積算3260km 驚くほど広いクーペの荷室
筆者が以前に運転したジャガーFタイプはコンバーチブルだったから、クーペの荷室の広さには驚いてしまった。リアハッチは大きく開き、フロアはフラット。大人2名で長期休暇の旅行へ向かえる容量がある。
【画像】伝統の内燃スポーツへ「終止符」 ジャガーFタイプ EタイプとバッテリーEVのIペイスも 全125枚
開口部の位置は高く、重い荷物は積みにくいかもしれない。しかし、流麗なスタイリングをまとうモデルの場合、すべてを叶えることは難しい。
積算7299km 長距離を運転している実感が湧きにくい
長期テストにやってきたジャガーFタイプ R75は、短期間に走行距離を延ばしている。安楽だから、長距離を運転しているという実感も湧きにくい。2か月も経たないうちに、4000km以上増えてしまった。
1週間当たり、800kmは走っている計算になる。週末は、自分のクルマを運転することが殆どだから、単純に割ると平日の平均で160km。確かに、毎日忙しくグレートブリテン島を移動している。それでも、Fタイプでの移動が辛いと感じた記憶はない。
これには、明確な理由がある。それが、ジャガー製の5.0L V型8気筒スーパーチャージド・エンジン。最高出力575psを誇り、0-100km/h加速を3.9秒でこなす剛腕の持ち主ながら、とても滑らかに回転し上質でもある。
センターコンソールのつまみで、ドライブモードをダイナミックにしない限り、エグゾーストノートは優しい。シフトセレクターを横にスライドし、変速をスポーティに変えなければ、穏やかに運転できる。
余裕の動力性能が、長距離移動の安楽さを生む
気分次第でダイナミック・モードを選び、右足を深めに傾ければ、背中を突かれる勢いで加速が始まる。背筋がゾクゾクするような迫力のサウンドも、うるさくない範囲で奏でる。とはいえ、そんなおふざけを頻繁に楽しむわけではない。
普通に運転していても、Fタイプ R75は極めて速い。比べれば、アクセルレスポンスはマイルドで、テンポ良くシフトアップしていくが、充分以上のパワーとトルクで物足りなさは皆無。筆者にとって、ダイナミック・モードはエンターテイメントのためにある。
この余裕ある走りが、長距離移動の安楽さを生んでいるのだと思う。110km/hでの走行時の回転数は、2000rpm以下。1度の給油で走れる距離はさほど長くないし、車内が静寂というわけでもない。だが、豊かな動力性能がそれを補う。
5.0L V8エンジンのもう1つの恩恵といえるのが、フロントノーズの重さ。パワフルなバッテリーEVが増える中で、筆者は前寄りの重量配分を再評価するようになった。
コーナー目がけて勢いよく飛び込み、ブレーキングで荷重移動。負荷の掛かるフロントタイヤはロックを堪えつつ、素早く速度を落としながらノーズの向きを変えていく。
基本的に、Fタイプはアンダーステア傾向。安定志向でありつつ、濡れた路面でも優れたグリップを発揮する。
知的な四輪駆動システムは、シャシーの挙動を確認しながらトルクを緻密に割り振り、パワー・オーバーステアを巧みになだめる。しかし、リアアクスルが主体の制御だから、脱出加速時はリアから押し出されるような感覚を伴う。
惜しいロードノイズとボディサイズ
この一連のコーナリングが、幸せな体験を生む。安定性の高さを1度理解すれば、気が向いたら、天気を問わず活発に運転しようと思える。
1つ惜しいのが、大きめの走行時のロードノイズ。V6エンジンを積んでいた、フェイスリフト前のFタイプより小さいことは間違いないのだが、まだ静かとはいえない。
Fタイプは、この仕様で進化を止め、生産終了を迎えた。R75以上の改善は期待できない。もっとも、長距離旅行を諦めさせるほど、うるさいわけでもないけれど。
ボディサイズにも気を使う。見慣れてしまうと、さほど大きくは感じられないが、物質的に縮むことはない。キャビンが低く抑えられているから、印象的なほどワイドに見える。グラマラスに膨らんだリア回りも、影響しているだろう。
ステアリングホイールを握っても、1923mmの全幅に圧倒されることはない。とはいえ、収縮色といえる暗めのバイオレッド塗装でも、11万1000ポンド(約2098万円)のジャガーは実際には大きい。
積算9188km 夜間や雨天時の視界にヒトコト
ジャガーFタイプは、夜間や雨天時の視界が悪い。スポーツカーならシートポジションはできるだけ低くしたいところだが、そうすると一層悪化する。
フロントガラス左右のピラーは付け根の部分が太く、頭を持ち上げて確認せざるを得ない。もう少し、この辺りのデザインへコストを割くべきだったのではないだろうか。
テストデータ
気に入っているトコロ
縦置きのV8エンジン:素早く反応し、非常に強力。クルマ好きなら、すぐに恋へ落ちるだろう。燃費も想像ほど悪くない。
気に入らないトコロ
ロードノイズ:ジャガーは、もう少し静かに改善できたかもしれない。ポルシェ・タイカンのオーナーが乗ったら、うるささに驚くと思う。
テスト車について
モデル名:ジャガーFタイプ R75 クーペ(英国仕様)
新車価格:10万3075ポンド(約1948万円)
テスト車の価格:11万1000ポンド(約2098万円)
テストの記録
燃費:9.9km/L
故障:なし
出費:なし
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