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豪州SC:第9戦はレッドブルとペンスキーが勝利分け合い、タイトル争い激化

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豪州SC:第9戦はレッドブルとペンスキーが勝利分け合い、タイトル争い激化

 7月20~22日の週末にオーストラリア・クイーンズランド・レースウェイで開催されたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第9戦イプスウィッチ・スーパースプリントは、選手権首位をひた走るDJRチーム・ペンスキーのスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)と、それを追うレッドブル・レーシング・オーストラリア、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(RBBA/ホールデン・コモドアZB)がそれぞれ勝利を挙げ、両陣営のタイトルに向けた争いが本格化している。

 土曜レース1で今季9度目のポールポジションからのスタートとなったペンスキーのエース、マクローリンは見事なホールショットを決めリードを維持していく展開に。しかしその後方、8番グリッドからスタートしたSVGこと、2016年王者のギズバーゲンはオープニングラップを終えた時点で3番手にまで躍進する最高のスタートダッシュを決めてみせる。

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 その後方ではRBRAと同じくトリプルエイト・レースエンジニアリングが運営するオートバーン・ラウンズ・レーシングの大ベテラン、クレイグ・ラウンズ(ホールデン・コモドアZB)が最後の表彰台を巡ってティックフォード・レーシングのチャズ・モスタート(フォード・ファルコンFG-X)とレース全域にわたって激しいポジション争いを展開。

 モスタートは予選2番手のフロントロウを獲得するタイムを記録しながら、SVGのアタックを妨害したとして3グリッドダウンのペナルティを言い渡され、5番手からの発進となり苦戦を強いられる。

 ピットストップを挟んだ各スティントで前後を入れ替えながらバトルを繰り広げた最多出走記録保持者ラウンズvsティックフォードのエース、モスタートの勝負は、SVGの援軍を得てオーバーテイクを決めたトリプルエイト勢に軍配が上がり、SVGが2番手、ラウンズが3番手に浮上する。

 一方、ピットストップを引っ張る作戦でクリーンエアを探した王者ジェイミー・ウインカップは、ファイナルスティントでフレッシュタイヤを装着すると、モスタートに続いてDJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)をもかわして4番手へ。これでトリプルエイト勢が2-3-4体制を築く形となった。

 39周の全ラップにわたって後続からのプレッシャーを受けることなく、クルージングのまま首位を快走したマクローリンが今季7度目のトップチェッカー。2位にSVG、3位にラウンズが入り、王者ウインカップが4位。モスタートは終盤力尽き、クルサードにもかわされ6位に終わっている。
 続く日曜のレース2は、フロントロウ2番手からのスタートとなったSVGが文字どおりの“ロケットスタート”を決め1コーナーへ。そのまま後続とのギャップをマネジメントしてレースを支配していく。

 しかしオープニングラップのターン4では3台が絡むアクシデントが発生し、ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドのジェームス・コートニーとスコット・パイのホールデン・コモドアZBと、ティックフォードの2015年王者マーク・ウインターボトムがクラッシュ。

 左中速コーナーへの進入でチームメイトのインを伺ったパイがそのままコートニーのマシンをプッシング。アウト側に押し出されたコートニーの右フロントがウインターボトムの左リヤにヒットし、ファルコンはスピンモードでコースオフを喫した。

 パイはそのままレースを続行したものの、ウインターボトムとコートニーはマシン修復のためピットへ。「なぜスコットはあんな馬鹿げた動きをしたのか理解できない」と憤るコートニーは、200kmレースの1周目でレースの権利を失うこととなった。

 一方の優勝争いは、首位SVGの背後につけたマクローリンが最後のスティントでテール・トゥ・ノーズに迫り、前日に続く連勝を狙うもあと一歩及ばず。2.3秒のマージンでSVGが勝利を挙げ、タイトル争いのライバルに対しポイント差を詰めることに成功した。

 また最後の3位表彰台にはフォードのモスタートが入り、前日の雪辱を晴らすとともに、自身今季初のポディウム獲得となった。

 この週末のパドックではWEC世界耐久選手権のように、2020/21年シーズンからウインターリーグ制への移行を目指していることも話題となったVASC。次戦第10戦は8月3~4日にイースタンクリーク、シドニー・モータースポーツパークでの"シドニー・スーパーナイト300"が予定されている。

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