現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本上陸の中国・BYDが好調な滑り出し! 購入の決め手はナニ? 新型「ATTO 3」オーナーに直撃!

ここから本文です

日本上陸の中国・BYDが好調な滑り出し! 購入の決め手はナニ? 新型「ATTO 3」オーナーに直撃!

掲載 89
日本上陸の中国・BYDが好調な滑り出し! 購入の決め手はナニ? 新型「ATTO 3」オーナーに直撃!

■BYD国内1号店で納車式を実施!

 中国EV(電気自動車)メーカー「BYD」のショールームを備えた日本1号店舗であるBYD AUTO 東名横浜(神奈川県横浜市緑区)で2023年4月4日、SUVタイプの新型EV「ATTO 3」の納車式がおこなわれました。
  
 BYD JAPANによると、国内ではすでにATTO 3のデリバリーが始まっているため、今回の車両が日本国内での納車第一号ではないとのこと。それでも、BYD AUTO東名横浜は、同ブランドの日本国内1号店ですので、初めての納車式はBYDにとって意味深いものだといえるでしょう。

【画像】クオリティすごっ! ATTO 3がめっちゃオシャレ! スタイリッシュすぎる内外装の写真を見る

 BYD AUTO東名横浜で、初のATTO 3オーナーとなった方にお話をうかがいました。

 居住地は千葉県で戸建て住宅にお住まい。以前からEVに興味があったとのことですが、EVを所有するのは今回が初めてです。

 EV購入を考えているなかで、BYDが赤レンガ倉庫でおこなった実車展示会および試乗会「RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO」(2022年7月30日から8月28日)に参加したといいます。

 そこではATTO 3のほか、今後日本発売を予定しているコンパクトモデルの「DOLPHIN」とセダンモデルの「SEAL」が展示され、またATTO 3の公道試乗も実施されました。

 現地のBYD JAPAN関係者によると、朝の時点で1日の試乗枠がすべて埋まり、開催全日の全枠が埋まってしまったというほどの人気ぶりだったそうです。

 今回話を聞いたATTO 3オーナーは試乗の時から購入を考えていたのでしょうか。

「BYDに興味がありましたが、初めて中国から(一般販売する量産車として)日本上陸するので、(クルマとして)粗があるのではないかと(少し心配していた)」と本音を漏らしました。

 ところが試乗してみたところ「第一印象は乗り心地が良い。運転もしやすい。当時乗っていたコンパクトカーと比べて実際のボディサイズは大きくても、運転の感覚はコンパクトカーと変わらない」とATTO 3は好印象だったとのこと。

 最終的な購入の決め手は「妻と共有するので、あまり“尖ったイメージのクルマ”ではなくファミリーカーとして使える(ナチュラルな)カッコ良さがあるスタイリングが気に入った」といいます。

 そして、他ブランドのEVに対してリーズナブルな440万円からという価格も後押しとなったようです。

 EVへの乗り換えについては「以前からEVは気になっていたので、今回も自然と選択肢のひとつとなりました。さらに、(エネルギー料金として)維持費が安く、環境にも良いので、いいことづくめ」とEVを惚れ込んでいる様子。

 また充電についても、お住まいの戸建て住宅にもともと交流出力の普通充電器が備え付けられているので心配はないといいます。

 ATTO 3で何をしたいか、という問いに対しては「オートキャンプ場で、(ATTO 3を大きな電池として考えて)コーヒーを沸かすなど、非日常を体験したい」と、これからの楽しみを想像して笑顔を見せていました。

■クオリティの高さと即納車可能がBYDの強み

 2023年1月31日にATTO 3を発売して以来、BYD AUTO 東名横浜で総数48台を受注したといいます。

 同店を運営する株式会社アクセルの代表取締役社長・岡本二久氏は「当初計画では、BYD全モデルで月間販売目標を30台としていたので、1モデルで48台という数字にBYDの(企業および商品としての)凄さを実感している」と心の内を明かします。

 店舗への来場者数は約200人(組)なので、成約率は約25%。日本初上陸ブランドとしては、事業の立ち上がり期での新車効果があるにせよ、かなり高い数値になったという印象があります。

 ATTO 3の購入者については、「年齢別では20代から40代が全体のほぼ5割で、残り5割が50代以上。80代の方もいらっしゃいます」と、幅広い層から支持を得ていることが分かります。また、下取り車の6割弱が日本車、EVからの乗り換えは約2割とのことです。

 来場者の声としては「クオリティの高さが魅力」と「即納車可能」という点が好評価につながっていると、BYD AUTO東名横浜では分析しています。

 即納車とは、実際のところ「1か月半程度」とのこと。近年は、国産車、輸入車、またEVかどうかを問わず、世界的な半導体不足の影響などから納期が数年単位に及ぶといった長納期が珍しくありません。

 即納車という充実したデリバリー体制を実施していることからもわかるように、BYDとしては世界的に見て成熟した市場であり、かつ今後一気にEV市場が拡大する可能性を秘めた日本市場を重視しているということなのでしょう。

 アクセル社としては、ATTO 3の販売が堅調なことから、今後のモデル拡充を控えて二号店開業に向けた準備を進めているとのことです。

※ ※ ※

 日本のユーザーにとって未知の領域だった中国車ですが、中国政府による積極的なNEV(新エネルギー車)政策の後押しで、開発が急ピッチで進みクオリティも一気に上がっており、そんな中国EVを高く評価しているユーザーが日本で着実に増えています。

 日本での走り出しは、まずは順調といったところでしょう。

 岡本社長は、当初「お客さまにまず実車を見ていただいて、触っていただいて、乗って頂いただければ、(BYDを日本でも上手く)販売できるだろう」という感覚で事業を始めたといいます。

 それが「できるだろうが、できる(という自信に)変わってきている」と事業の現状を表現しました。

 日本上陸第二弾のDOLPHINと第三弾のSEALを加えて、BYDが今後、日本でどのような輸入車ブランドに育っていくのか、その動向をしっかりとウォッチしていきたいと思います。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web

みんなのコメント

89件
  • アンチの面々が悪口を撒き散らしている今がチャンス! アメリカ・ドイツ・フランス・日本等々が中国をしっかりと支えています、頑張れ中国!!
  • 何社かの記事すべての購入者が「同じ人」ですが、これって仕込みの人?
    メディア大絶賛のBYDなのに、ジャーナリスト様は誰も自腹で購入していないの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村