■2020年6月発売予定! ダイハツ「タフト」のウリは「無骨さ」?
ダイハツの新型軽SUV「タフト」の発売が、2020年6月(予定)と間近に迫っています。巷ではスズキ「ハスラー」への対抗車種ともいわれているモデルですが、新型タフトはいったいどんなモデルなのでしょうか。また、ダイハツ販売店からはどのような期待の声が寄せられているのでしょうか。
【写真】タフトのガラストップは解放感がすごかった! 実車の写真でチェック(45枚)
新型タフトのギア感あふれる無骨なルックスは、発売予定のコンセプトモデルとして展示された2020年1月の「東京オートサロン 2020」でも注目を集めました。
新型タフトのボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmですが、一方ハスラーは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmに設定されています。全長と全幅は軽自動車規格の関係で同一ですが、全高は新型タフトの方が50mm低くなっていることがポイントとなります。
新型タフトに搭載されるパワートレインは660cc自然吸気/ターボとCVTの組み合わせで、駆動方式は2WDと4WDの2種類です。自然吸気とターボの2種類がある点や、2WDと4WDが選択できる点はハスラーと共通しています。
ここからは、新型タフトの特徴をより詳細に見ていきます。
「TAFT(タフト)」という車名は、開発コンセプトの「Tough&Almighty Fun Tool(タフ&オールマイティ・ファン・ツール)」からきています。無骨なルックスからオフロード走行に強いイメージも連想されますが、どちらかというと日常からレジャーまで幅広い場面で使うことを意識して開発されたクルマです。
全体的に角ばった車体やウインドウのラインを水平的に統一することなど、クルマを大きく見せる工夫があるので、キャンプ場で大型テントの横にクルマを停めてもしっかりと主張してくれることでしょう。
タテ型のスリットのメッキグリルや、バンパーの下に装着するアンダーカードなどデザインの面でも、大きさや無骨さを強調しています。
タフトは軽自動車では珍しく、大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備しています。
春の桜並木、夏の夜の星々や月、秋の紅葉、冬の青空など、開放的で美しい光景が頭上に広がります。ガラスルーフは天気の良い日に運転する楽しみをより一層強め、また長時間の運転や渋滞で疲れているときにも、気持ちを和ませる景色を見せてくれるでしょう。
また、タフトの後部座席は荷物を置くときの利便性を念頭において開発されたことも特徴です。
リアシートを倒すと荷物スペースとフラットにつながる、使い勝手の良い荷物スペースが広がります。空間が無駄にならず積荷も安定するので、キャンプの重装備でも2人分を問題なく積み込めそうです。
■期待の新型タフト、販売店はどう評価する?
2020年4月末時点で、新型タフトの予約状況はどうなっているのでしょうか。人気グレードやオプションについて、ダイハツの販売店に聞いてみました。
――タフトの予約状況を教えて下さい。
予約はすでに開始していて、問い合わせを続々と頂いている状況です。予約数の上限などは設けていませんので、早く予約された人から順番にご案内することになります。
ただ、現在は新型コロナの影響で、部品供給元から必要な部品の購入が滞っている状態です。
通常はオーダーから納車までは1か月半から2か月程度ですが、納車が遅れてしまう可能性はあります。
――人気のグレードやオプションを教えてください。
まだ販売前の段階なので何ともいえませんが、いずれも好評いただいていますが、おそらく最上位の「Gターボ」グレードが人気になるのでは、と思います。車両価格のみだと「X」グレードが約135万円、「G」グレードで約150万円、「Gターボ」で約160万円となる予定です(いずれも2WDの場合)。
まだすべてが明らかになっていない状況ですが、オプションについてはナビ・ETC・ドライブレコーダーは変わらず人気です。また、見た目のカッコよさから、外装のメッキパーツを選択する人も多いですね。
――ダイハツの従来モデルとは違うユーザーを取り込める可能性はありますか
幅広い年代のユーザーに楽しんでもらえる車種になると思いますが、ファミリー層というよりは、1人乗車から2人乗車を想定し、後部の広い荷室を活かしてキャンプやマリンスポーツなどを積極的に楽しむ人々に向けて、より人気となるのではと期待しています。
※ ※ ※
軽SUV市場で競合するハスラーを扱うスズキの販売店スタッフは、新型タフトの登場について「現行ハスラーは2代目となり、初代ユーザーの乗り換え需要が一定数あります。新型タフトを検討されているお客さまもおられますが、ハスラーはハイブリッドシステムを搭載している点がポイントかと思います」と話します。
新型タフトとハスラーは一見すると似ている車種に見えますが、それぞれ独自のアイデンティティを獲得することに成功しているようです。
異なる個性を持つモデルが販売面で競い合うことによって、今後軽SUV市場が盛り上がることは確実といえるでしょう。
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みんなのコメント
(旧ハスラーにも新ハスラーにも納得いかない人々にピッタリですからね)