■新型「巨大センチュリー」のオープントップモデルも初公開?
2023年9月6日、トヨタは最上級ショーファーカー「センチュリー」の“新モデル”を世界初公開し、予約受付を開始しました。この新モデルというのは、かねてより噂されていた、通称「センチュリーSUV」の市販版となるモデルですが、同社はこのクルマをSUVとは表現していないため、本記事では新型センチュリーと表記します。
【画像】「えっ…!」これがトヨタ新型「センチュリー“ガブリオレ”」です(50枚以上)
そんな新型センチュリーの発表会は、動画配信サイトYouTubeを通じて全世界に配信されましたが、そのプレゼンテーションの中で“オープン”仕様の新型センチュリーも紹介していました。どのような意味を持つモデルなのでしょうか。
センチュリーといえば、トヨタのショーファーカー(専属運転手がハンドルを握り、オーナーやゲストは主に後席へ乗る高級車)として、1967年に誕生した最上級セダン。それまでの日本のショーファーカー市場は、欧米の高級車ブランドが席巻していましたが、そうした状況に対し、世界と肩を並べられる「今までにない新しい日本の高級車」を作ることを目指して、「日本の伝統的な美」を取り込んだ品格のあるデザインと、圧倒的な静粛性・快適性を実現する「人中心」の思想を設計コンセプトに、日本の技術の粋を注ぎ込み開発されたのが、初代センチュリーです。
その後、唯一無二の「おもてなしの心」を備えた日本を代表するショーファーカーとして、日本のVIPに愛されてきたセンチュリーですが、現行モデルは2018年に登場した3代目となるセンチュリー(セダン)です。
今回登場した新型センチュリーは、「これからもセンチュリーがお客様のご期待を超えたおもてなしをお届けしていくために、どうあるべきか」をテーマに、移動時間をより有効に活用し、車内での休憩や、オンライン会議に参加するなど、変化し多様化するショーファーニーズに答えるため、既存の4ドアセダンスタイルから、ボディ形状をより背の高いSUV風スタイルに変化させた大型モデルです。
コンセプトは「The Chauffeur」。本質を追求し、センチュリーにふさわしい品格や静粛性・乗り心地を継承しつつ、センチュリーとしてこれからの時代もユーザーの期待に応えし続ける新しいショーファーカーに仕上がっているといいます。
ボディサイズは、全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm。ホイールベースは2950mmで乗車定員は4名です。
エクステリアは、“威風凛然”をテーマに日本の美意識を随所にちりばめられた、品格のある佇まいが特徴的。ボディ形状の変化のみならず、灯火類のデザインなどあらゆるデザインがこれまでのセンチュリーと大きく異なるにも関わらず、しっかりと“センチュリー”と認識できるデザインとなっています。
インテリアは、「人中心」の思想で設計された、快適な移動時間を実現する室内空間となっており、リフレッシュ機能など、後席に座るVIPが心からくつろける機能を備えた、フルリクライニング可能なリアシートを採用しています。
また、後席だけでなく前席にも抜かりはなく、プロドライバーをしっかりサポートする機能や装備を集約し、使い勝手を高めたコックピットとなっているほか、ショーファーカーに相応しい後席の快適な移動を実現するためのセッティングを施した専用走行モードも備えます。
一方で新型センチュリーでは、ドライバーズカーとして走行を楽しむ十分な性能も併せ持っているといいます。
これは世界の高級車ブランドで普及が広がるSUVタイプの場合、休日は世界のVIPもオーナー自ら運転しアクティブに活用する機会も多いという調査結果を受けてのことだとトヨタでは説明します。
さらに、最大75°まで開くリアドアと掃き出しフロアで、優れた乗降性も実現。乗降時に便利なオート電動格納式ステップやセンターピラーに取り付けられた握りやすい大型アシストグリップで、後席にお乗りの方の自然で美しい乗降所作もサポートしてくれます。
パワートレインは、センチュリーにふさわしい静粛性と、力強く爽快な走りを両立した、最高出力262馬力・最大トルク335Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのプラグインハイブリッドシステムを新開発。これに組み合わされるトランスミッションは電気式CVTです。
消費税込み価格は2500万円。トヨタブランドの中で最も高額な位置づけです。
※ ※ ※
そんな新型センチュリーですが、そのプレゼンテーションの中でオープン仕様の新型センチュリーも紹介されていました。これは実際に同モデルを発売するという意味合いが含まれているのでしょうか。
新型センチュリーの発表リリースの中で、トヨタは以下のように紹介しています
「今後、お客様一人ひとりのご要望をお伺いしながら、グローバルでフルオーダーにお応えし、より多くのお客様に「Freedom in motion -究極の移動の自由-」をお届けしていきます」
つまり新型センチュリーでは、ユーザーの独自の要望に答えた“フルオーダーメイド”のオリジナル仕様の展開を予定しているのです。
実際このオープン仕様についても「要望によっては製作する」とトヨタの商品企画担当は語ります。
センチュリー(セダン)には、パレード用のオープントップモデルも存在します。今後、新型センチュリーのオープン仕様を目にする機会が、そう遠くない未来にあるかもしれません。
もし実現すれば、SUVタイプとしては極めて稀な4ドアオープンモデルが誕生することになります。
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みんなのコメント
凄いね。
文句ばかりの他社信者が醜く感じる。
お膝元のドラゴンズはいつになるやら?グランパスもがんばれ。