正体不明のスーパーカーに会場が湧いた
大阪オートメッセ2024(以下OAM)には様々なカスタムカーが集まります。その会場にあって、ギャラリーの視線を釘付けにしていたのが日産「フェアレディZ(Z33)」でした。まるでカロッツェリアが手がけたスーパーカーのようにも見える、美しいカスタムカーを紹介しましょう。
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新たな伝説がここから始まる
ハイレベルなカスタムカーが並ぶOAMの会場内で、ギャラリーの視線を釘付けにしていた1台がコレだ。正体不明感がハンパないが、よく見るとZ33型「フェアレディZ」。思えば、そんなに古さを感じさせないZ33も発売は20年以上前になる。今となっては旧車と呼んでおかしくないが、そんなベース車だからこそ、大胆なカスタムが楽しめる。そんなことをあらためてわれわれに教えてくれたのが、フルカスタムボディリメイクを施したこのZ33だ。
製作したのは、三重県のカスタムカー専門ショップ「ガレージエクセレント」だ。現行型RZ34フェアレディZのヘッドライトとテールを移植して生まれ変わったZ33は、フェアレディZのキャッチフレーズのとおりに「新たな伝説がここから始まる」といった雰囲気を醸し出している。
外装の作り込みは、中途半端では目立てない……そんな強い意志を感じる。特にワンオフのフロントバンパーは、滑らかな曲線と鋭いエッジによって独特の表情を出している。また、ロングノーズ化した上でセンター部に設けた2連ダクトも斬新でカッコいい。
フェンダーは鉄板溶接によって製作。Z33が持つフォルムをよりワイド化させ、究極のシャコタン化ができるようにフェンダーアーチ上げなどで工夫している。
リアセクションも圧倒的なボリュームのあるエアロでワイド化させ、さらに現行型フェアレディZの美しいクーペラインを強調すべく、リアクォーターから伸びやかに処理し、現行型フェアレディZのテールにマッチするフォルムを作り出した。
まるでカロッツェリアが手がけたスーパーカー
この流麗なフォルムに対してインパクト抜群のシザーズドアがより印象を高めるが、それ以外にもボンネットやリアハッチに入れたエアブラシアートもアメリカンテイストでカッコいい。『ワイルド・スピード』で表現される、セクシーなカスタムカーの世界観をうまく表現している。
また、このZ33は逆輸入車をベースにしているので、左ハンドルとなる。その内装はすべて張り替えられ、イエローとオレンジのコンビカラーで統一。他にも見た目が派手なインテリアの中に、あえてクロモリ素材のパイプ剝き出しのロールバーが斬新で、スポーツカーであることを忘れていない点をアピールしている。
足まわりは4輪独立のエアサスに交換してベタベタの車高に。ホイールはアメリカのホイールメーカー、INFINITEWERKS「BR」をセレクト。ディスクは特注のブラッシュド加工を施し、リムはクロームのオーダーメイド品だ。日本ではあまり見かけない珍しいホイールなので、注目したいポイントである。
ロングノーズの美しいクーペスタイルは、まるでカロッツェリアが手がけたスーパーカー。ここまで振り切ったカスタムになると、もはやベースなんて関係ないといっていいかもしれない。すべてはカッコよければそれでよし、なのだ。
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みんなのコメント
その辺の車屋さんが原型をぶち壊して性能が上がるわけがない