行う理由は?

■給油だけじゃない!? ガソリンスタンドの意外なサービスとは?

「ガソリンスタンド」は、ガソリンや軽油といったクルマの燃料を販売する施設です。
 
 洗車やタイヤ交換、車検整備・修理といったクルマに関連するサービスをおこなうガソリンスタンドもありますが、近頃はこれ以外の新たな取り組みをおこなうところも増えているようです。

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 ガソリンスタンドは、クルマのことを気軽に相談できる場所としても知られていますが、ここ最近「中古車買取」をおこなうところが多くなっています。

 ひと昔前は、「クルマはディーラーで売る」「燃料はガソリンスタンドで入れる」と考えるユーザーが多かったのですが、近年はその考え方が変化。ガソリンスタンドで「クルマを買い取りできる?」と尋ねる人が増えているといいます。

 ガソリンスタンドは地域密着では、クルマのメンテナンスや洗車、車検など数多くのサービスを提供しており、これらにプラスして「自動車保険」や「中古車買取」なども取り扱うようになりました。

 さらには新車のリース販売をおこなうガソリンスタンドもあるなど、サービスの内容としては自動車ディーラーと差がなくなっているといえるでしょう。

 一方、ガソリンスタンドは燃料の販売だけでは経営が難しい部分もあり、燃料以外で利益を確保する必要があります。そのひとつとして中古車買取をおこなうところが増えているというわけです。

 では、ガソリンスタンドで中古車買取をするメリットとは、一体何なのでしょうか。

 まずは「気軽に来店できること」です。

 自動車ディーラーや中古車販売店とはちがい、ガソリンスタンドはいつでも気軽に訪れることができます。

 地域に密着したガソリンスタンドでは、顧客が“いつものスタッフ”と会話する機会も多く、クルマの買取も“いつものガソリンスタンド”に任せたいと思う人がいるのです。

 そんな人にとって、「1か所で全て完結する」ということもメリットとなるでしょう。

 クルマの買取や整備など、それぞれの目的で別の店舗へ出向く必要はなく、いつも通っているガソリンスタンドですべて完結できれば手間がかからず、時間が効率よく使えるというわけです。

 当然、自動車ディーラーでもクルマの買取や各種サービスは提供していますが、さすがに燃料の販売はしていません。1か所ですべてが完結するのは、ガソリンスタンドの強みとなるのです。

 もうひとつ、ガソリンスタンドで中古車買取をすると「燃料代が安くなる可能性がある」という点があげられます。

 ガソリンスタンドで中古車買取をする場合、ところによっては交渉次第で「燃料〇円割引」などのクーポンがもらえることもあります。

 割引期間や割引単価などはガソリンスタンドによって異なるので、買取をお願いするときに交渉してみると良いでしょう。

■便利なGSでのクルマ買取で注意すべき点は?

 さまざまなメリットがあるのに対して、デメリットも存在。まずは「超高級車・人気のないクルマの買取はしていない」ということです。

「中古車を買い取る=利益の先行投資」となり、買い取ったクルマを他へ売却して初めてガソリンスタンドは利益を得ることができます。

 売り手がなかなか見つからないクルマは、月日が経つにつれて評価額が下がり、先行投資した資金を回収などができなくなってしまいます。

 資金回収ができなくなると、次の中古車買取に手が出せないケースも発生することから、超高級車や人気のないクルマの買取を控えているガソリンスタンドもあります。

 また、「大手中古車買取店と比べて買取金額は下がる可能性がある」こともデメリットといえるでしょう。

 ガソリンスタンドで買取したクルマは、自社の敷地で販売しないことが多いです。

 というのも、地域に密着していることから、クルマを売却したユーザーがたびたび来店することもあり、店頭で販売すると中古車販売価格、つまりガソリンスタンドの利益幅が暗にわかってしまいます。

 そういったことを避ける理由もあり、ガソリンスタンドで買い取ったクルマに関しては、「事業用レンタカー」「大手中古車買取店」「オークション出品」などの経路で再使用または売却されるのが一般的です。

 ガソリンスタンドで最大限の査定額を提示して買取をすると、再度売却する時に買取金額を下回ってしまう可能性も否定できません。

 ガソリンスタンドの利益幅を確保するためにも、大手中古車買取店より金額が低くなってしまうことは、致し方ないともいえるでしょう。

 とはいえこれはあくまでも一般論であって、交渉次第で買取金額アップは狙えます。

 ガソリンスタンドの買取額を決定する店長・所長クラスは、独自の売買ルートを持っているケースも少なくありません。

 また、前出の「人気がないクルマ」であっても、程度が良く車検の残りが長ければ代車として重宝するため、多少なりとも査定額が付くケースもあります。

 経験豊富な店長は数多くいるので、買取金額に納得しない場合はあきらめず、再度交渉してみることをおすすめします。

※ ※ ※

 ガソリンスタンドでクルマの買取を希望する人のなかには「少し金額は低いけど、いつも来ているスタンドでお願いするわ!」と気持ち良く取引する人も数多く存在しており、これは地域密着ならではの光景といえるかもしれません。

 メリット・デメリットを考慮したうえで、ガソリンスタンドで一度検討してみるのもアリなのではないでしょうか。

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みんなのコメント

13件
  • とし2
    全国でこれだけガソリンスタンドが減少しているんだから今までのやり方だけでは持たないんでしょう、コンビニ併設カフェ併設のスタンドも増えていますからその一環でしょう。
  • posen
    既にコヒーショップやコンビニもくっついたスタンドがあるが、そのうちダイソー・QB・チョコザップ・マツキヨなんかもくっついたりして・・・・。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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